2011年11月

巨人 [2011年11月28日(月)]

彼岸花 (ヒガンバナ科ヒガンバナ属 多年草)
夏の終わりから秋にかけ、道端に彼岸花が咲き始めると、なんともいえない哀愁を感じる。
別名に曼珠沙華、地獄花、幽霊花と、世間ではよいイメージを持たれていないが、好きな花の一つだ。

彼岸花は、葉、茎、球根のすべての部分に毒性(アルカロイド)を持つ有毒植物で、間違えて食べると激しい吐き気や下痢を起こす。そのためかネズミやモグラなど土に穴を掘る小動物が、田んぼや墓地を荒らさないように畦(あぜ)や土手、墓地に植えられてきた。

山奥に自生することはなく、人とともに生きてきた。しかし、その毒性がゆえに寂しい場所や墓地に植えられるという宿命を背負いながら、けなげに生きているかのように見える。
だが本当の彼らの姿は、したたかで、驚くほどたくましい。

彼岸花は、夏の終わりになると突然芽を出し始め、あれよあれよと茎をのばし、お彼岸に花を咲かせる。しかし、その時点では彼岸花に「葉」は見られない。花が咲き終わると、ゆっくりと茎の足元から葉が出てくる。

秋から春にかけて、他の植物が枯れてしまう時期、誰にも邪魔されることなく太陽の光を浴び、十分に光合成性を行い栄養分を球根に貯め込んでいく。やがて春になり、他の植物が芽を出すころに葉を枯らし、しばらく休眠するという「非競争」戦略をとっている。

彼岸花は、中国原産で、稲作とともに日本に来たと言われている。もしかして孫子は「戦わずして勝つ」という戦略を彼岸花から学んだのかもしれない。
「おぬし、なかなかやるな!」


彼岸花が群生すると、華やかな雰囲気がする。

 
 
 

 


他の植物が枯れてしまう頃、誰にも邪魔されることなく太陽の光を浴び、十分に光合成性を行い栄養分を球根に貯め込んでいく。


4月 春の訪れとともに葉を枯らし、休眠期に入る準備をしている様子。


 

5月 他の植物が芽を出して成長する頃、葉も枯れて休眠に入る。

  
 

 

 
巨人
夕暮れが近くなると、東明学林の正面に「巨人」が現れる。空を真っ赤に染める夕焼けを背にして、山のスカイラインに黒々した巨人が現れる。これから目を覚まして動き出すのだろうか。

箱根の駒ケ岳、神山、明神岳、金時山のシルエットが偶然に創りだす「巨人」だ。「巨人」姿は、東明学林からでなければ見ることができないprivate view! 東明学林に来たら是非見て欲しい。

初等部のN先生から「あの山には巨人がいます!」と教えてもらった。それ以来、夕暮れになると気になり箱根連山を眺めるようになった。

山を眺めるようになると、おのずと空や雲の様子も気になり、観察するようになった。すると天気の変化がなんとなくわかるようになってきた(…気がする!)。「この雲が出ると雨が近い」とか、「明日は風が強くなりそうだ」程度だが、なんとなく嬉しい。忘れていた感覚が戻りつつあるのかもしれない?


左から「頭」に見えるのが駒ケ岳、神山、「胸、腹、足」が明神岳、最後の「つま先」が金時山だ。 

 

 

 

 


こんな感じの放射状の雲が出ると「風は強くなり、天気は良い」そんな日が多い。

 

 

 

みかんの葉
みかんの収穫時期になった。この数年みかんの収穫量は徐々に減り、今年はさらに台風でみかん樹が何本も倒れている。予定する量を確保できるかどうか心配だ。

それでも、一つ一つのみかんは鮮やかなオレンジ色をしていて、美味しそう。みかんの葉も、陽光に照らされ、きらきらしている。葉が陽に透けて無数の丸い点が見えたので、ルーペで見た。星のように見える丸い粒、これ何だろう?
植物図鑑をみると「油点」という器官で、この中に、虫には毒性を持った揮発性の精油成分をためていて、みかんの葉を食害から守るとあった。あれ!たしかアゲハの幼虫はみかんの葉を食べていたけど?…調べてみると、アゲハ蝶類の幼虫は、毒物を解毒する方法を身につけているので、みかんやサンショウなどみかん類の葉を食べることができることが分かった。

