2011年5月

ごみと燕 [2011年05月30日(月)]

ツバメ来た!
事務所から山にかかった雲を見ていたら、4階テラスへ出入りするツバメの姿が見えた。巣作りをしているのかな?こうなると、どうも気になるので見にいくことにした。「何事も気になることはしっかり確かめないと、ここの安全は守れない!」と自分に言い聞かせながら、4階テラスへ降りた。

羽ばたくというより、滑空しているツバメ。

「ツバメ来た!」テラス天井の配管に沿って巣作りが始まっている。なんとも言えない幸せな気分になった。柱の影に隠れ観察していると面白いことをしている。巣の材料として運んできた泥をテラスの手すりの上に置いて、クチバシでこねている。なんだか左官屋さんが材料をこねているようなしぐさだ。

オスが泥をこねている間、メスが見張りをしていた。
ツバメが泥をこねる姿を初めて見た。


巣の材料にする「泥」を手すりの上に置き、こねたあと。
粘土質の泥なので近くの田んぼの泥かもしれない。

じっと観察していると(昼休中!)、くちばしの片側に泥を付けて、巣の場所に持ってゆき、巣の土台を作っていた。都市部ではツバメが巣を作ると、巣から落ちた糞で床が汚れるので嫌らわれるらしいけど、ここは毎日でも掃除するから気にしなくてもいいよ!
ツバメが人間のそばで暮らすのは、巣や、卵や、ヒナを、他の鳥やヘビから守るためだと聞いたことがある。人間が多いと、スズメ、カラス、ヘビ!も近づかないからツバメは安心なのだろう。ツバメ来たから、人間もたくさん来て欲しい。

 

テラス天井の配管に沿って、巣の土台が作られている。
普通はone roomだけど、 土台が長いから、3LDKかも!

 
 

 

  100年後の森つくり
去年の秋に拾い集めた「どんぐり」を発泡スチロールのトロ箱(魚を入れる箱)で育て、約300本の実生(苗)を作った。アラカシ、マテバシイ、コナラ、クヌギ、カシワの苗だ。

トロ箱から実生を一本、一本取り出し、ポットへ植え替えた。ポットに植え替え、1年半から2年かけ30cmから50cmになるまで育て、東明学林の森へ植樹する。自然の多様性、ダイナミズムを回復させるためには、同じ種類の木ばかりではなく、できる限りいろいろな種類の木が混ざったほうがいい。いろいろな種類の苗を育て、みんなの力で植樹すれば、杉の人工林も100年後には本当に豊かな森になる。

豊かな森のなかでは、すべての生き物が限られた空間、限られた光、限られた栄養分を奪い合いながら、互いに少しずつ我慢し、共存している。個人も組織も同じなのかもしれない。

これらの苗が、百年後に、土地本来の自然環境に適応した本物の森になる。

 
カシ、シイ、クヌギなど広葉樹の根は、土壌中にしっかりと深く根を張り、土壌層をつなぎとめる力が強いので、地震や集中豪雨などによる斜面の土壌崩壊と流出を防止できるといわれている。

スパイク付 地下足袋の裏側(上段の写真)。普通の地下足袋(下段の写真)では滑ってしまう急傾斜面での草刈や山仕事でも、しっかりと足場を支えてくれる。BMIに少々問題を持つ自分にとっては必需品で、植樹にも使えそうだ。
 

過去からのメッセージ
森の奥深くに「ゴミ」が置かれている場所がある。内容を調べると空き缶、ポット、ガラス瓶、蛍光灯が出てきた。研修で使われた生活用品なのだろう。外部から持ち込まれ投棄されたのではなく、何らかの理由でここに置かれ、時間とともに忘れられ、今日に至ったのだと推測している。

森の中の「ゴミ」を発見した時は、即座に「片付けよう」と思った。それから何度もこの場所を訪れ、考え方を変えた。「過去からのメッセージ」としてこのまま残し、環境問題を考える教材にすることにした。

自然界では植物も、動物も命が尽きると、土壌の表層や水の中にいる無数の小動物や、微生物によって分解され、さまざまなプロセスを経て、最終的にはミネラルになり、それが水とともに再び植物の根から吸収される循環がある。命が尽きた人工物は、どれだけの時間で分解されるのだろう?「過去からのメッセージ」は問いかけている。

いまはゴミ周りの草を少し刈り払い、あからさまには目立たないようにしながらも、注意すればわかる状態にしてある。
「ゴミ」に気がついた人が「なぜ、ここに?」、「嫌だな!」、「おかしいな!」…こんな思いを持ってくれたら空き缶やポットも、ゴミから環境教材になったことになる。これもゴミのリサイクル(循環)になるのではないか?

