2012年2月

鳥のえさ台 [2012年02月27日(月)]

鳥のえさ台
平尾理事長先生からご提案いただき、鳥のえさ台ができました!!
1つは池の横の木に、もう1つはふるさとの道のわきにたてました。
ちょうど事務室の窓から見える位置につくってあるので、事務室から双眼鏡で観察できます。

鳥のおうちに見えるほど立派な台ができました。

鳥のえさは、市販のえさと、ヒマワリなどの植物の種、みかんやりんご等の果物を置いてみました。

毎日毎日気にしているのですが、今までなかったものが出現して警戒しているのか、なかなか食べに来てくれません。
ちょっと思考を変えて、屋根のところにバナナをのせてみたりもしました。

「安全だからおいで~!」と送っていたシグナルにようやく気がついてくれたのか、先日、ついに鳥が来てくれたそうです!
残念ながら私はまだ出会えていないのですが、双眼鏡をのぞくときはいつも「今日はいるかも!」とドキドキしています。
「今日は鳥がいるかな」と双眼鏡で観察する楽しみが増えました。

 

不思議な世界
これはなんだと思いますか?
とっても不思議な写真です。
何に見えるでしょうか。

葉に水滴がついている写真です。
こんな不思議な世界があるのですね。
とても美しい世界です。
思わず見入ってしまいました。
自然の世界は本当にきれいですね。

 

昭和の旗
2月10日~2月12日に国際学科が、2月17日~2月20日には環境デザイン学科が東明に来てくれました。
学寮の間は昭和の旗がのぼります。

朝きたときにこの旗を見ると、気持ちが引き締まります。
どうか今日も無事に終わりますように と学寮旗にお願いをします。

まだまだ寒い日が続きますね。
皆さまも、お体を崩されないよう、お気をつけください。

by兼子

種と英語 [2012年02月18日(土)]

種と英語
やっと花屋さんの店先に色々な種が並びだした。ラックに並べられた色とりどりの種の袋を見ると、もう、そのまま通り過ぎることは出来ない。ふらふらとラックに近づき、怪しい手つきで袋を取り、「まきどき」や「栽培方法」の説明を読み始めてしまう。

毎年 春が近づくとまき切れないほどの種を買ってしまう。それでも納まらず、種のカタログを熟読し、インターネットで気になる種を探す。園芸家 宇土巻子さんは、この症状を「園芸病」だと診断している。全然「反省」と「後悔」を感じないのが特徴だ。感染すると、長い潜伏期間のあとに発病するらしい。

話は変わるが、いまだに英語の勉強をしている。いまさらサクサク(面白い表現だ)と英会話が出来たらとは思わないが「世界中の種屋さんのホームページが読めて、欲しい種を注文するために英語でメールのやり取りがしたい」…これがモチベーションになっている。

「種屋さんと英語でメールのやり取りをする」この想いは叶いそうだが、それ以上には芽が出ない。自分の英語の種は発芽率が悪いようだ。しかし、自分がしたいことがあると英語学習は楽しく、継続できるのは確かだと思う。


今年は「韓国 唐辛子」に注目している。唐辛子は「装飾」と「防虫」に使うつもりだ。
ついでに白菜も作れば…キムチができるかも?

 
 

 

東明のWilson
みかん樹の古い切り株に、朝日が当たり「顔」を浮かび上がらせた。頭にタオルをまいた農夫のようにも見えるが、もっと他の何かに見える気がする。何だろう?

そうか!Wilsonだ!トム・ハンクス主演の映画「キャスト・アウェイ」に出てくるバレーボールのウイルソンだ。切り株と陽の光が作りだした造形にしばらく見入ってしまった。


これから、みかん畑に来たら「Wilson!」と声を掛けてみよう。たわいもない遊び心は「人生」のスパイスだと、勝手な理屈をつけた。

 

 

 

新シリーズ「お肌 診断」編
いままで事務長シリーズとして「草刈り」編、「草取り」編、「きこり」編をupしてきたが、今度は新企画「お肌 診断」編を加えることにした。化粧品売り場のsales talkのようなシリーズ名だが、中身は樹皮の観察と紹介だ。種別、個体、樹齢によって、様々な様相を見せる木肌が樹木の個性を伝えてくる。先ずは誰もが知っている樹木からスタートしたい。


A:木肌は赤みを帯びた茶色で、繊維状に細かく裂ける。老木は木肌が厚くなるそうだ。人間みたい?樹木名は「まっすぐにのびる」というところからついたと言われている。
樹木名はブログの最後にあり。

