2013年2月

春の兆しと畑作業の準備 [2013年02月25日(月)]

東明学林のある神奈川県西部は先週、今年初めての積雪があり、辺り一面雪景色になりました。
 
 

今年に入り、雪予報があってもその度に雨。足柄地区でもようやく予報どおりになりました。春の天気は変わりやすいです。
季節の変わり目は天気も気温も大きく変化し、少しずつ温かくなります。 

 

 

 

 

数日前の朝、畑へ向かう途中、足柄連山方面に虹が掛かっていました。今年、畑が豊作になります様にと、願いをこめてシャッターボタンを押しました。

虹、見えますか?
 

 昨年秋に開墾した畑。今回の積雪で、一面真っ白に。畑の角には、雨にも負けず、風にも負けず、そして雪にも負けず毎日、案山子の「やすおさん」が畑をしっかりと見守っていてくれます。「やすおさん」ありがとうございます。

 

 先日、この東明学林での野菜作り年間計画を作りました。南側、北側二か所、計300㎡強の畑での計画です。土作り、畑作り、種まき、草取りと追肥、そして収穫のパターンを一年で二回行います。
また、計画を立てる上で注意しなければいけない事があります。連作障害と云って、同じ場所に同じ野菜を作ると土壌の要因で野菜の生育が悪くなります。十分注意して畑のレイアウトを決めていきます。

来月3月より、畑の土作りと畑作りを行います。今回の畑作りは全面ではなく、北側の畑には菜の花と、5月収穫予定の莢エンドウ、そらまめ、スナップエンドウが生育中なので、その部分を残し、除草作業、耕運、肥料蒔き、耕運、畝作りと進めます。
種まき品種は、夏野菜を中心に行います。計画ではほうれん草、じゃがいも、とうもろこし、枝豆、きゅうり、きゃべつ、とまと、ピーマンを4月種まき、7月収穫を目標にしています。

また、8月より秋冬野菜準備で、畑全面の土作りから行います。8月下旬より10月上旬にかけて種まきを行い、品種は、ダイコン、カブ、莢エンドウ、ニンジン、そらまめ、スナップエンドウ、ほうれん草、かき菜、つぼみ菜を計画しています。
限られた面積での野菜作りです。収穫量も限られ、また、無農薬にこだわる為、害虫被害などが予測され、今年の一年は収穫量や各害虫の駆除、また病害や生育状況などのデータ取りなど将来に繋ぐ第一歩となります。少しでも安全で美味しい野菜が沢山収穫できるよう、工夫を重ね、積み上げて行きます。

今年、施設内で畑作りに欠かせない大切な道具を見つけました。先代の皆さんが労作で使用されていた「一輪車」の発見です。全部で22台有りましたが、ほとんどが不具合で使用出来ず、パーツ交換や手入れを行い、10台使用出来るよう整備しました。

一輪車の導入で、畑のなかでの土運びや、肥料運搬、野菜収穫時の運搬まで多用途での働きが期待されます。また、畑作り以外、労作でも活用して、効率化が図れればとも思います。

春になり、また新しい年度のスタートを迎えます。東明学林にお越しの際は、食堂の窓越しから見える野菜畑をご覧ください。また、散策の際には畑まで足をのばしてみて下さい。畑のいろいろな姿を直接見て、肌で感じて下さい。

小さい一粒の種から収穫時、大きな実りを実感できる野菜作り。今後も向上心を持って取り組みます。

東明学林 農業青年団   川口

少しずつ [2013年02月18日(月)]

まだまだ毎日寒いですね。外の植物たちの寒さはどれほどだろうと思います。
そんな日々の中、かわいいかわいい春を見つけました。

及川さんが大事に育ててくださったサクラソウに、かわいいつぼみができていました。

サクラソウの咲き方が私は好きです。
初めは葉っぱに埋もれるように隠れています。それが下の方から少しずつ上にあがってきて花を咲かせる様は、なんともかわいらしいです。この姿が、「よいしょ、よいしょ」と少しずつ上を目指してがんばっているようで、ついつい、「がんばれ~!」と声をかけてしまいます。