森奥深く、草深い散歩道脇に「ゴミ」は置かれている。

よく見ると缶コーヒーのデザインが読み取れる。缶コーヒーメーカーの関連資料を調べてみると、缶コーヒーのデザインは年代によって変化していて、現在の商品は8代目になるという。
写真の缶コーヒーのデザインは1986年~1993年までの商品だった。
ということは、写真に写っている缶は14年~25年前のものだ。

 by生天目

参考書籍:4千万本の木を植えた男が残す言葉 宮脇昭
       自然観察ハンドブック 日本自然保護協会

田植え [2011年05月23日(月)]

  5月20日に、心待ちにしていた初等部の児童たちが来てくれました。
田植えをする田んぼは、東明学林から少し歩いたところにあるのですが、「きゃーきゃー」と楽しそうな声が東明学林の事務室まで聞こえてきました。
苗の植え方を教えてもらいながら、みんなキレイに列になって、田植えをしていました。
子供たちの元気な声を聞くと、元気をもらえます。 
 

昭和っ子の田んぼ
これは、茂木さんがきれいに塗りなおしてくださった看板です。
次は稲刈りですね!
またみなさんにお会いできるのを、楽しみにしています。
 
みかんの花と甘夏の花
東明学林のみかんの木に、きれいな白い花が咲きだしました。
近くにいくと、とても甘~い良い香りが漂います。  
 
 
 

  

 

枝にぎゅうぎゅうになりながら、白い花が咲いています。
みかんは、花が咲かないと実がならないそうです。
確かに、同じところに植わっていても、花が咲いている木と咲いてない木があります。
これは、隣同士に植わっている木なのですが、右の木には花が咲き、左の木には全く花が咲いていません。残念ですが、花が咲いていない左の木には、実がならないそうです。
甘夏の花
みかんとともに、甘夏にも花が咲きました。

どこに違いがあるか…違いはあるのか…?みなさん、発見してみてください。
 

  

 

もうひとつ、今とても良い香りを漂わせているものがあります。
ジャスミンの花です。
 

ジャスミンと言えばお茶でしか知らなかったので、実際に咲いているところを初めて見ました。
蔓が長く伸びて、建物を覆うように咲くジャスミンは、私が想像していたジャスミンとは全く違う咲き方でした。
そして、こんなに良い匂いがするとは思いませんでした。
香水に使われるのも、「なるほど」と納得できます。
(by兼子)
  

 

ぼくは・・・ [2011年05月16日(月)]

僕はアマガエル。
こんにちは。僕はアマガエルだよ。正式な名前はニホンアマガエルって言うんだ。えっ!なんで、ここにアマガエルが出てくるのかって?実はね、ここの人間たち、先週から落ち込んでいて、少し元気がないんだ。元気付けようと思って、今週は、僕がブログを担当することにしたんだ。カエル(frog)のブログ(blog)って興味ある?

先週のブログに「そろそろ茶摘み!」ってあったの覚えているかな?その準備をしていたら、突然近隣の新茶から放射性物質が検出されたニュースが流れたんだ。ここの人たち本当に驚いて慌てたよ。その後、いろいろと調べて「今年は新茶を作らない」ことにしたと言っていた。
初夏の剪定、晩秋の干草敷き、早春の施肥、と「1年間」大切に育ててきたお茶だけど、今年は新茶は作らないことにしたんだ。茶畑の様子を見に来た人間が「農産物が出荷できない農家の気持ちがよくわかるな。悲しいな!」ってつぶやいていたよ。でも帰りがけに「新芽を刈ったら、来年の準備にかかろう」って、確かに聞こえた!人間は見かけよりも回復力がある生き物らしいな。
新芽の緑はきれいなんだけど…また来年!

