2012年10月

かかし [2012年10月29日(月)]

独り言
「今年の夏野菜作りは失敗」…これ、独り言。微妙な話題は「独り言」から口火を切る。
チームのなかで、適当に聞き流してもらいながらも、意図する情報は伝わっていく。これって高齢化社会での新しいコミュニケーション テクニックになるかな?

話を元に戻そう。失敗の原因は、畑作りへの情熱は高かったのに、基本的な農業知識が不足していたからだ。ということで、数多くの失敗例から2つ紹介するが、秘密に…。

失敗 その1「生牛糞の情熱」
完熟前の牛糞を畑に混ぜ、すぐ野菜の苗を植えた。ところが、苗はだんだん元気がなくなり枯れた。原因は、土の中で牛糞が発酵し熱を持ち、苗の毛細根を焼いてしまったからだ。
新鮮な!?牛糞だからすごく効果があると考えたのに…!残念!

失敗 その2「モンスーンの逆襲」
草取り作業を甘く見てしまった。他の作業の合間に適当に草取りをしていたら、草ぼうぼうの自然農法の畑になってしまった。食堂から畑を見ると畑は緑一色できれいだけど、実は雑草だらけ。中学生のときに、日本は高温多湿のモンスーン気候だと教わった気もするが、忘れていた!

Beginnerには、早期のうちに「失敗」を経験することが必要なのかもしれない。早いうちに、コントロール可能な「失敗」を経験した東明 農業青年団!?は幸運だったと思う。失敗して、皆しばらく落ち込んだが、やがて近隣の専業農家や農協から情報をもらい、技術指導を受けて、具体的に解決策を探り始めた。

いま畑では大根、カブ、ニンジン、そら豆、エンドウなど冬野菜がしっかりと育っている。これなら労作の題材としての作業水準をクリアーできたし、学校給食の食材にも出荷できる。乞許、我田引水! 畑の詳しいことは、順次 農業青年団の委員が報告するので、ここでは省略するが、思わず出てくる独り言…「冬野菜は順調、順調」。

空気が澄み、富士山もきれいに見える。畑を覆う黒いものは、畑の保温、保水効果を高め、雑草の育成防止をする「マルチ」と呼ばれるビニール シート。畑の畝の幅を広げ、草取り作業をしやすい状態にしたので、労作にも対応可能だ。

かかし
野菜畑に行くたび、なにかもの足りない気がした。農作物は順調に育っているし、野菜の説明看板も作る予定だ。何が足りないのだろう?

もやもやした気持ちを抱いて3週間がたった帰りの電車の窓から、稲刈りの終わった田んぼを見て、気がついた。 『そうだ!「かかし」が欲しい!』

遊び心で始めることでも、本気でやらないとワクワクさせられないし、面白くない!…
こうして東明 農業青年団のmeetingが始まった。その結果、ミカン山に「めぐみちゃん」が、野菜畑に「やすおさん」の登場が決まった。「めぐみちゃん」はかわいく、「やすおさん」は癒し系だ。実は、やすおさんは「ハウルの動く城」に出ている「カブ」がモデル、わかるかな?

癒し系の顔では、カラスに効果がないかな?

遠く相模湾を背景に立つ「やすおさん」。富士山を見ながら畑の見張りをしています。
畑まで行かなくても食堂からから「やすおさん」が見えるよ。

なんだかミカン山の入り口が和らいだ雰囲気になった。

ミカン山のかわいい番人「めぐみちゃん」。みなさん、よろしく。

by生天目

成長あるいは進化の過程 [2012年10月23日(火)]


贈り物

ヒリリリリリー?コロロロロロー?あちこちで虫の声が聞こえます。この声は何だろう?後で、食堂に貼ってある「どこでどんな虫が鳴いている?」ポスターで確認してみようと考えながら、すっかり秋だなぁと感じて芝生広場を歩いていると、んんっ?季節はずれのスイカがコロコロンゴロッっと3つ並んでいるのを見つけちゃいました。ここでスイカを食べた記憶はないので、きっと鳥が運んできたのでしょう、まさに自然の恵みです。僕に成長の過程を教えてくれているかのように並んでいたので、お礼に枯れ草を敷きました。

 
 
 

 

花壇

ふるさとの碑周りの花壇が少し伸びました。労作でポリポットに蒔いてもらったキバナコスモス、ブルーダイヤモンド(サルビア)を植え替えて、とうがらし、トレニア、それから歩道の花壇から生まれた子インパチェンスなどを次々に植えたのですが、みんなすくすくと成長しています。植え始めの花壇と今を比べると、違いに改めて気づかされます。この過程で僕は、インパチェンスの種がパンと弾けることを初めて知りました。遠くまで飛ぶようで、ずいぶんと離れたところで芽生えているのを見つけて、その生命力とえらい能力を身につけたんだなぁと感心しました。

親子?

