2011年10月

秋到来 [2011年10月24日(月)]

あんなに暑かった夏もようやく終わり、秋の気配がしてくるようになりました。
金木犀の香りや、少し冷たい秋の風を感じます。
でも、ふと気がつくとまだセミががんばって鳴いている声も聞こえます。
「がんばって生きてるぞ」と言っているような気がします。

東明学林でも秋をたくさん見つけました。
秋といえば、私はすすきを思い出すのですが、
東明学林のすすきを見てびっくりしました。
私の今まで見てきたすすきは、下の写真のようなすすきです。

 
  

   

   

   

東明学林で発見したすすきは、上の写真のすすきとはちょっと異なります。

こんなにふわふわしていて、まるできつねのしっぽのようです!
このすすきは、「西洋すすき(パンパスグラス)」というそうです。
私が今までよく目にしていたすすきと比べると、まっすぐ上に向かって育っています。
思わず触りたくなってしまいますが、残念ながらすすきの背が高くて手が届きませんでした…。

すすきが「イネ科」だということを初めて知りました。
言われて、よ~く見てみると、確かに稲穂によく似ています。

日本でよく見るすすきは、風になびく穂が獣の尾のように見えることから、「オバナ(尾花)」と呼ばれたり、刈りとってかやぶき屋根にしたことから「カヤ(萱)」と呼ばれているそうです。
西洋すすきは、別名「銀葦(しろがねよし)」というそうです。
なんだかとてもかっこいい名前で、思わず「お似合いですね」と声をかけたくなりました。 

キバナコスモス
東明学林では、今そこらじゅうにキバナコスモスが咲いています。
キバナコスモスというと、黄色い花をイメージしますが、
黄色と濃いオレンジ色の花が咲いています。
黄色はちょっと控え目で、オレンジ色はとっても鮮やかな色をしています。

 
キバナコスモスの花弁は、触るととてもやわらかく、
すべすべしています。
「可憐」とはこういうことをいうのかなと思いました。

池の周りは黄色いキバナコスモスがたくさん咲いていて、
とてもきれいです。
まるで花園のようです。
いつも及川さんが池の周りのお手入れをしてくださっています。
及川さんの愛情をたくさん受けているので、
こんなにきれいにお花が咲くのですね。



 

蜂が遊びに来ていました。

by兼子

  

 

葉の中の銀河 [2011年10月15日(土)]

葉の中の銀河
万葉の道には、柿の木がある。その木の下に、赤く紅葉した落葉が積もっていた。「秋になったな!」…それだけを思い浮かべ、通り過ぎた。が、数歩 進んだところで、何かが気になり、引き返した。
「何だろう?」腰をかがめ、気持ちを集中してゆくと、葉の中から思わぬものが浮かんできた。銀河星雲だ!アンドロメダ銀河や黒眼銀河も見える。自然の造形には、変幻自在なイメージが含まれている。しばらく見とれた。

銀河と銀河が衝突している様子や、ガス星雲や、Black hole(虫食い穴)も見えるぞ!
 
 

 


 
 
 ゴンズイ
赤く熟して割れた果皮の中から黒光りする種が見える。奇妙な美しさだ。トム・クルーズ主演の「宇宙戦争(原作HGウェルズ)」に出てきた宇宙人の目みたい。

 

ゴンズイは、ミツバウツキ科の落葉小高木で、樹高は5m前後、材質は柔らかく、折れやすい。魚にも同じ名前(海水魚)がある。この魚には背びれ胸びれに毒があるので、役立たずとか食用にならないといった意味の名前らしい。確かに植物のゴンズイも折れやすく、材としては役に立ちそうにないが、秋の森の中では際立った存在感を持っている。

事務室の一輪ざしにガマズミ(すいかづら科・落葉低木)を飾ると喜ばれるけど、ゴンズイはあまり評判がよくない。きもかわいいのにね!
 