 

今年は、つぼみの膨らみ具合が少し遅いようです。
でも、日に日にほんの少しずつ大きくなっていくつぼみを見ると、ついつい顔がほころびます。
冬の間は全然気がつかなかったのに、今年もちゃんと花を咲かせる準備を始めているのですね。
「もう少しで春だよ~!」と教えてくれているような気がします。

白梅が少しずつ咲き始めました。
お茶畑の下にある紅梅も咲き出しました。東明学林の裏にある紅梅はあと少しです。

 
 
咲いた梅もとてもきれいですが、この、これから咲こうとしているときの梅もとっても素敵です。

 
 
 
 

 

先日、東明学林のみんなががんばって、お茶畑へ行く道の整備をしました。
おかげで、桜の木のまわりがすっきりし、見晴らしは最高です!

まだ少しかかりそうですが、今年はきっと昨年以上にきれいな花を咲かせてくれると思います。
今から見るのが楽しみです。

先週よりも少~し、つぼみが膨らんできました。春は近いかもしれません。

 
 


お茶畑へ行く道の整備をしているところです。
木の上に登って枝を切っているのは、及川さんです。

見ている方はハラハラしているのですが、さすがベテランです。
みんなで声をかけ合って、コミュニケーションをとりながら安全第一で作業をします。


 
 

 
 
 

 

 
きれいになった散歩道、東明学林にいらしたら、ぜひ散歩をしてみてください。
気持ちの良い景色が見れますよ。

by兼子

 

 

 
及川さん便り

東明学林にも春の訪れを知らせる水仙が1月中旬ごろから咲きはじめました。

今は紅梅も見ごろになっています。我が家にも水仙はありますが漸く芽が出始めたところです。我が家の春の花と云えば最初に咲くのが福寿草、次に咲くのが種から育てたサクラソウの仲間のメラコイデス、クロッカス、水仙、チューリップと色々な花が次々と咲いていきます。水仙とチューリップは一年おきに咲くようにしていますが交互に咲くように管理をし毎年花を見られるようにしています。

福寿草には毒があるそうで薬草図鑑によると【全草有毒。特に、根、根茎に強心配糖体のシマリンを多く含む。正月に福寿草を飾るのは、病魔よけだけではなく、黄金色の花を黄金(こがね)に目立てて、それにあやかり、今年もお金にあやかりたいという気持ちを含めて飾るのが多い。正月用に盆栽として出回るのは、促成栽培されたもの。野生のものは、2~3月ごろに開花する。強心薬と早合点して、根茎をせんじて飲めば心臓マヒを起こして死ぬ】とあります、皆さんも、くれぐれもご注意を。
 
by及川

なにをしているの? [2013年02月12日(火)]

なにをしているの?
『学寮のない時は、なにをしているの?』とか、『冬は、草刈りがないから、のんびりだね!』と言われることがある。いやいや!これで結構忙しい。これ本当。近隣の農家のおばあちゃん、おじいちゃん達とお茶して、親しくなり、秘密情報を得ている…これは冗談。

冬には冬しかできない作業がある。なかでも敷地内の安全メンテナンスは欠かせない作業だ。木々の葉が落ち、草も枯れ、見通しがよくなるので危険な状況や、異常を発見しやすくなるからだ。

敷地をいくつかの区域に分け、倒木や、梢に引っ掛かっている枯れ枝、立ち枯れた樹木、斜面、散歩道の崩れなどの点検を行う。危険な状態や異常を見つけて1つ1つ取り除いて行く。時間と根気のいる地味な作業だが、春に向けて欠かせない作業なのだ。

 
 
梢に引っ掛かっている枯れ枝は、音もなく落ちてくるので危険だ。枯れ枝を見つけるために梢を見上げ続けていると、誰ともなく「早く、春こねか〜ぁ」という声が聞こえてきた。

 

 

 

 

