梅が香

 まだ寒の内と言うのに梅の香りがどこからか薫る。1月26日は女性文化研究所の120回の研究会で「八代集と梅香歌」と題して日本語日本文学科の胡秀敏准教授の発表を聞く。「月やあらぬ」の業平の歌の詞がきには梅ともさくらともいっていないのに、後世の歌は梅が香、昔の恋人の連想の約束ごとで詠まれているなど、久しぶりに雅な世界に浸る。

 27日は入学試験委員会でA日程試験の合格者、補欠を決定し受験生に通知。
 夕方パスポートの更新に都庁に行く。10年間にほんとにいろいろな国に旅行したなとページを見て感慨深い。公務員時代はもっぱら公用旅券、外交旅券で出張し、私用の海外旅行はほとんどなかったが、2003年以後急に増えた。
 そのあと富山中部高校の同窓会である東京神通会に顔を出す。

 28日大学部局長会。非常勤講師の方を多数お願いするが、立派な学歴の方が多く、大学院の過剰供給の結果だろう。

 上海交通大学の国際協力学院 許副院長、袁院長補佐、留学生担当 段氏、受入担当 林氏が来訪。交換協定書にサイン。英語コミュニケーション学科長、国際学科長とともにお昼をご一緒するが、英語で会話。昨年3月私たちが訪問した時も英語で講演するよう要請されたが、国際化に力を入れておられるのを実感。中国も大卒者は就職難だが、名門理工系大学だけあって卒業生の就職率は100%だそうである。