何百年、何千年、もしかしたら何万年もかけて解毒の試行錯誤の積み重ね、他のチョウやガが食べることのできないみかんの葉を一人占めできるようになったのだろう。植物と動物が互いに相手に対抗するために進化することを「対抗進化」というそうだ。

穏やかに陽を受けるみかん畑に、植物と動物の生存を掛けた、終わりのない化学戦が繰り広げられている。生きていくってすごいことなんだと思う。


鮮明なオレンジ色が目にまぶしい「みかん」、その裏には長い、長い化学戦が繰り広げられていたなんて知らなかった。

 

 

 

陽に透けて「油点」が無数に見える。

 

 
by生天目

 

 

  参考資料:「植物の生態図鑑」 学研教育出版 多田多恵子・田中肇 著
       「樹木ハカセになろう」岩波ジュニア新書 石井誠治 著
       「自然保護 シリーズ新・生命の輪30 人の暮らしに密着するヒガンバナ」 楠田純一 著

これな~んだ? [2011年11月21日(月)]

これな~んだ?

木の実でしょうか。
なんだかトマトのようにも見えます。

食べたら甘い味がするのでしょうか。
ちょっとすっぱそうな気もします。

赤い実がぱんぱんにはっていて、
思わず、「おいしそう…」と言ってしまいました。

 

 


少し離れて撮ると、こんな感じです。

 

 

 

 

ピラカンサです。

離れて見るとピラカンサだとわかりますが、
近くで見てみるとまた違ったものに見えて、とても面白いです。
ピラカンサの新たな一面を発見した気持ちになりました。
赤色がとても鮮やかで、葉の緑と赤い実のコントラストがクリスマスを連想させます。

このピラカンサ、なんと、バラ科なのだそうです。
ピラカンサの花は、花弁が5枚で、白い小さな花がびっしりと咲きます。
バラという印象が全くなかったので驚きでした。
でも確かに、枝にはトゲがたくさんついていて、先日赤い実を頂戴するのに
大変苦労したのを思い出しました。
バラ科…納得です。

 

どんぐり
下を向いてあるいていると、どんぐりがコロコロと落ちていました。
でも今年は、落ちているどんぐりが少ないそうです。

どんぐりを使って、とってもかわいいものができました!
どんぐりでこんなにかわいいものができるなんて!

色々な顔のトトロです。
ふとっちょがいたり、背高のっぽがいたり、おちびさんがいたり…。
かわいくて、見ているとつい顔がにやけてしまいます。
 

こんなにかわいいトトロが、どんぐりとペンさえあればできてしまうのです!
食堂にいるので、ぜひ、会いにいってみてください!

 

クリスマスツリー

「子供のころ夢にみたクリスマスツリー」

まさに、そんなクリスマスツリーが東明学林に誕生しました。
高さが2メートル40センチもあり、ツリーの下にはプレゼントボックスや
生天目さんがつくった松ぼっくりのオーナメントが飾られています。
ツリーが大きすぎて、なかなか全てを写真におさめることができません。

そして!なんと、トナカイもいます!!
このトナカイは、茂木さんが作ってくださいました。
角も動くんですよ!

 

 

 

 


クリスマスツリーは昼間でもとてもきれいですが、
ライトがつくと更にきれいです。
寒くても、やっぱりクリスマスはいいなと思います。

食堂に飾ってあるので、ぜひ、見にきてください。
11月、12月に学寮に来てくださる皆さま、楽しみにいらしてくださいね。

by兼子

まだ会えないあなたへ [2011年11月14日(月)]

まだ会えないあなたへ

こんにちは。

わたしは、あなたが、このもりにいることをしっています。

あなたのことにきづいてから、ずっとあいたいとおもっていました。

まだあえませんが、いまでも、このきもちにかわりありません。

あなたがあるいたあと、なにかをさがしたあとをみつけると、あなたのことをかんがえます。

だれかといっしょ? 

おなかがへっている?