 

 

 
 
修行シリーズ その三「樵(きこり)」編 
9月の台風は、森のいたるところに倒木と枝折れの被害を残した。その後片付けのために樵人(そまびと)が集められた。ここは必要となれば、どんな職業も集められるらしい。樵の道具と言えば、思い浮かぶのは「斧」と「鉈」。だが、いまはチェーンソーが主役だ。伐採経験の浅い樵人は、いちばん小さいチェーンソーを扱うことになった。樵修行の始まりだ。

新米 樵人は、チェーンソーと鋸を交互に使っているうちに、気が付いたことがあった。

体験して実感できた感覚だ。「人が鋸を使うスピードは、樹木が成長するスピードと合っている。チェーンソーの切断スピードは速く、効率が良い。でも、チェーンソーに頼りすぎると、樹木の成長スピードをはるかに超え、樹木を切り倒すので、森の回復が追いつかない」と彼は思った。
 「鋸は、当然手作業で、スピードは遅く、体も疲れるので一日の作業量は限られている。
人が鋸を使う限り森は疲弊しない。いまチェーンソーを使い台風の後片付けをしているけど、他の樹木には手を出さないので、山の神様も許してくれるだろう」と、とても大切な理(ことわり)を発見したかのように彼は、一人で得意になっていたのだが…ふと気がつくと、森の奥深くからチェーンソーの音が聞こえている。
「いけね!置いてかれた!」

樵 三人。先輩の樵の持つチェーンソーは大きい。よく見えないけど「籠」もデビューした。


伐採用のチェーンソーは大きく、枝切り用のチェーンソーの二倍くらい大きい。


チェーンソーのブレード部分。名前のとおり刃(台形の部分)のついたチェーンが高速回転し、樹木を切る。草刈り機と同じで、エンジンと刃をもつ機械の扱いには注意が必要だ。

よく研がれた刃を使うと、樹齢100年の樹木の幹でも、お豆腐に包丁を入れるように切断出来る。

by生天目
 

 

 

参考文献:身近な草木の実と種ハンドブック(多田 多恵子著)

     日本の樹木(山と渓谷社編)

台風被害と救世主たち [2011年10月11日(火)]

10月11日から、中高部3年生のみなさんが東明学林にきてくれています。
先週は、中高部1年生のみなさんがきてくれました。
10月に入り、東明学林は元気な声がいっぱい響いています。

さて、先月の台風15号で東明学林も被害を受けました。
今回は、その様子をご報告します。

台風被害の写真をとっていると、虫たちが周りを駆け回ります。

私が歩くので、虫たちはびっくりして飛び跳ねるのでしょうが、びっくりして飛び跳ねる虫に私がびっくりして、何度も「何だ、バッタか」、「何だ、コオロギか」とびっくりしたり、ほっとしたり、と忙しい写真撮影でした。

台風15号
あまりの風の強さに、木の枝が目の前で折れました。
風で木が折れる瞬間というものを初めて見ました。

しかし、台風一過となった9月22日に、東明学林の状況を見てまわると、昨日見たすごさはほんの一部に過ぎなかったことがわかりました。

たくさんの木が折れたり、倒れたり…。
折れた木がとても痛々しくて、台風のすごさを改めて実感しました。

テニスコート裏の木が、根っこから倒れてしまっています。

フェンスも壊れ、すごい状況です。
人に被害がなくて、本当によかったです。

 

富士見坂も落ちた葉や枝で車が通るのも大変です。

そこに救世主たちが!!

ちょうど東明学林に来てくれていた初等部4・5年生のみなさんが、富士見坂の清掃をしてくれました!

