学園の日常

ハローキティとショッププレリュード [2016年12月09日(金)]

 前期の終わりに、昭和女子大附属高校の昭和40年度卒の同窓会がありました。さすがに卒業後40年以上経つと、誰もが風貌には少し変化?がありましたが、お互いにちょっと話をした途端に、昔々の高校生時代に戻ってしまうもの。思い出話に始まり、将来の夢にいたるまで、楽しい話に花が咲きました。ところで、その折、昭和女子大学限定のハローキティのファイルを皆さんに差し上げたところ、大人気。驚きました。子どもたちや若い女性にファンの多いハローキティ。お孫さんのお土産だそうです。やはり皆、年を取りましたかね。
 
(ショッププレリュードで販売しているハローキティのファイル)
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 ところで、キティちゃんの姓名はキティ・ホワイト(Kitty White)。キティの名は、ルイス・キャロル(Lewis Carroll)の『不思議の国のアリス(Alice’s Adventure in Wonderland)』(1865)に登場するアリスの飼い猫、ダイナ(Dinah)の子どものキティ(白猫でなく、黒猫です)に由来するといわれます。黒猫キティ(Kitty)と白猫スノードロップ(Snow Drop)は『鏡の国のアリス(Through the Looking-Glass, and What Alice Found There)』(1971)に登場し、特に悪戯好きなKittyはアリスの鏡の国の冒険に重要な役割をしています。不思議の国への案内は白ウサギが務め、目覚めたアリスの横にはお姉さんがいましたが、鏡の国の案内役は猫達。アリスは子猫たちに話かけて遊んでいるうちに、「鏡の国ってどんなだろう!」と空想していて本当に鏡の裏に入り込んでしまします。そして、最後に夢から目覚めた時、アリスはキティに、「あの赤の女王、あれ、あなただったんでしょ!」と、言っています。
 
 今ではハローキティは、日本ばかりでなく国外にも多くのファンがいて、女優のキャメロン・ディアス、歌手のマライヤ・キャリー、レディー・ガガなど数え上げれば尽きない程だとか。日本のポップカルチャーの代表の一つとしても世界中で認められていて、日本語から世界中で使われるようになった、「かわいい(kawaii)」ものの象徴でもあります。
 
 ハローキティのファイルは、人見記念講堂の地下にあるショッププレリュードで販売されています。これまで第4弾のデザインまで揃っているそうです。プレリュードには、記念講堂右手と左手の両方から出入りができますが、右手から店に入ると、左側にファイルなどの文房具があり、ほとんどが20%引きで購入できます。本学限定の文房具はファイル以外にも消しゴム、PITのり、メモ、クリップ、ボールペン、ノートなどいろいろあって、初等部の児童や中高部の生徒、ご父母も購入されるようです。また、書籍は、本学の学生、教職員は10%引きで購入ができ、e-honのサイトで注文し10%引きで購入、さらにプレリュードで受け取りができるので、とても便利です。
 
 カフェテリア・ソフィア(学食)が閉店した14:00 以降でも、18:30 (土曜日は16:00)までプレリュードは開いていますから、お昼を食べ損ねた時等は便利ですよ。同窓生は、本学限定のクッキーや、リーフパイ等のお土産品、環境デザイン学科の学生がShowaをデザインしたハンカチ、ネクタイ等もご購入いただけると思います。学外の方も含めて、プレリュードにどんなものがあるのか、是非、足をお運びください。お茶を飲みながら友達と話をしたり、ちょっと休憩をしたりできる場所もあります。

ショッププレリュード

秋桜祭 [2016年11月18日(金)]

 今年で第24回目となる秋桜祭(学園祭)が11月12日㈯と13日㈰の両日、快晴の秋空のもと開催されました。学生による実行委員会が企画・運営のすべてを取り仕切り、クラブ、クラス、研修グループ、プロジェクトグループ等に在校生や卒業生も参加して、多くの方々が「つなぐ」のテーマのもと、展示、プレゼンテーション、ステージパフォーマンス、バザーなど、盛りだくさんのイベントを繰り広げました。とても充実した2日間でした。秋桜祭のプログラムには、総務、庶務、会場管理、宣伝、企画、コンサートとトークショーのイベント担当など、総勢168名の学生スタッフの名簿が掲載されていました。大学全体のまとめ役として活躍された実行委員会の幹部の皆さんも、本当にお疲れ様でした。
 