あなたのおかげで、もりのなかをあるくとき、とてもちゅういぶかくなりました。

そらのくものうごき、かぜのおと、あめのにおいがよくわかるようになりました。

ありがとう。

いつあえるのかは、わからないけど、あなたにあえるまでのじかんをたのしんでいます。

ことしの冬は、さむいらしいので、たくさんたべて、かぜにちゅういしてください。

                 では、また。

とうめいがくりん もりのばんにんより


(注)タヌキは「ひらがな」が読めるので、この手紙は「ひらがな」で書かれています。


散歩道のあちこちにちいさな穴が掘られている。犬が前足で土を掘り起こしたような穴だ。

穴を掘った主は、タヌキ(犬科)だと推測している。冬に入る前に、昆虫の幼虫やミミズを食べて、脂肪を付けているのだろう。タヌキは夜行性だからなかなか会えないけど、彼(彼女)の生活跡をよく見かける。

雨の上がった翌日は、土が柔らかいので足跡を見つけやすい。猫の足跡にているが、足跡に爪跡も残っていれば「タヌキ」だ。爪痕がなければ「猫」。それに猫は比較的まっすぐ歩くが、タヌキはふらふらと歩く。ふるくから日本人に馴染みの深いタヌキ、縄張りを持たず、一度パートナーを決めると死ぬまで相手を変えない。とぼけているようで真面目な性格、一度あってみたい。


森のあちこちに小さな穴が掘られている。少し掘り返しては、また次に移動し、穴を掘っているのだろう。

掘られた土に湿り気があるので、写真を撮影した日の前夜に掘られた穴ではないか。毛が落ちていないか、周りを注意して探してみたが見つからなかった。

 

修行シリーズ その四(自然観察会 ジョロウグモ編)

森のそこらじゅうにジョロウグモの巣がある。冬に向けて産卵の準備をしているのだろう。

先日 有楽町でNACOT(自然観察指導員東京連絡会)の「クモ いろいろ おもしろ講座」に参加させてもらい、色々と面白いことを教えてもらった。そのネタをもとに、昼休みに一人観察会をした!参加者は誰もいないけど、自然観察会指導員の練習だ。

『え~、皆さん、東明学林 蜘蛛の自然観察会に来てくれてありがとうございます。普段は馴染みのない蜘蛛ですが、今日はいろいろなことを見て、驚き、楽しんでください。では早速ですが、蜘蛛は昆虫だと思いますか?昆虫だと思う人手を挙げてみて下さい!それでは昆虫ではないと思う人は?あ~!意見が別れましたね。』

『実は蜘蛛は、昆虫ではありません。蜘蛛は蜘蛛なんです!なんだかわかりにくい説明ですが、両方共に節足動物ですが、昆虫と蜘蛛は同じ分類ではなく、異なる生き物に分類されています。昆虫の特徴は、体が「頭部」、「胸部」、「腹部」の3つに分かれ、足が6本です。今度セミやコオロギ、バッタをみたら確かめてください。その一方 蜘蛛の体は「頭胸部(とうきょうぶ)」、「腹部」の二つで、足は8本です!8本足ですが蛸ではありません!(ここで「笑い」を狙うが、いまは誰もいないので笑いはない!) 最大の特徴はお尻(糸イボ)から糸を出すことです。これはジョロウグモの巣ですが…(説明は続くが…以下省略)』

森の中で、一人でジョロウグモの説明をしているのは不思議な光景だけど、なかなか楽しい。いつかは東明学林に来たグループを相手に自然観察会をしてみたいとは考えているが、まだ力不足!まだまだ修行は続く!

『え~、おおかた蜘蛛の眼は複眼、8つです!蜘蛛とアイコンタクトするとしたら、どの目がいいのか迷いますよね!』(誰もいないから笑わない!これ面白いかな?)


腹部にはっとするような色使いの模様を持つジョロウグモ。ジョロウグモという名前は「女郎」ではなく、「上臈(位の高い女官)」からきているそうです。綺麗な衣類をまとっているから、てっきり前者だと思っていたのですが、高貴な出とは知りませんでした。

 

蜘蛛の食べ物は昆虫です。だから蜘蛛が多いということは昆虫が多いという証拠で、自然が豊かだといえます。蜘蛛にも食べ物の好き嫌いがあります。クモの巣に捕らわれているのはカメムシ!『カメムシは臭いからいや!』とでも言っているかもしれません。

 


 
ドリーム手帳
自分は、社会人になって何年目になるのか?すぐには答えられない。しかし、社会に出たてのころ仕事で失敗して落ち込んだことなら、すぐ思い出せる。

失敗で落ち込むのは、いまでも変わりはない。社会に出た頃と比べると、むしろ回数は増えている。しかし、落ち込んでも少し時間がたつと、またもう一度やり直してみようと思う気持ちになってくる。道端のオオバコ(大葉子)やタンポポ(蒲公英)のような感じだ。踏まれるとぺしゃんこに潰れるが、なんとか元に戻る。