おかげで、送迎バスも無事に坂を上ってくることができました。

みなさん、どうもありがとうございます。
 

 


せっかく初等部の皆さんがきてくれているのに、ずっとお天気が悪いとさみしいなと思っていたら、
最終日は台風一過で夏のような天気となりました。
ようやく外に出られて、元気一杯な声をたくさん聞くことができました。

初等部稲刈り
10月1日に初等部の稲刈りがありました。
当初は9月の学寮時に行う予定でしたが、台風のため延期となりました。
この日は日差しもあり、とても良い天気に恵まれました。

人数はそれほど多くはなかったのですが、みさなんの作業がとても早く、2つある田んぼのうち、1つを無事に刈り終えることができました。

田んぼでは、稲刈りの手順や刈った稲の縛り方をお子様に説明されるお父様、お母様の声、バッタやクモ、カエルなど、色々な虫たちを発見して、楽しそうな子供たちの声があちこちから聞こえ、とても楽しい稲刈りとなりました。

虫がいて、自然のある風景、ご家族のみなさんで楽しく一緒に稲を刈る風景に、心がほっと温まりました。

今回刈った稲が、お米となって戻ってくるのが楽しみですね。
by兼子

夏の勇者たち [2011年10月05日(水)]

オオカマキリ

大教室のサッシを閉めようとしたら、網戸にカマキリがとまっていた。近づいてよくみるとオオカマキリだ。体が大きいからメスかな?

 網戸を通る風が、涼しく気持ち良かったのでしばらくオオカマキリを観察することにした。いや、お互いに観察しあったというのが正確な表現かもしれない。

 接写レンズを向け、しばらく覗いていると、彼女は首をかしげるしぐさを始めた。「この人、何をしているのかしら?」とでも思っていたに違いない。

 鋭い目つき、強力な武器を持っているのに、優雅さを感じさせるのは、動きがしなやかだからだろう。しばらくすると「もう飽きたから、行くわ!」とゆっくりと足を動かし、振り向きもしないで去ってしまった。

   

 

 

 

 

 

 
 

  
 

   

 

夏の勇者たち

あの夏はどこに行ったのだろう。台風が過ぎ去ったあと、秋は駆け足でやってきた。富士見坂を歩いていたら、昆虫の死骸があちらこちらに横たわっていた。夏を精一杯生き、命を全うした夏の勇者たちだ。その眼はみんな誇らしげに見える。

 すでに体には、蟻が群がっている。やがて分解され、消えてしまうけど、次の命を生み出す糧になり、命の環がつながってゆくんだ。

                               
セミ
その眼には何が写っているのだろう。誇らしげに笑っているように見えるぞ。

クワガタ
体は砕けてしまったが、今も雑木林の主のオーラは出ている!


 
玉虫
初めて玉虫を捕まえた時の感動と興奮は、いまでも鮮明に覚えている。でも今日は、そのままそっとしておこう。

     

 

かご

八ヶ岳山麓にある田舎の雑貨屋の店先に、その「かご」があった。見た瞬間に購入を決め、お店に入った。「これ下さい!」お店を出る時には、東明学林の森の中で「かご」を背負っている自分の姿を想像し、顔がほころんでしまった。

「このカゴなら鎌も、移植コテも、水筒も、なんでも入る。しかも両手が空くので楽だ!ゴミも気にしないで拾って入れることができる!いまあるスゲ笠と一緒に使えば最高だな!」と、勝手な理屈を並べ、わくわくしてしまった。

 ゴミを気にしないで拾える…とは、いままでゴミ(例えばビニール袋とか、お菓子の袋など)を見つけると、入れるところがないのでとりあえず作業服のポケットに入れていた。あとでポケットから出して捨てればいいのだが、いつも忘れてしまい、作業服ごと洗濯してしまった。ゴミの選別ではなく、ゴミの洗濯では、意味がない。

 いま「かご」はデスクの後ろに置かれ、デビューの機会を待っている。素敵な道具は、作業効率と仕事のモチベーションを高める…これは間違いない。今月中にデビューするつもり。

                     

端切れ布で作られた帯の色がきれい。L.L Beanのワックスコットン コンチネンタル リュックサックよりもかっこいい! 

by生天目