そんな、花やハーブがたくさんのふるさと花壇で、ずいぶんとはっきりとした模様の幼虫を見つけました。アンテナがピンと立ったような姿が想像力を触発します。同じ頃に見つけたチョウには、はねに丸い模様があって、驚くほど速くストローのようなすうくちを動かして蜜を吸っていたので、ひょっとしたら親子じゃないかと思って調べたのですが、違っていました。幼虫はセスジスズメというガの幼虫で、チョウはイチモンジセセリと思われます。セスジスズメは成虫になると、形は変わってもやっぱりはっきりとした模様なので、興味のある方は調べてみて下さい。それから虫の声の正体は、エンマコオロギでした。

東明学林も日々、成長あるいは進化をしています。これからその様子をお伝えしてまいりますので、東明学林や僕の成長を見守って下さい、どうぞよろしくお願い致します。

安全第一 佐藤直樹

秋・スタート! [2012年10月15日(月)]

秋・スタート!
10月初旬、昼間は、まだ残暑の名残りと、季節外れの蝉の声が、夕方に近づくにつれ、秋風とコオロギの声に変わり、東明学林の自然も少しずつですが秋色に包まれ、季節は確かに秋へと変化してきました。
今年の1月、この東明学林に勤務を始め、早くも10月を迎えました。四季折々の季節感あふれる自然の懐にいると、時間が信じられない速さで流れ、季節の変化を直接、肌で感じています。

畑をスタート
 東明の南側斜面にある、昨年まで芋畑だった所は、今年、野菜畑へと開墾しました。初めに草取り、土作り、そして畝(うね)を作ります。
畝とは畑で野菜を作るために土を盛り上げた所を指します。その畝にマルチと云う黒いビニールを張り、土の保温、保湿、雑草抑え、防虫を施し、そのマルチに穴を開け、ようやく野菜の種を蒔きます。
今年は畑作りのスタート、秋冬野菜を数種類選び、第一段として、ダイコンとカブの種を先週末に蒔きました。天気も良かったのか、休み明けの週頭には蒔いた種、ほぼ全部が発芽しました。
これからが勝負!野菜の発育を阻害する恐れのある雑草や小動物、野鳥などから畑を守り、収穫の日を迎えられる様、手入れをし、畑の状況を発信していきます。

草取り、土作りを終え、耕運機と人手で畝(うね)を作り、マルチを張りました。
いよいよ種を蒔きます。

 

 

仲良く並んでいる青い三粒、何の種でしょう?

正解はダイコンです。

 
そして・・・かわいい芽を出しました!

 

 
バス停をスタート
研修に来られる皆さんは世田谷よりバスに乗車され、東明学林に到着されます。東明学林には路線バスは通っていませんが、来られる皆さんへの歓迎と充実した研修を修了して頂く意を表し、東明学林専用のバス停をスタートしました。
バス停は黒ねこに「東明学林 BUS STOP」の看板と、メッセージボードには研修部門、到着、出発予定を表示しています。研修時、バスの到着する場所で皆さんをお迎えしますので、是非見つけて下さい。

 

by 川口

新しい発見 [2012年10月09日(火)]

新しい発見
この夏の間に、東明学林の家具が新しくなりました!
色々な場所の家具が変わったのですが、中でも4階のラウンジと1階の談話スペースはとても明るい雰囲気になりました!
みなさんに使ってもらえる日が待ち遠しいです。
                                            

 

 

 

 

 

かわいい種
ある植物から、こんなにかわいい種ができるのです。
ご存じでしたか?
ハート型のような、お猿の顔のような・・・。
なんだかとっても縁起がよさそうです。

これは、フウセンカズラの種です。
見た目はホオズキに似ていますが、種は全く違うのですね。
風船のようなふくろの中に、小さな黒い種が3つ入っています。
なぜ全て黒い色ではなくて、この部分だけ白いのでしょうか。
とても不思議です。

 

押し花作り
11月10日、11日の秋桜祭に東明学林も参加することになりました!
今は秋桜祭にむけて、みんなで色々と準備をしています。
その1つとして、押し花のしおりを作っています。
押し花に使う植物も、もちろん東明学林で育った植物たちです。

