一芯二葉 [2017年06月16日(金)]

 先日、東明学林のお茶を学長室にいただきました。東明のお茶を味わうのは初めてでしたが、新茶の香りと甘みのあるとてもおいしいお茶でした。このお茶がどのようにしてできたのかを知りたくて、関係の部署から情報をいろいろいただきました。
 
 昭和52年に東明学林が開設となり、お茶の木を植え、昭和57~58年ごろから、附属の中学1年生の5月上旬の学寮の労作奉仕で茶摘みを始めたそうです。それから今日までずっと茶摘みは恒例行事になっているとのこと。初等部の児童も田園学寮で少量ですが、茶葉を収穫して、学寮のホットプレートで炒って新茶を味わうそうです。また、大学の生活科学科で、かつてはこの茶葉を利用してティーバックを作ったこともあったのだそうです。

(附属中学校の生徒による茶摘みの様子)
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 「一芯二葉」とは1本の枝先から2枚までの柔らかい葉を摘むことを指します。お茶の木の枝には、先端にまだ葉が開いていない「芽」のままの「芯」と呼ぶ部分があって、そこから下方に交互に葉がついています。とても新鮮で柔らかい葉です。紫外線をあまり浴びていないので、カテキンがまだできていないので、渋みもありません。だから、甘い味のするお茶になるのだそうです。新茶は生まれたばかりの茶葉2枚しか使わない贅沢なお茶なのですね。玉露や高級な煎茶も一芯二葉で作られるそうです。「一芯三葉」、「一芯四葉」、「一芯五葉」と続き、次第に一般的なお茶になるのだそうです。
 
 生命力の強いお茶の木は、一度芽を摘んでも、また新しい芽を出します。通例、1年に3回程茶摘みを行うそうです。先に玉露や煎茶の高級品は「一芯一葉」で摘んだものと書きましたが、その条件に加えて、京都では4月下旬から5月下旬の一番茶のみが高級な玉露となり、6月中旬から7月上旬の二番茶は煎茶と呼ばれるようで、いろいろと厳しい約束があるようですね。

 最近は、健康に良いという評判から、海外で日本茶がブームになっています。日本では急須で入れる日本茶よりもペットボトルのお茶の方を良く見かけるようになりました。アメリカではスターバックスがティバーナというお茶の店を2013年にニューヨークに出店し、煎茶や玉露なども提供し、アメリカ国内で良く見かけるようになり、日本でも2016年からスターバックス店内にティバーナがオープンしたそうです。

 私がサンフランシスコに留学していた時に、お世話になっていたアメリカ人のお宅の家族の皆さんに、日本から持参した抹茶をバニラアイスに混ぜ込んで、これはとてもおいしい日本のアイスクリームだからと勧めた時、ヒキガエルのアイスか?と気持ち悪がって全く手を付けなかったことを思い出します。