徳なきは憐れむべし

 帰国後も風邪がなかなか抜けないが、一応予定された仕事、約束した日程はこなす。
 6日(火)は学長室の打ち合わせ、生活科学部で卒業保留にした学生の保護者からのお手紙について事情を聴き、お返事。午後は女性文化研究所の運営委員会と女性文化研究賞の選考委員会。
 7日(水)はAERAの一色編集長との対談。明るい色のスーツをというので肌寒い中、初夏用のスーツ。週刊朝日の林真理子さんの対談の時のカメラマンの方なので、心強い。写される私は変わらないが、カメラマンによって本当に写り方が違う。
 教育会議では場所柄もわきまえない発言をして得々としている方がいて驚く。自分のことは棚に上げて人を批判するのを聞くと腹が立つが、自分をなだめる呪文が「徳なきは憐れむべし」である。夜、仏壇のはせがわの会長ほかと会食。改めてその人間性と経営哲学に感心。
 9日(金)はパシフィコ横浜でAPECの会議のモデレーターを務める。他の国では女性の登用が経済の活性化に役立っているのに、日本の歩みはどうしてこんなに遅いのだろう。国内だけを見ていると少しは進歩しているからまあいいかと思うのだが、アジアの国々の変化は目覚ましい。帰り、「クローズアップ現代」の国谷さんと話こむ。魅力的かつまじめな方でますますファンになる。
 10日(土)は三月期入試。みぞれ交じりの中、約300人余が受験。今年の受験生は全体で昨年に比べ1割近く増加したことになるが、アドミッション部はじめみんなの頑張りのおかげ。午後、国際人材養成の活動をしているNPOでスピーチ。
 11日(日)は震災1周年。もう1年、まだ1年。昼は家族全員集合。その後、ハビタット協会の震災記念のイベントに。夜は鈴木さん夫妻、岩城さんと会食。