押し花を作って、今まで気がつかなかった植物の一面を発見することができました。
乾燥すると花びら1枚1枚の繊維のようなものまで、しっかりと見ることができるのです。

こんな風に花びらができているのか…と、しみじみと見いってしまいます。
色は変わってしまうのですが、植物のまた違った美しさを知ることができました。
秋桜祭でみなさんに見ていただけるのが楽しみです。

 
 

稲穂畑
今はもう稲刈りは終わってしまっていますが、
それより少し前の田んぼの風景がとても好きです。

この写真ではちょっと分かりにくいのですが、
黄金色に輝く稲が風に揺れるさまは、とても美しいです。
秋風が心地よく、見ているだけで幸せな気持ちになります。

by兼子

[2012年10月01日(月)]


遠くから蝉の声がかすかに聞こえる。それとも夏の間 ずっと聞き続けてきたので、まだ頭の中に残っているのか。気付けば陽の落ちも早くなった。秋になったようだ。夏から秋への移りは穏やかに進む。その中で東明学林は新たな研修者を迎える準備を進めている。

2年前 東明学林の魅力や、自然の豊かさを知ってもらうために東明ブログを始めた。
まだ知られていない東明学林を紹介できたらと取り組んできたが、この秋 この機能をバージョンアップする。新しいブログ担当2名が加わり、計4名で東明学林の情報を発信することになった。

異なる視点で、東明学林の魅力、楽しさを伝えたい。どんなことが発見され、まとめられるのか期待している。

あちらこちらに彼岸花が咲き出した。建物の白い外壁と彼岸花の赤のコントラストが まぶしい。

 
 

 

  

 

   

空が高くなり、夕暮れが少しずつ早くなっている。「空が高い」という表現は、素敵な響きがあるな。

 
 

 
 
 
コンクリート製品(その1−避難経路の表示板)
夏の間 例のドラムミキサーで1本、1本「表示板の支柱」、「階段の疑似木」を作りためてきた。ある程度の数量が出来たので「標識」を設置、階段補修を行った。

東明学林では、火災時と震災時の避難経路が異なる。このため避難訓練で、避難経路を間違え、多数の「行方不明者」、「負傷者」が発生した。そこで、いままでの文字中心の表示板から単純でより目立つ「白地に赤矢印」、「白地に青矢印」の表示板へ変えた。「赤矢印」は火災時の避難経路を示し、また「青矢印」は震災時の避難経路を示している。

「行方不明者」、「負傷者」ゼロを目指して、試行錯誤が続く。

火災時の避難経路は「赤矢印」。寮室両端にある非常口を出て、国旗掲揚ポール下の擁壁に沿って、第一避難場所へ移動するルートだ。

震災時の避難経路は「青矢印」。大きな地震のあとは、国旗掲揚ポール下の擁壁が崩壊する可能性があり、寮室両端の非常口を出て、「つれづれの道」、「富士見坂」を周り、第一避難場所へ移動するルートを取る。

コンクリート製品(その2−その他の表示板)
実務的な表示板は大切だ。同時に、少し余裕ができたら東明学林の自然に関する事項を判り易く説明する表示板を設置したいと考えていた。

今回 試しに富士見坂を登る途中の斜面に「けもの道」という表示板を設置した。
表示板を見た人が『けもの道ってなに?』とか、『これが、けもの道?』…そんな言葉が聞こえたら嬉しい。「驚き」や「疑問」は、知的好奇心へつながる入口(表示板)だ。

 

ポンタカードのタヌキに似ているけど、オリジナルデザインだ!
デザインは「たぬき」だけど、「たぬき」だけでなく「うさぎ」も通っている。
実際に彼らが通っている姿は見たことはない。でも踏み込まれた「道」に、彼らの気配を感じる。

 

 

 

 
 
 
コンクリート製品(その3−疑似木の階段)
「あすなろの道」と「やまなみの道」を結ぶ階段を、天然木から疑似木へ取り替えた。階段の全体像がはっきりしたので、「下り」の足場がより安定した。天然木と比較すると「趣」は劣るが、施行のしやすさ、安全性・耐久性が高いことから、これからは「疑似木」階段が主流になるだろう。

散歩道や階段を整備して行けば、徐々に散策する人も増える…そう期待している。

海風が斜面を吹き上がり、杭を打つ木槌の音が規則的に響く。春と秋の始まりの外作業は本当に気持ちがいい。あとから腰痛、筋肉痛のつけを支払っても、後悔しない至福の時間だ。

 

階段の全体が見通せるようになり、昇り降りし易くなった。自画自賛!

by生天目