(正門に掲げられた今回の秋桜祭の看板)
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 秋桜祭が16:00に終了して、大方の片付けも終わった頃、帰宅の途につきました。大学前の国道246号で渋谷方面に行くバスを待っていたところ、女子学生らしき3人組が、大きな袋をもって、ウロウロとしているのが目に入りました。来たバスに乗った後に、良く見ると、ゴミ袋とゴミ拾い用のトングを持って、道路脇に捨てられたゴミを拾いながら歩いていました。本学の学生の様でした。どこまで歩いて行ったのかは見届けていませんが、多分、三軒茶屋駅の方まで歩いたのではないかと思います。同じバスに乗った中年女性の二人組の方が学生達を見て「あら、ありがたいわね」と話しているのを聞いて、「うちの学生です」と自慢したいくらい嬉しかったのですが、それよりも、バスに乗る前に「ありがとう、お疲れ様」と声をかければよかったと後悔しています。後輩たちが、最後の最後まで、きちんと気を配り、有終の美を飾ってくれたことをとても嬉しく思いました。
 
(秋桜祭の様子)
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 本学では創立以来、学問研究の発表の場として大学祭が行われてきました。1955(昭和30)年3月の大火の後、秋の体育祭と同じように、春にも全学参加の行事をしたいということで、初夏の6月に「六月祭」と称して大学祭を行うことになりました。そして、その翌年からは付属校も参加することとなり、「昭和祭」と名付けました。1965(昭和40)年の6月には、三笠宮崇仁殿下が本学の「昭和祭」にご来館くださったことが、『昭和女子大学70年史』に記録されています。しかし残念なことに、1971(昭和46)年は学生運動の煽りをうけて、学科ごとに小規模な研究発表や展示は行いましたが、昭和祭には大学として不参加となってしまいました。すぐに学生から昭和祭復活の声があがり、1973(昭48)年に再開。その折に秋の「文化の日」の後に開催することになったのです。さらに1993(平成5)年から大学では「秋桜祭」という名称で、学生の自主的な企画・運営による学園祭が始まり、今日を迎えています。
 
(1970年前後の昭和祭の大学パンフレット)
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 来年の秋桜祭が今から楽しみです。

カルガモ親子 [2016年07月01日(金)]

 創立70周年を記念して造られた日本庭園「昭和之泉」。毎年、カルガモ親子の姿が見られるのを心待ちにしている方も多いことでしょう。カルガモは渡り鳥ではないので、1年中日本にいますが、移動はするのだそうで、昭和で生まれた雛が成長して必ず昭和のキャンパスに戻るという訳でもないようです。

 カルガモの親は5~8月に水辺の草むらに巣を作り、卵を産むと2~3週間程じっと卵を抱きます。雛が孵ると、その日のうちか翌日には全部が母親の後について巣を離れるそうです。その理由は、親が巣に餌を運ぶことがないためで、多くの場合は水辺の食べ物のある所に雛を連れ出します。運が良ければ、ちょうどその頃、カルガモのかわいらしいよちよち歩きに遭遇することが出来るのですね。雛は、はじめはまだ飛べないので、水上にいれば少しは安全ですが、カラス等に襲われることもあり、昭和之泉近辺で生まれたカルガモの雛も何回か被害に遭っています。そういう訳でカルガモの親子は、いつもキャンパス内の同じところにいるとはかぎらず、昭和之泉の光葉庵の裏にいたり、3号館の前や旧体育館前に現れたり、と神出鬼没です。
 
(昭和之泉のカルガモ※昨年のもの)
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 東京大手町の三井物産本社近くの人工池あたりの再開発のために、それまで毎年話題となっていたカルガモの雛のよちよち歩きのニュースを聞かなくなって久しいのですが、2020年にはそのあたりの再開発が完成し、2021年には、カルガモが憩える新しい池も整備される予定だという報道が最近ありました。近くの公園や小川に移転していたカルガモもきっと戻ってくれることでしょう。
 
 ところで、カルガモはどうして1列に並んで母親の後を歩くのだと思いますか。面白いことが分かりました。まず、生まれたらすぐに雛が親鳥の後について歩くのは「インプリンティング(刷り込み)」のためです。これは、動物の成長過程のある時期に、特定の物事が短時間に覚え込まれ、それが長時間持続する学習現象のことを指します。カルガモの雛も、生まれてすぐに見たもの、動いているもの、そして、音を出すものの後を追って行くという追従反応と呼ばれる行動をとるそうです。こうして、生まれてから1か月間位、母親について歩くことで、エサの食べ方や危険から身を守る方法を学ぶのだそうです。さてそれでは、なぜ1列で歩くかというと、それは本能的にその方が安全だからだとか、横から外的が来ることを想定していないからだとも考えられています。ガンの仲間の雛は、カルガモのように一列になって歩く習性を持っているようですが、その順番は決まっていないとか。体力のある雛や注意深く母親の行動を見ていて素早く動きの変化を察知できる雛から順番に、親の後ろに付いて歩くのではないか、と説明する人もいます。
 
