2012年12月

季節を楽しむ [2012年12月10日(月)]

だんだん寒くなってきましたが、まだまだ虫たちは元気に活動しています。
学父の碑のまわりの花壇をのぞいてみると、たくさんの小さな生き物と出会えます。


この日は、てんとう虫に出会いました。

 

 カメラを近づけると、恥ずかしいのか、おしりを向けられてしまいました。

 

 

 

 

秋は、下を向いて歩くのも楽しくなる季節です。

どうしたらこんなにきれいな色が出るのだろう…と不思議で仕方がありません。
茶色でもなく、黄色でもなく、赤色でもない、色々な色が混じっていて、1つの色では例えることができません。
人間では作ることのできない、自然からの美しい贈り物です。

 

 
虫によって作られた穴も、じ~っとみているととても面白い模様に見えてきます。
木によって葉の形や厚さも異なるので、手にとって見てみると発見がたくさんあります。
赤系に色が変わる葉もあれば、黄色系に変わる葉もあり、変わらない葉もある。
個性葉揃いです。同じ木の葉でも、一つとして同じものはありません。
とても魅力的です。

面白い発見は、足元だけにあるわけではありません。
足元だけを見ていては、もったいないです。
上を見上げてみると…

こんなに面白いものを見つけることができました。
虫食いの穴に光が入って、とてもきれいです。
こんな時、虫は芸術家だなと思います。

今の季節、東明学林にいらしたら、自然がつくる芸術作品を探してみて下さい。
きっと、面白い出会いがたくさんあると思います。

by兼子

年内のブログは、今回が最後です。
今年も見てくださり、どうもありがとうございました。
年明けは、1月21日からスタートします。
皆さま、良いお年をお迎えください。

紅葉 [2012年12月03日(月)]

紅葉

富士山の冠雪がはっきり見えてくると紅葉が始まり、森は華やかになる。が、しばらくすると木々はすべての葉を落とし、春まで穏やかな眠りにつく。静かで、透明な冬の始まりだ。

やはり気になり、なぜ葉が色付くのか調べた。2つ解った。1つは、気温が下がると葉緑素(クロロフィル)の働きが弱くなり、もともと葉の中にあるカロチノイドという黄色の色素が目立って黄色に紅葉するということ。中高部前の銀杏路が作る黄絨毯が目に浮かぶ。
もう1つは、同じく葉緑素が衰えると、アントシアニンという赤い色素を、新たに作り出し、赤く紅葉するということ。いま東明のイロハモミジが深紅に紅葉しているのは、これだ。
1つの木に赤い葉、黄色い葉が現れることもある。これはアントシアニン(赤色素)が出来る過程に、もともとあるカロチノイド(黄色素)が現れたもの。また1枚の葉に黄、赤のグラデーションが現れることもよくある。

これが紅葉の基本メカニズムだが、調べる過程で葉が紅葉する本当の目的が解り、生命のしたたかさ、たくましさに驚いた。寿命をむかえた葉は、枝から落ちる前に葉緑素(クロロフィル)から窒素を取り出し、その窒素を枝や幹へ戻している。さらに、もう必要としない水分や栄養分が、葉に届かないよう維管束(水や栄養分を運ぶパイプ)を遮断するのだ。

誰の指示も、命令もないのに、自らの栄養分を枝や幹へ戻し、落ちゆくために切り口を遮断する。紅葉は、その過程でもともとある色素が現れ、あるいは新たな色素が作られて色付く現象なのだ。生命の不思議を感じる。紅葉を見るとぐっと、くるのは無意識に生命が引き継がれてゆく姿に感動するからかもしれない。

いましばらく、彼らの凛とした姿に見とれよう。


木漏れ日をあびたパステルカラーの紅葉が好きだ。
控えめに色づく葉に、悔いのない時を過ごした自負が見える。
 
 
 

 

 

 

 

黄と赤の配置が絶妙。このままクリスマスツリーの脇に飾れないだろうか?

 
 
 

 

 

「変わらないもの」と、「変わらなければいけないもの」
私たちのまわりには『時間が経過しても変わらないもの、時間の経過とともに変わらなければいけないもの』がある。このごろ、こんなことを思うことがよくある。

例えば、学寮中に行われる労作。これは、単なる作業や労働ではない。汗水流し、泥だらけになるような作業、労働をして、すぐに自分への成果が現れない行為に思えても、その継続と積み重ねが、やがて社会へ大きな成果となって戻ってくる…「世の光となろう」の実践programだ。この基本は、何年経っても「変わらないもの」と思う。
みかん栽培で説明すると、東明みかんは、園児から大学生による労作のリレーによって育成されている。冬の終わりに伸びた枝を切り、春になると肥料を与え、夏に草刈りを行い、秋に収穫され全学園へ配布されている。それぞれが分担する作業では、目に見える成果は現れないが、それが引き継がれてゆく事で、大きな成果になる。いままでも受け継がれてきたことだが、これからも永く受け継がれて欲しい素敵な流れだと思う。
では、この労作の「変わらなくてはいけないもの」にあたる側面とは何か?それは、こちら側(指導側)の労作managementではないだろうか。どのように労作の目的を理解させ、どのような労作をさせるのかというようなことは、生徒・学生の年齢、体力、興味など様々な要素を考慮に入れながら時代とともに変えてく必要があり、「変わらなくてはいけないもの」なのではないか。

『時間が経過しても労作の目的、存在価値は変わらないが、時間が経過するとともに労作のmanagementは変わって行く必要がある』 なんとか、ここまで到達した。

 
 
 
 
officeから見える箱根連山のシルエット。これは100年たってもかわらないだろう。
100年後、このシルエットを見る人たちは、どんな事を考えているのだろう? 

 

 

 

 

 みんなで育てた「東明みかん」、しっかり見張っています。

 
 
 

 

 

おら〜サンタだ!
この時期になると、いそいそと作るものがある。サンタクロースの木製人形だ。
園芸家 宇土巻子さんの著書「田園の食卓」で紹介されていたものを見て、欲しくなり作り始めた。気がつくと恒例行事になった。いまofficeに3体ある。

ちなみに「田園の食卓」は、自分にとって園芸、農作業のバイブル的な存在。ところで「おら〜サンタだ!」…この「三丁目の夕日」的な響き、覚えている人いるかな?
*注釈:人形は自宅で作っています!職場ではありません〜!

 

顔が難しい。穏やかな気持ちでないと穏やかな顔のサンタにならない。これが難しい!
by生天目
 
 

 

参考資料  「春の赤い葉・秋の赤い葉」 自然観察2011 No.524 松谷茂 著
        「樹木博士になろう」 岩波ジュニア新書 石井清治 著