「トビタテ!留学JAPAN 日本代表プログラム」は、2013年10月から文部科学省が、意欲と能力ある日本の若者に、海外留学などの新しいチャレンジに自ら一歩を踏み出す気運を醸成してもらうことを目的に開始したプログラムです。
政府だけでなく、民間企業等からの支援や寄附などを基に、将来世界で活躍できるグローバル人材の育成を目指して、官民協働で行っています。「日本再興戦略~JAPAN is BACK」(2013年6月14日閣議決定)で掲げられた、東京オリンピック・パラリンピック競技大会が開催される2020年までに、海外留学生数を、大学生12万人、高校生6万人へと倍増することを目指しています。
「トビタテ!留学JAPAN」の代表的なプログラムが、「官民協働海外留学支援制度~トビタテ!留学JAPAN 日本代表プログラム~」で、これは2014年から実際の海外での研修がスタートしました。
世界のあらゆる所でグローバル化が加速し、情報通信等の技術革新で、人間の生活圏がどんどん広がっています。また一方では、貧困や環境・エネルギーといった多くの課題も抱えています。日本も積極的にそうした問題に取り組まなければなりません。そのためには、異文化を理解し、尊重するグローバル意識を持ち、既成概念にとらわれず、チャレンジ精神を持つ人材が必要です。そのための有効な手段の一つが、海外留学です。若者たちが社会に出る前に日本から飛び出して、広い世界を肌で感じ、外から自分自身や日本を見つめ直すことは、これからの時代を生き抜く力を身に付けるためのかけがえのないチャンスです。
2020年までに「トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム」では約1万人の高校生、大学生を派遣留学生として送り出す計画だそうです。
昭和女子大学からは3期生を除いて、毎年日本代表が選出されています。
年度 | 期 | 所属学科 | 内容 | 期間 | 留学先 |
2014 | 1 | 歴史文化学科 | 国内外のより多くの人々に日本の伝統芸能・文化業界を繋ぐ橋渡しに貢献する。 | 9カ月 | イギリス・アメリカ・インドネシア |
2015 | 2 | 健康デザイン学科 | 「和牛」を海外に広めるための方策を考える。 | 8カ月 | イギリス |
2016 | 4 | ビジネスデザイン学科 | 日本の働くママが輝く社会を実現するために。 | 9カ月 | イギリス、デンマーク |
2016 | 5 | 初等教育学科 | カンボジアの子ども立の生活の質向上のため、小学校の教材を開発。 | 13カ月 | カンボジア |
2017 | 6 | 歴史文化学科 | ユニバーサル・ツーリズムを学び日本で奨励促進する。 | 6カ月 | カナダ |
2017 | 7 | ビジネスデザイン学科 | Cacao Angel Project~1粒が創る子どもの未来~チョコでちょこっといい明日を。 | 3カ月 | フィリピン |
既に帰国した学生達は、それぞれの専門を活かして、たくさんの収穫を得ています。第6期の学生は、今年の5月に日本を出発しました。卒業後はユニバーサル・ツーリズムの会社を起業するのが夢だそうです。頼もしいですね。国際交流課(CIE)のホームページに第8期の募集が掲載されていますので、興味がある方は、是非チャレンジしてみてください!
昭和女子大学附属高等部の生徒も、是非、挑戦してくれることを願っています。