自分はこう考えている。『もう一度やり直してみよう』と思えるのは、過去に努力したことがきちんと評価された経験や、一つのことを成し遂げた満足感、達成感を持っているからだ。一つでも、一回でもうまくいった経験があると、心の中に希望を育てる苗床ができる…そう思っている。

今月上旬の学寮研修で、研修の記録写真を取っていた時に、何人かの学生がドリーム手帳を見せてくれた。それらの手帳には、研修を通して得た満足感や、達成感を表す言葉が書かれていた。

ファインダーをのぞきながら、小さくつぶやいた。「そうだよ!そうなんだよ!努力したことがきちんと評価される経験、一つのことを成し遂げた満足感や達成感を積み重ねることが大切なんだよ」

使いこなされ、背表紙が毛羽立ちだしたドリーム手帳をファインダーで覗きながら、心のそこからエールを送った。
Good work! Good luck!


背表紙が擦れてきたドリーム手帳。

 
 

 

 

 

 
授業もいっぱいとっているんだな。頑張れ!

  

 
 

by生天目

参考資料:「クモ いろいろ面白講座」 NACOT編     

     「DREAM 手帳 2011」昭和女子大学

自然がつくる芸術作品 [2011年11月07日(月)]

ネイチャーゲーム
10月20日に、初等教育学科の皆さんとネイチャーゲームに参加させていただきました。

地元のネイチャーゲームの専門家の方に来ていただき、落ち葉を使ってじゃんけんをしたり、穴の空いた落ち葉を拾って、各自が思う落ち葉の表情を発表し合うというゲームをしました。
先生方も混じって、ワイワイ・キャーキャー言いながら動き回りました!

落ち葉の表情を発表し合うゲームでは、色々な角度から見える「落ち葉の顔」を絵にかいて記録します。
初等教育学科の皆さんがかいた「落ち葉の顔」を見せてもらうと、
「なるほど!確かにそう見える!」と驚いてばかりです。
見る人によって、また見る角度によって、見え方は様々なのだなと思いました。


初等教育学科の皆さんのかいた絵は、どれもかわいらしくて、見ていてとっても楽しかったです。

 

 
 

ネイチャーゲームで、もう1つ新たな発見をしました。

各自が気にいった落ち葉を拾い、それを写真のネガを入れるケースに挟みます。
それぞれが選ぶ葉っぱも様々ですが、1枚だけを挟んだり、数枚を組み合わせて挟んだりと表現の仕方にも個性がでます。

どれもとってもきれいで、みんなの作品を並べると、とても素敵な芸術作品になりました。

気にしなければ、「落ち葉」にすぎませんが、よ~く見てみると1枚1枚表情が違って、とても美しいです。

葉に空いた穴でさえ、芸術になるのだなと感激しました。
 

 
モンブラン?
初めて見た時、木の上に異様なものが乗っかっている…と思い、とてもびっくりしました。

                    
鳥にしては何かおかしいし、何かなと調べてみると、ヒマラヤスギの松ぼっくりであることがわかりました。

 

この状態から、やがて花びらが散るようにほどけて、最終的には上の方だけが固まって薔薇の花のような形になるそうです。
モンブランから薔薇の花…とても不思議です。
自然が作りだす芸術。美しくて、おいしそうで、とても不思議です。

まだモンブランしか見たことがないので、今度薔薇の花になったヒマラヤスギの松ぼっくりを探しにいきたいと思います。

by兼子

とりあえず拾う... [2011年11月01日(火)]

とりあえず拾う…
散歩道のあちこちに松ぼっくりが落ちている。松ぼっくりは、松の木の実とは知っていたが、植物図鑑を調べてみると「針葉樹に出来る果実で球果という。乾燥すると笠が開き、湿気が多いと笠を閉じる。」とあった。松の種が風に乗って遠くに飛ぶように、雨の日や、湿気が多い日に種を出さないようにする工夫だ。

「何かに使えないか?」と思い、とりあえず拾い「竹かご」に入れた。何に使えるかアイディアは浮かばず、水洗いして乾燥させた。数日後 街のショーウインドーの飾りをみながら「クリスマスの飾りにどうだろう?」と思いついた。翌日 白いラッカースプレーをかけてみると、なかなかいい出来だ!クリスマスツリーの下に撒いてみよう。

これからは「気になるものは、とりあえず拾っておく」ことに決めた。しかし「とりあえず拾う」という行為は、山の中だけにしようと思う。

松ぼっくりを水洗いすると、笠は閉じて、小さくなった。
乾燥すれば開き、湿気ると閉じる、これは何回でも繰り返すそうだ。

松ぼっくりに白いラッカースプレーを吹きつけて乾燥させると、雪が付いたように見える。窓ガラスに張るために作った「クリスマスツリー」の台紙に、松ぼっくりを置いた。なかなかいい!ちなみに、この台紙は、6階の読書室の窓に貼り、夜暗くなって見ると、ツリー形に切り抜いた部分から大井町の灯りがイルミネーションのように見えると期待しているが、まだ確認していない。

 

 

捨てるな!

