ミュンヘンより

 日本はまた暑さがぶり返したようだが、ミュンヘンは初秋である。

 8月26日は帝国ホテルでMOT主催の下村文科大臣との朝食会。大臣から文科省の取り組む政策について網羅的に説明があった後、出席者全員が意見を述べる。私もかねてからの持論を述べる。大学へ帰って朝日エルの岡山さんたちと打ち合わせ。午後、一条工務店の社長が卒業生を連れて来てくださる。こうした社員を育ててくださる中堅企業に就職するのは幸せ。14時から明治大学の斎藤孝さんと対談。テーマからともすればずれて学生に授業にしっかり参加させるにはどうするか、新聞や本を読ませるにはという話になってしまう。アクティブラーニングの具体的実践例として大いに参考になる。
 27日(火)は9時半入試問題でアドミッション部長と打ち合わせ。11時入試委員会。ミスを認めできるだけ誠実に受験生に対応するしかない。追加合格の受験生と連絡取れ次第早めにホームページで公表する。お昼は前から約束していた新旧同窓会長と会食。おしゃべりが弾むが、同窓会の方々には本当にお世話になっている。14時から女性文化研究所プロジェクト研究の検討。そのあとオープンキャンパスの件で打ち合わせ。夕食は渋谷で久しぶりに前の高岡市長の佐藤さんなどと会食。お声も大きくお元気。古典ギリシャ語を勉強しておられるそうだ。首長次第で地方自治は変わることを改めて実感。
 28日(水)午前、ナースリーと銀行によってから出版社の方たちと本の打ち合わせ。11時45分久しぶりに陳さん来訪。お昼を食べながらおしゃべり。ベネッセとソフトバンクの比較など面白い。13時30分AEFAの方と打ち合わせ。16時から東京フォーラムでNPO法人【仕事と子育て】カウンセリングセンターの総会。引き続いて座談会。支える人を支えることが必要など話をしている中でいろいろなアイデアが浮かぶから楽しい。
 29日(木)はアサヒビール取締役会の後、大学で副学長さんたちと打ち合わせ。夏休み中にという人事の案件が多い。入試など問題があるのに当初の予定通り明日からヨーロッパへ。娘と子どもたちとタクシーで帰る。二人連れて歩くのは本当に大変。今週、女性叢書に乗せる原稿を完成させるはずだったのに終わらなかったので、今まで書いた分をUBSに入れて旅先で書くことにする。早く眠り、朝パッキングをして成田へ。
 30日(金)オーストリア航空でウィーンへ。機材もサービスもよい。機内で佐古さんの原稿に手を入れる。ウィーン空港で4時間の乗り継ぎ時間があるので、女性叢書のUBSで作業をしようとしたら記憶されていないとの表示。なぜだ!と思うが致し方ない。夜時刻通りサラエボ着。空港に山崎大使が迎えに来て車で公邸へ。時差で眠くてたまらないので失礼してすぐ就寝。
 31日(土)時差で早く目が覚めるのでメール。公邸は無線LANが入っているのでメールで娘にPCの原稿を送ってくれるように頼む。朝、公邸の周りを散歩。平和でブリスベンを思い出す。シェフのタイ人が帰国しているそうで奥さんが朝食を作ってくださる。肉食が多いらしい。新しくて広くて立派な公邸。一日、山崎大使にサラエボ市内を案内してもらう。3年前はオールドタウンの一角を見ただけだったが、いろいろ話を聞きながら回ると考えさせられる。オスマントルコ以来のモスク、スラブ系のセルビア正教会など教会が多い。戦争の犠牲者だろうが市内に広大な墓地がたくさん。天候は快晴で最低気温10度、最高気温は25度。スーパーマーケットやお店を見たり、サラエボオリンピックの行われた地区でトルココーヒーを飲む。3時過ぎにいったん帰ってお昼寝の後、市内の夜景のきれいなレストランでご家族と夕食。ボスニア料理もなかなかおいしい。しかしお嬢さんは日本の方が好きらしい。山崎大使ご夫妻は積極的に任地を愛して楽しんでおられて素敵だが、家族も含め生活は大変だろうと思う。
 1日(日)も朝早く目が覚めるので、散歩や仕事をして市内やトンネル博物館を見て空港へ。時刻通りミュンヘンに。初めての街だし市内への交通機関をインフォメーションの人が親切に教えてくれないのでタクシーでホテルへ。すこし高くて無駄だが必要経費と割り切ろう。ホテルにチエックインの後、2時間近く一人で市内観光。こちらは親切に教えてくれたので地下鉄で中心街へ。とても趣のある街できれいだが、日曜日はカフェ以外のお店は全く閉店。コンビニもない。夜早く寝ていたら他のグループの人たちが9時過ぎに到着したとの連絡。
ミュンヘンにて