 

B:はちきれるように、不規則に裂けた、荒い肌をもつ。老木でははっきりと裂け目がはいる。
木肌にコケなどが付きやすい。樹皮は加賀友禅の染め物の原料となる。樹木名はブログの最後にあり。

 

C:木肌が厚く、凸凹があり、乾燥に強い。若木の木肌は、小さくひし形に裂けるが、成木になると凸凹は穏やかになり裂け目が長くなる。樹木名はブログの最後にあり。

by生天目

 
参考資料:「樹皮ハンドブック」 文一総合出版 林 将之 著
       図鑑「日本の樹木」 山と渓谷社

お肌 診断シリーズの樹木名
A:スギ(スギ科 スギ属)   B:ウメ(バラ科 アンズ属)   C:クリ(ブナ科 クリ属)

春よ来い [2012年02月12日(日)]

冬もすきですが、そろそろ春が待ち遠しくなってきました。
花の香りがして、わくわくして、優しい季節。
春を恋しがっていたら、少し早めに事務室に春が来ました。

サクラソウ
暖かい事務室にいるせいか、もう花を咲かせてくれました。

ピンクのサクラソウ
白いサクラソウ

  

 

 
1つの鉢に白とピンクが一緒に咲いているものまで!!
茎が上に伸びて、花が丸く輪のように咲いている姿は、花火のようにも見えます。
どこから見てもきれいな花が見えるように咲いています。
とてもかわいらしいお花です。

 
 

タチツボスミレ
今年もタチツボスミレが咲きました。
やはり春はすぐそこまで来ているようです。
タチツボスミレについて、面白いことを教えてもらいました。
タチツボスミレの種子には、エライオソーム(elaiosome)という脂肪酸や糖を含んだジェル状の物質がついているそうです。このエライオソームがアリの好物で、種子をアリが遠くまで運んでくれます。
自分で種を遠くに飛ばそうとする植物もあれば、タチツボスミレのように他の生き物の力を借りて運ぶ植物もあって、植物の生態はとても不思議です。
知らないことだらけです。

 

これは何でしょう
まるで「バラの花」のようです。

でも!バラの花ではないのです!!

以前紹介した、ヒマラヤスギの松ぼっくりを覚えていらっしゃるでしょうか。
これは、「シーダーローズ」と言って、ヒマラヤスギの松ぼっくりの上の部分です(あのモンブランのてっぺんです)。

そして、そのモンブランを作り出していた一つ一つの種鱗が落ちたものが、これです。

木の上にいたときはモンブランに見えたのに、落ちてきたらキノコみたいです。

これは種鱗と言って、とがっている部分のくぼみに種子がついています。
熟して種鱗がはがれ落ちるときに、種子が飛んでいくようになっています。

これが、種子です。
種子には薄い羽がついていて、ひらひらと飛ぶ仕組みになっています。
羽の部分はとても薄くて軽いです。

植物は不思議がいっぱいです。

 

どの植物も、みんな生きるために様々な工夫をしているのですね。
それぞれが、各々の性質に合った成長の仕方・子孫の残し方をしていて、関心します。
色々なところに学ぶべきことがある気がします。

by兼子

新 竹取の翁 [2012年02月06日(月)]

夕焼け
一日の作業を終え帰宅する前の数分間、ベランダに出て、ぼんやりと昏れゆく空を眺めた。
昼でもない、夜でもない瞬間だ。冷たい風が頬に気持ちいい。

沈みゆく陽をみていると、なぜ心が動くのだろう?しばらく考えてみたが、止めた。理屈で考え、言葉で表現することにあまり意味がないと気づいた。なぜかって?この世には心で感じることで十分なこともあるからだ。


これが「空が燃える」ということなのか? 一日として同じ夕焼けはない。

 

 

 

 

 

  


 

空は広く、星もみえる。天気が良ければ…毎日もらえる小さな幸せだ。


稜線が真っ黒なシルエットを描くと、箱根の巨人が目を覚まし、静かに動き出す。

 

 

新 竹取の翁
立春の前日、富士山がくっきりと見える冬の朝、竹林整備のために「竹取の翁」が集められた。今回は、新たに二人の翁が加わった。二人とは、年明け(1月)から東明学林の仲間になった川口さん(写真左)と佐藤さん(写真右)だ。

