2017年3月

新入生の皆さん、友達の名前をまず覚えましょう! [2017年03月31日(金)]

 4月2日は昭和女子大学の入学式です。今年度は、5学部13学科及び大学院修士・博士課程で合計1,500名を超える新入生を迎えます。国際学部や生活科学部の食安全マネジメント学科の学生さん達は、それぞれの学部・学科、初めての入学生です。4年間で、どんな成果を出してくれるのかが、とても楽しみです。新入生の皆さんは、上級生とも、諸先生方とも、職員の皆さんとも、自由に活発なコミュニケーションが早くとれるようになるといいですね。そして在学生の皆さんも、いよいよ平成29年度の新学期のスタートを迎えます。積極的に授業や様々な活動に参加しましょう。

 

(学園本部館前の桜と枝に止まるメジロ)
ブログ用

 春は新しい出会いの季節。これまでコミュニケーションが苦手だと思っていた人も、新しい環境で新しい仲間に囲まれて、コミュニケーション上手になるチャンスです。その第1歩は相手の話を耳と目でよく聞くこと、そして、次は、その内容を自分の言葉で繰り返して相手に確認すること。こうすると、ミス・コミュニケーションはグッと少なくなります。特に初対面の人から受けた印象は、かなり長い間消えないものですから、是非、明るい表情で、相手に聞き取り易い言葉で話しかけるように努めましょう。

 コミュニケーションの第一歩は挨拶の声をかけることと、相手の名前を覚えることですよね。私の名前は「カネコ トモコ(旧姓は「宮崎」)」ですが、小学校の卒業式でクラス担任の先生が私を、「ミヤザキ アサコ」と呼んだので、とても悲しかった記憶があります。それとは逆に、大学院の博士課程に通っていた頃、ある著名な教授から、”Tomoko, how’s your dissertation going?”と声をかけられ、たくさんの院生の中から私の名前を憶えていてくれたことが嬉しくて、「よーし、この教授の下で博論を書き上げよう!」と決心したこともありました。

 たかが挨拶、されど挨拶。そして、たかが名前、されど名前ですね。

 教師にとって、生徒や学生の名前を覚えることはとても大切なことだと知ってはいるのですが、私はそれが苦手な方です。そこで、私の今年度の目標を、学生の皆さんやお目にかかった方々の氏名をしっかり覚えることにしたいと思います。皆さんはこの1年、どのような目標を立てられましたか。目標に向かて、一つ一つ工夫を重ねて努力をしているという自主的なプロセス自体が、重要な価値を持っています。そのプロセスの中にいること自体に意味があり、たとえそれが失敗に終わっても、再びチャレンジすれば、きっといつかは、目標の達成へと近づくことができるでしょう。

平成28年度卒業式 [2017年03月17日(金)]

(平成28年度卒業式の様子)

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 3月16日(木)に平成28年度の学位授与式が創立者記念講堂で盛大に行われました。前日が冬のように寒い一日だったものでお天気がどうなることかととても心配でしたが、春のやわらかな光が気持ちの良い素晴らしい一日でした。

 本学では、卒業式を2回に分けて挙行します。記念講堂の座席は1階が1,476席、2階が532席の計2,008席。今年の卒業生は4学部12学科の1,361名と大学院博士課程・修士課程修了生35名の総計1,396名です。それに卒業生のご家族も参列されるので、どうしても2回に分けなければなりません。

 学部卒業生で各種資格を取得した方は約850名、卒業生の60%に当たります。また、学部卒業生の内23名は大学院に、そしておよそ99%の皆さんが既に就職先を決定していることは、とても嬉しいことです。凛としたお面差しで晴れやかに式場に入場する姿からは、この4年間で、様々な経験を通して、自分を磨き上げたという卒業生の皆さんの自信が伝わってきました。

 地球上に住む約73億人の中で、大学で学ぶ機会を得ている人はたったの7%、しかも女子だけに限れば3%にも満たないそうです。それを考えると、大学を卒業した人は、世界的にみれば、世界に貢献する義務があり、大きな期待を背負っていることになるでしょう。

 卒業式では、卒業生一人一人の氏名が学科長から読み上げられます。1,396名を2回に分けても、1回に700名近くの名前が読みあげられることになり、長時間の式典になりましたが、卒業生の皆さんが大変整然と参加してくださり、素晴らしい卒業式を全員が協力して、作り上げてくださったと思います。私の式辞も理事長・総長の告辞、来賓の祝辞も、そして、在校生代表の送辞と卒業生代表の答辞も、一言も漏らさないようにと真剣に聞いてくださっていたのには、感動しました。

(学位記を受け取る学生)

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 卒業生の皆さんの栄光ある未来を心から祈っています。

桜が咲いた! [2017年03月10日(金)]

(新体育館に咲く寒桜)

