マニラへ

 卒業式が終り、年度末の式典まで少し時間が空くこの時期は大学がひっそりしているが、アドミッション部は何人入学者辞退が出るか、胃を痛くしている。わが校しか合格しない学生は辞退しないので、辞退があるのは他校に合格する受験生が多いからとプラスに考えよう。新学部関係もまだまだ詰めることが多い。

 18日(日)から2泊3日で有馬真喜子さんとマニラに行ってきた。若い人、子どもが街にあふれているのが目立つ。94年の訪問から18年ぶりだが、日航ホテルはタイ資本に買収されている。日本経済・企業の退潮はさびしい。卜部大使の公邸はとても広くて立派。料理人も腕がいい。警護付きのこの地域の邸宅は政府要人も多い。
 ミリアム大学を訪問。カソリックの女子大学で2009年11月、昭和女子大学で講演してくださったパトリシア・リクアナンさんは学長から高等教育庁の長官になっているが、シャハ二さん(ラモス大統領の妹、元上院議員)は学事顧問、オーロラ・ディオスさんは女性ジェンダー学研究所所長。ミリアム大学はたくさんの大学と交流している。近くて生活費が安く英語を勉強するには最適と韓国の人が子どもから大学生まで多数来ているそうだ。

 キャリア支援部委員会から、各学科が卒業生にどんな進路があり、そこへ進むにはどんな科目をとるべきか、各学科で議論してまとめた資料が出てくる。これはとても意義がある。これに基づいて各学科が将来計画を立てることができる。
 22日(木)午後はサキコーポレーションの秋山社長と、グロービス経営大学院大学の堀義人学長と対談。リスクをとって起業して仕事をしている人はまぶしい。堀さんはプレゼンテ―ション能力や、決断力だけでなく地頭も訓練でよくなるとの意見。昭和女子大学はそうした経験を与えているか。 
 23日(金)、新規入校の教職員に講話。