作業に入る前に、翁の長(及川さん-写真中央)から、竹林を整備する意味と、手順の説明を受けた。「竹林は番傘をさして歩ける程度の密度が良いのです。竹林があまりに混んでくると、全体の生育が悪くなり、地表も荒れます。今日は刃物(竹用ノコギリ・チェーンソー)を使うので、くれぐれも怪我のないように気を付けて下さい。」 長の話に、皆が「はい」と声をそろえ、作業は始まった。

やがて竹林へ西日が差し込む頃、散らばっていた枯れ枝は片付き、倒れかかった竹も伐採、細かく断ち切られた。竹林の小道に沿って集められた枯れ枝や、短く整えられた竹は、これから「労作」によって竹林から北へ500m離れた運動場へ運ばれることになる。

翁たちの目指す「建物から半径200以内の環境を徹底して整備する作業」の一つが終わった。


朝の竹林はまだ暗く、写真は鮮明ではないけれど、二人の気力は読み取れる。年齢は写真から想像して。今後の彼らに大いに期待している。かんばれrookies!


竹林の中にあるケヤキの大木、胸高(約1.3m)で、胴回り3m弱はある。樹齢100年は超えているのではないか。東明学林の竹林は、開設当時に植林されたものだから、竹林の成長を見守り続けてきたケヤキだ。竹もケヤキも高く成長して、陽の光を独占する戦略を取るので、まっすぐ空に伸びていて気持ちがいい。竹林は、水平に目線を巡らせても、垂直に目線を上げても落ち着く。


作業が終わった竹林は、不規則に生える個々の竹が、調和する一つの空間を作り出している。

 

 

 

 

冬と春の混在
いつまでが冬で、いつから春になるのか? 五代目 古今亭志ん生なら「え~、今日から春でございます!気持ちが良くて、おめでたいですな!」と枕を振るのかもしれないが、「自然」はそう単純ではない。

日本列島は約3,000キロ、気候帯でみれば亜寒帯から亜熱帯にまたがり、標高で見ると海抜0m海岸帯から亜高山帯までの広がりがある。気候帯と標高が入り交じり、多様な気候、環境を作り出している。季節一つ一つが多様で、複雑だ。そして、その境界は曖昧だ。

いま東明学林の森には冬と春が混在している。山の北側はまだまだ冬のさなかだが、南に面した斜面には既に春は来ている。この多様な環境の中で、生きてゆくために植物が実践している戦略は面白い。自分自身の生き方の手掛かりになりえる気がする。

ナズナ(アブラナ科)が北斜面に、その葉を放射状に張り付かせている。寒さが厳しく、葉は霜で真っ白だ。放射状に地面に葉を張り付かせて冬を過ごす姿は「ロゼット(rosette)」と呼ばれる。「ロゼット」戦略が目指すものとは、厳しい北風を避けるために地面に這いつくばり、葉をいっぱいに広げ光合成を続け、光合成で作られる栄養素を、春の訪れに備えて根に蓄えることにある。地味で目立たないが非常にactiveな戦略だ。

あと少しで咲きだすヤブツバキ(ツバキ科/別名「ツバキ」)のつぼみ。ヤブツバキは、その名に「ヤブ」とつくことからわかるように、高木の下の日陰でよく見かける小高木だ。
冬から春にかけて花の少ない時期に開花する。開花期は11月から4月と長く、大きく赤い花の付け根に多量の蜜を分泌する。餌の少ない季節に、メジロやヒヨドリに蜜を提供し、花粉を運んでもらう戦略だ。森の中で質素に暮らしながら「選択と集中」戦略をとっている。

梅は春を代表する花だ。あまり気にしたことがないが、梅は桜と同じく葉よりも先に花が咲く。花の少ない時期に花を目立たせ鶯やメジロ、昆虫に蜜を提供して花粉を運んでもらう戦略を取っているのだろう。全ての花に当てはまるがどうか根拠はないが、花粉を鳥に運んでもらう花は「香り」がなく、昆虫に花粉を運んでもらう花には「香り」がある…そんな傾向がある気がする。梅はライバルの少ない時期に花を咲かせる「先行シェア獲得」戦略だな。

by生天目

参考資料:図鑑「日本の樹木」 山と渓谷社
      日本の樹木 中公新書 辻井達一 著
      続・日本の樹木 中公新書 辻井達一 著
      身近な雑草のゆかいな生き方 草思社 稲垣栄洋 著
      イタヤカエデはなぜ自ら幹を枯らすのか 築地書館 渡辺一夫 著