つつじは、いまが盛りの見どころ、満開の中での記念写真だよ。
落ち込む話ばかりじゃないよ。楽しい話もしなければね。先週末に初等部2年生が来てくれたよ。元気いっぱいにそこら中を駆け回り、楽しそうだった。僕なんか、もう少しで見つかるところで、芝生広場の隅に隠れていたんだ。
つつじのきれいな斜面で、みんな一緒に記念撮影をして帰っていった。ここに来て、楽しんで帰ってくれると、ここの人間も、カエルも、みんなが元気になるんだ。また来てほしいね!

芋畑の足跡
ここの人間が芋苗を植えるために芋畑に行ったら、畑に何かの動物の足跡があったって話していた。すぐ飛んで行ったら、確かに、僕の体長(5~6cm)位はありそうな、大きな足跡があった。足跡は、ほぼ一直線だけど、少し左右に振れているね。見通しがいいので警戒しながら歩いたんだな。この生き物は、前足でできた足跡に、後足をほぼ正確に乗せているから、足跡の幅が狭く、整然とした歩きを感じさせる。

ということは、イヌ科か、ネコ科、あるいは偶蹄類だな。ここらにはイノシシやカモシカ(偶蹄類)はいないし。カエル一族の言い伝えと、ここの人間の体験談を併せて推測するとタヌキじゃないかな。キツネなら足跡がきれいに一直線になるし、もっときれいに歩く。東明学林でキツネやキツネの痕跡は見たことはない。

カエルのお前が、なんでそんなに詳しいかって?天敵のことを知らないとすぐ食べられちゃうからね、一生懸命 相手のことを学ぶんだ。人間は違うのかい?タヌキは、何でも食べるから怖いんだよ。
そろそろ皮膚が乾いてきたから、帰るよ。ブログって結構面白いから、隙を見て、また出てくるよ。元気になったかな?  by アマガエル

芋畑に植える苗
芋の苗は1本ずつ手で植えるんだ。この人間が手に持っている竹の棒は、苗と苗の間を測る物差しだよ。

サツマイモの苗を植え終わった畑
今年の秋には沢山のサツマイモができるよ。

お茶畑 [2011年05月10日(火)]

お茶畑
茶の新芽が出始めました。若葉は黄緑色で、まだ薄く、太陽光がすけています。
新芽を口に入れて噛んでみると、緑茶のかすかな香りが口の中に広がります。
そろそろ収穫を考えていますが、どうも天気が気になります。収穫時に茶葉が濡れていると品質が落ちてしまうので、天気の良い日が続かないと収穫ができません。
収穫後、大まかな選別をして、お茶の製造工場に持ち込み、東明学林で使うお茶に加工する予定なのですが、天気が気になります。
体が山仕事や農作業に慣れ、ふと気がつくと雲の様子や、風向きが気になる自分に気が付きます。「うむ~、箱根の山を越えてくる雲が気になるな!」
イロハモミジ
遠くから見ると森の樹木はみな同じように見えますが、近くで観察してみると、その性格も、生き方にも違いがあります。イロハモミジは、太陽の光をいっぱい受けるために葉を平行に出します。また葉と葉の間に隙間を作り、葉が重ならないよう工夫しています。光合成の効率を高めようと努力しているのですね。
薄緑色の若葉がきれい。その薄緑の中に、ぽつんと赤い虫がいます。ナナホシテントウです。これから活動するために光のエネルギーを体に貯めているのでしょうか。いま東明学林は「若葉の暴走」が起きているかのようです。
(by生天目)
つつじ観賞会
5月6日(金)~5月8日(日)につつじ観賞会が行なわれました。
町の広報誌に載せていただいたものの、どのくらいの方が来てくださるのか、
当日までどきどきしていました。
当日は、たくさんの方がつつじを見に来てくださり、いつも静かな東明学林もつつじを見たり写真を撮ったりする方で賑わっていました。
7日は雨だったにも関わらず、約85名の方がいらしてくださいました。
3日間で約330名の方にお越しいただき、大盛況のつつじ観賞会となりました。

つつじの花
初日は七分咲きほどだったつつじも、たくさんの方が来てくださったので、
2日目、3日目にはかなり咲いてくれました。
(by兼子)