STUDENTS OF THE YEAR


 西行と同じく、「如月の望月のころ」は私も一番好きな季節である。まだ空気は張り詰めているが、日差しは一日一日伸びて光の春に梅の香りが漂う。

 2月14日(月)のバレンタインの日に学長講話と”STUDENTS OF THE YEAR”の表彰を行う。今まで行っていた終業式は学生・教員の出席率も低いのでやめたいという学生部の申し出で、学長講話を2回に分けて試行したのだが、前半と後半の出席率が違って学科による差が明かだった。どんな集団でもなかに1割か、2割は意欲も能力もない人が紛れ込んでいるが、その人たちの指導に莫大なエネルギーを割くより、真ん中の人たちを引き上げ、上の人たちの背中を押してあげた方が、ずっと集団としての成果は上がる。教育はそれではいけないといわれるが、多くの大規模大学は下位グループにはほとんどかまってないようにみえる。昭和女子大学はすべての学生の指導をとても熱心にするのが伝統である。
 STUDENTS OF THE YEARは頑張る学生の背中を押してやりたいと今年から始めた試みである。成績優秀な学生と善行をした学生は創立記念日に表彰される。しかし、ボランティア等何かに打ち込んだ学生には何もない。例えば、昨年子育て広場でお誕生会を毎月、企画実行してくれた学生には卒業式が終わってから私の感謝状を出しただけである。彼女たちのようにボランティアなど積極的に取り組んでいる学生を顕彰するのはその学生にも励みになるし、周りに対する刺激にもなると思って始めた。
 今年度は各学部と学生部から推薦された学生1人と2グループを表彰した。1人は英語コミュニケーション学科の「東南アジア青年の船」でリーダーとして活躍した近藤さん、2グループはコミュニティ・サービス・ラーニングセンターの学生ボランティアコーディネーターと学友会のメンバーである。表彰状を読み上げたが、本人たちにもっと活動内容を話してもらうべきだったかなとも思う。この学生たちも頑張ったが、現代教養学科の本屋プロジェクトの学生、環境デザイン学科を中心とするIPYの学生、英語コミュニケーション学科のWLN(女性リーダーズネットワーク)のボランテイアをしてくれた学生など今回表彰の対象にならなかった学生も頑張っている。ぜひ来年もたくさんの学生を表彰したいものである。

 15日(火)は打ち合わせと大学院委員会で7人の博士論文審査。


 16日(水)は、午前タイのナレサン大学から訪問。職員の事務改革プロジェクトの提案を聞いてから経営協議会。その後、キャリアデザイン委員会。夜、内閣府副大臣と意見交換の夕食会。
 17日(木)は理事会の前に学寮研修の現状について大学教職員と理事の情報交換会。理事会の後。夕方集中治療室に入院中のおばを見舞い、今後の治療について医師から説明を受ける。この医師も夜勤明けで36時間連続勤務とのこと。娘の勤務状態と同じ。
 18日(金)光葉博物館運営委員会、午後は私が副査を務める大学院生の論文の公開審査会。夜は久しぶりのメンバーとの会食の後、おばのいる病院へ。