卒業のつどい


 3月27日(日)、風は冷たいがうららかな晴天。卒業式はなくなったが各学科で学位記を渡す。学生は袴や振り袖もほんの少しいるが、普段着、式服と様々な服装が混在。私も迷った末、黒のスーツに青のスカーフ。

 10時45分から2時半ごろまで、短大専攻科食物科学専攻から始まって、初等教育学科、生活機構研究科の博士課程、福祉の修士課程、心理学科、福祉環境学科、歴史文化学科、生活環境学科、日本語日本文学科、現代教養学科、英語コミュニケーション学科、生活科学科・健康デザイン、文化創造学科と顔を出して、スピーチをした。厳かな卒業式はしてあげられなかったが、今、私にできることは心をこめた。祝福とはなむけの言葉をあげることと思ったからである。しかしいろいろな教室に分かれて行う各学科の式を一人で尋ね歩き、それぞれにふさわしい感動的な言葉を述べるのはなかなか難しい。靴のせいもあるがかなり足も疲れて後半は少し舌がもつれたり、同じことを2,3の学科でいってしまったところもあるが、自分としては精いっぱいの言葉で送ったつもりだし、学生たちもとても真摯な態度で聞いてくれた。IPYの学生がキャンパスを卒業の日らしく飾ってくれたのにも感謝。

 博士課程では8人に一人一人学位記を渡すことができた。学長賞を受ける学生は呼び集めて渡せばよかったとか、反省するところは多々あるが異常事態に免じて許してもらおう。学生は8割がた来ていたのではないかと思う。
 震災と津波はひどい災害だったが、みんなの心を合わせれば復興できると信じている。原発事故はいまだに予断を許さない。外国には状況が深刻だという情報が行き渡っているらしく、留学生が来日を遅らせてほしいと希望してきたり、帰国したまま帰ってこない。