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昭和女子大学のキャンパスに桜が咲き始めました。2月の3週目のことでした。今年一番に咲いたのは新体育館を囲む植え込みの桜です。晴れた空の色に映えてきれいですね。この桜は寒桜という種類で、早咲きで知られています。早いものは1月から咲き始めるそうです。有名な河津桜も寒桜の一種です。枝先からたくさん花柄(かへい)が出て、その先に一つずつ一重の淡い紅色の花がつきます。

学園はもうすぐ卒業式シーズンを迎えますが、今のところ東京では、今年のソメイヨシノは3月24日が開花予定となっているようです。学園を巣立つ皆さんをキャンパスの桜の花が祝ってくれるはずです。昭和女子大学の近く、目黒川沿いの桜並木は一見の価値があります。関東の桜の名所の中では、文京区の六義園に続き、皇居のお堀の千鳥ヶ淵公園と並んで、上位に挙げられています。目黒川は、世田谷区から、目黒区、品川区を通り、東京湾に至るまで約8キロあるそうですが、池尻大橋から目黒に向かって、4キロくらいの間、川沿いの両岸には約800本のソメイヨシノが咲き揃います。渋谷駅に向かうバスが池尻大橋を通り過ぎる頃、ぼんぼりの明かりに照らされて夜空に浮かぶように見える桜並木をちょっとだけ眺めることが出来ます。川沿いのそぞろ歩きを楽しんでいる人たちの姿も見えますよ。

桜と言えば、本学の環境デザイン学科学生の新デザインによるクリアファイルが、ショッププレリュードで発売されました。

リボンに桜の花がついています。背景は日本庭園「昭和の泉」で泳ぐ鯉をモチーフにしたそうです。これからの待ちに待った桜の季節、池の水面も太陽の穏やかな光を受けて、きらきらと光っているように見えます。

孫たちにキュウリの話をするトルストイ [2017年03月03日(金)]

本学の創立者記念講堂内の学園記念室に、下の写真のような銅製の像があります。特に題名はついていないのですが、孫達にキュウリの話をするトルストイの写真をもとに、ロシアで制作され、本学に寄贈されたものではないかと思います。

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レフ・トルストイは、とても子ども好きで、どんなに長い時間でも子どもと話をしていたそうです。子どもたちが特に好きだった話の一つが、キュウリの話でした。以下のお話は田中泰子著「L.トルストイとキュウリの話」『カスチョール 31』(2013)を参考にしました。

 あるとき男の子が畑で小ちゃな小ちゃなキュウリを見つけました。男の子は、それをパクッと一口で食べてしまいました。(ここでトルストイが本当にキュウリを噛んでいるようにポリツ、ポリツ、パリツと音を立てると、孫達は本当にキュウリを食べているのかと不思議そうな顔になったのだそうです。そこでトルストイが口の中のキュウリをゴクリと飲み込む音を出すと、子どもは本物のキュウリだ!と喜びます)さて、男の子がもっと先に歩くと、今度はもう少し大きなキュウリを見つけました。(お話の中の男の子が次々と少しずつ大きなキュウリを見つける度に、トルストイはその大きさを両手の指と指の間隔を広げながら示し、また、あたかもその男の子がキュウリを食べているように音を立てながら、口をモゴモゴさせます)男の子は、食べても食べて次にはもっと大きなキュウリを見つけて、(4本目のキュウリは90センチの大きさに、7本目はその男の子の大きさ位までになってしまします)とうとう畑のキュウリは全部なくなってしまいました。

孫達は、おじいちゃんのお話と、キュウリを食べる音と、キュウリが大きくなりすぎて、とうとう最後には指と指の間隔でその大きさを示すことが出来なくなってしまったことが面白くて、お話が終わった後も、家族や出合った人みんなに身振り手振りで、キュウリのお話をしたそうです。おじいちゃんがやったようにキュウリを噛む音をまねしようと、頬を膨らませ、ポリツ、ガリツとやってみるのですが、とうとうおじいちゃんのようにはうまくはできなかったそうです。

田中泰子氏によれば、アレクセイ・セルギエンコ著『L.トルストイはどのようにキュウリの話を語ったか』(1907)という小冊子で、セルギエンコ氏は、「どうしてこの話が子ども達に気に入られたのだろう?それはトルストイの話し方がとても面白かったからだ。(中略) つまり、何でもないような、つまらない話でも意味があるということだ。トルストイはいつも言っていた。真面目な大作だけでなく、どんな話や遊び歌でも、それを聞いた子どもたちが楽しげで気持ちよさそうにしていたらそれは役に立ったということだ、と。」と書いています。

2020年度から小学校3,4年生で英語活動が導入され、5、6年生は正課としての英語授業が始まります。英語の導入期に、子ども達がこんな風に英語のお話を聞くことが出来るといいですね。