大井町役場が看板を2ヵ所 設置してくれた。
看板が立てられてから、少し「ゴミ」の量が減った気がする。

  「正門」から「黎明の碑」へ続く町道は道幅も広く、見晴らしが良い。そのためか多くの車が駐車して休む。その一方、駐車する車の中には、ペットボトルやお弁当類のゴミを路上に捨てる人もいる。

捨てられたゴミをそのまま放置すると「ほかの人もしているのだから、自分も許されるだろう」というメッセージを与えるので、ゴミは増え、地域の環境は悪くなる。「少しくらいいいだろう」という心の隙間を作らせないためのケアーが大切だ。

労作として行う「町道清掃」は、これに当たる。すぐ自己に見返りはないように思えるが、やがて地域、社会全体のqualityが高まるので、誰にとっても価値のある行動だ。

「町道清掃」は、後期10月に入って中高部3年の林間学寮の生徒さんが行っている。

 11月は、英語コミュニケーション学科の学生さんが行う予定だ。清掃された町道は綺麗になるが、私たち(東明学林)は、労作をする人たちへ「なぜ町道清掃を行うのか」、「なぜ労作なのか?」のその理由を、判り易く伝えることができただろうか?まだ解決すべき課題は多い。


 

竹ご飯できた! 
管理栄養学科2年生 学寮研修の2日目に、野外炊飯が行われた。管理栄養士として非常事態時に、限られた食材、調理器具で温かい食事を作るという実習だ。クラスごとに、班ごとに「飯盒炊飯」、「豚汁作り」、「竹ご飯炊き」に取り組んだ。

火加減担当の学生が慎重に火を調整してゆくと、竹蓋の間から少しずつ蒸気が上がり始めた。香ばしい匂いがたちこめると、抑え込んでいた不安も消え、竹筒の回りには期待と空腹感が充満していた気がする。

  しばらくして蒸気が止まると、竹筒を火から降ろし、数分蒸らした。蓋を開けると一斉に「美味しそう!」という声が挙がった。「竹ご飯」は、飯盒炊飯のご飯とともに、少しずつ全員に分けられた。熱いのだろうか、あちらこちらから「ホフ、ホフ、ハヒ、ハヒ」という息づかいが聞こえた。東明学林の新しいプログラムの産声に聞こえる。うれしい。

 

  出来た!出来た!竹の匂いがご飯に移るのではないかと気になっていたが、「五目ご飯のもと」や「昆布の佃煮」を入れたので、全く気にならなかった。

  火が直接あたる底部は焦げたが、竹の中は全く焦げていない。

 竹に水分がある限り、竹は燃えて底が抜けることはない。
美味しい竹ご飯ができた。「竹は焼けたが竹ご飯できた!」早口言葉みたい?

 

お焦げも出来ていて、香ばしいご飯だ。
あっという間に完食!

 

 

 

里山ガール
「竹かご」は、草刈り、山仕事だけでなく、労作へもデビューした。形、重さを問わず、なんでも入るのが本当に便利だ!「竹かご」を背負い、「すげ笠」をかぶると、それなりに里山の民に見える。結構評判もいい(と、勝手にそう思っている)。

管理栄養学科 野外炊飯 実習では、しおり、古新聞、カメラ、タオル、うちわを入れた。しばらくして「竹かご」、「すげ笠」を置き、「竹ご飯炊き」の記録写真を取っていたら、一人の学生さんが「竹かご」、「すげ笠」を身につけ、その姿を撮影していた。

こちらも、すかさずパチリと1枚撮影した。なかなか似合うよ!三人寄り添って、何を話しているのかな?

 

山ガールではなく、里山ガール出た!

by生天目

参考文献:身近な草木の実と種 ハンドブック 多田多恵子 著     

       山で暮らす楽しみと基本の技術 大内正伸 著