 そういえば、列の後ろの方を歩く雛たちは、「迷わないでちゃんとついていけるかな?」と心配しながらそのよちよち歩きの行列を見守った経験のある方が多いのではないでしょうか。昭和乃泉やその近くのキャンパス内で、今年もカルガモの親子の行進が見られることを皆さんと一緒に楽しみに待ちましょう。

昭和のカラス [2016年04月28日(木)]

 家族や仲間と住み着き、渋谷の繁華街に通勤して毎日御馳走を食べ、夕方になるとまたねぐらのある本学のキャンパスに戻ってくるカラスのお話です。

 かなり昔のことになりますが、前期の後半頃です。担当の授業が始まる前に少し時間があったので、ちょっと外の空気を吸おうと思い、教材等を持ったまま3号館4階の東側非常階段の扉を開けた途端のことでした。カラスが突然ガーガーと鳴き、校舎側から威嚇してきました。突つかれそうになり、とっさに屋上へと階段を上がって難を逃れたのは良いのですが、そのカラスが4階の階段の手すりのところからずっと見張っていて、頑として動かないのです。屋上から教室のある下の階になかなか降りることが出来ず、冷や汗をかきました。

学内にいるカラス
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 日本で良く見かけるのは、黒色のハシブトガラスとハシボソガラスだそうですが、その時のカラスは、確か、まっ黒で猫ほどの大きさがあり、太いくちばしをしていました。きっと、ハシブトガラスに違いないと思います。カラスは雑食性で頭が良く、犬よりも知能が高いとそうですが、とにかくその時のカラスは羽も艶々していて大きかったです。ちょうど、繁殖期で子どもが巣立つ時期にかかっていたのか、カラスの方も警戒心が非常に強かったのでしょう。
 
 
 でも、その時期を外せば、秋の夕暮れ時、カーカーと鳴きながら高い空を飛んで住処に戻るカラスの姿を見ると、「からすなぜなくの」という歌を思い出し、なんとなく郷愁を感じるのは私だけでしょうか。雨降りの後、天気が良くなると、キャンパスの水溜りで、嬉しそうに水浴びをしているカラスも可愛いものだそうです。

 カラスの他にも、本学のキャンパスには意外に色々な鳥やら動物が来訪します。カルガモの親子が日本庭園に姿を表したら、また紹介しましょう。本学の海外キャンパス、昭和ボストンには、招かれざる客、スカンクもお目見えします。東京でもボストンでも、珍客に出会ったら、是非、記念写真に収めておいてください。

 ちなみに、私が大学生だった1970年ごろは、黒のスーツが制服でした。自分達のことを『三茶のカラス』と称していたこともあります。制服を存続するかしないかについて、学生部会(今の学友会)で意見を戦わせたことを思い出します。その後、制服は無くなり、式典の時のみ、黒か紺のスーツを着用することになりました。

 

1960年代の授業の様子
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朝食は王様のように [2016年04月15日(金)]

 Eat breakfast like a king, lunch like a prince, dinner like a pauper.という格言を聞いたことがありますか。「朝食は王様のように、昼食は王子のように、夕食は貧民のように食べなさい」という意味です。

 食事の摂り方については、今の時代はとても昔の通りにはいかないかもしれません。食べたいと思う時に食べれば無駄なく栄養が取れるので、その方が良いと考える人もあるでしょう。英語のbreakfastは前日の夕食以降のfast「断食」をbreak「中断する」という意味ですから、断食となる時間が短いと確かに早い時間の朝食は食べたくない人もあるかもしれません。食べたくない朝食を無理して食べることは逆に健康には良くないかもしれませんね。しかし、よくよく考えると、朝起きたら、朝食が食べたいと思うような生活を是非したいものだとは思いませんか。

 脳が使えるエネルギーはブドウ糖で、しかも脳にはそのブドウ糖を蓄えることができないのだそうです。ですから、しっかりとした睡眠を取り、1日をきちんとした朝食から始めれば、脳に十分なエネルギーを送ることができるので、脳の活性化に大いに効果があるように思います。
 
 本学のカフェテリア「ソフィア」では、学生の皆さんが朝ごはんをしっかり摂って、活気のある一日を過ごしてほしという趣旨で、4月11日から28日まで、「150(いこう)昭和で朝ごはん」という特別メニューの朝ごはんを150 円で提供してくれています。ずっとずっと昔、食料が乏しかった時代に、頑張って勉学に励む本学の学生のために、上級生や先生方がキャンパスで山羊を飼って、その乳を配ってくれたという話を思い出しました。そんな温かい気持ちが今のキャンパスにも伝えられているようで、ちょっと嬉しいですね。
 
 
キャンパスで山羊を飼っていた頃
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「昭和で朝ごはん」
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