なにをしているの?-その2「伐採」
第一駐車場下のクヌギ林のなかに、根元に深く、大きな亀裂のあるクヌギを発見した。クヌギは根元から二股に分かれている。大きい幹は樹齢60年位で、小さい幹の樹齢は40年位だろう。問題の亀裂は、大きな幹の根元から深く、縦に裂けている。クヌギは自分の重さに負けて倒れる可能性があり、伐採することにした。

小さい幹(直径は約30cm)と格闘すること数時間、なんとか伐採できた。次に、大きい幹(直径は約50cm)を伐採しようとしたのだが、どうしても手が出せない。樹木の伐採をするときは、頭の中に、いま切り倒そうとする木をどの方向で、どのように倒すのかイメージを思い描いて、チェーンソーの刃を幹にあてる。だが、このクヌギに関しては、なにも画像が出てこない。このクヌギ、自分たちの技術をはるかに超えた存在なのだろう。

こんなときは無理をせず、素直にあきらめる。「恐れ入りました!」クヌギが「お前達には、俺を切り倒せないよ!」とつぶやいた気がした。春になったら専門家に依頼して伐採しよう。

 
 
 
根元部分に、深く大きな亀裂が見える。クヌギは比重の大きい木で、斜面に生育する場合、自分の重みで幹に亀裂が生まれ、倒壊することが多い。

 
 
 
 

頭の中に、切り倒す手順を1つ1つ思い描いてから、初めてチェーンソーを幹に入れる。
1つの「命」を奪う前の儀式であり、礼儀だと思う。

 
 
 
 
 
 
 
切り倒す方向を計算して、幹に切り込みを入れる。慎重に、丁寧に作業することが「安全」につながる。

 

 
 

 

 

なにをしているの?-その3「焼却」
枯れ枝、倒木、伐採木は、広場に集めて、ある程度たまると焼却をしている。
理想的には、粉砕機で細かくして堆肥や、土に戻したいのだが、なかなか現実は厳しい。
個人的にはカーボンナチュラル(carbon natural)という考え方が好きだ。

 
森の手入れと、焼却、植樹は、一つのサイクルだと思う。
1つが欠けても東明の環境バランスは保てない気がする。

 
 
 

 
 
 
誰もが火を見ると寡黙になる。枯れ枝を集めた苦労を忘れる時間だ。

 
 

 
 

 
 
真っ白な灰になるまで焼却をする。
焼却で排出された二酸化炭素よりも多い二酸化炭素が吸収される植樹をしよう。

by生天目

楽しみなこと [2013年02月04日(月)]

安全

長い休みや大風の後は、寮内・寮外の安全確認をします。具体的には、ガラスが割れていないか、散歩道を木や枝が邪魔をしていないかなどです。今回は、倒木や木に引っ掛かっている折れ枝などがあったので、その手当てをしました。その過程でカブトムシのねぐらに良さそうなクヌギが出たので、少し並べて受け入れ態勢を整えました。散歩道から少し入った物陰なので、棲むには最適なはず、夏が楽しみです。

 

 

 

対比

黄緑色の物体が落ちているのを見つけました。冬になって景色全体の印象が茶色いとも感じられる中、一際目立っていたので持ち帰って伺ってみると、何かの繭じゃないかとのことでした。だったら戻して観察してみようと思って、イロハモミジの枝にくくりつけてみました。すると数日後に繭がふたつ増えていました!何でだろう?戻した場所が良かったから、仲間が集まってきたのでしょうか?物体の正体を調べてみると、以前道路でひかれそうになっていたところを救出したウスタビガとわかり、不思議な縁を感じて春が楽しみになりました。

 

 

整頓

 畑へ向かう道(僕は収穫の道と呼んでいます)には、気になるところがいくつかあります。眺めを阻み大蛇でも育てていそうな密集地帯、行く手を阻むパンパスグラス、最大限に活用できていない2つの小屋などです。それらを改善するために、棘のあるつるにも負けず、急斜面にも負けず、どんどん整頓しました。すると2つの小屋の間に隠れていた室(むろ)のような堆肥場のようなものの全貌がわかりました。3つの小屋は、耕運機小屋、農機具小屋、堆肥小屋として再生をしたいなと考えています、完成が楽しみです。その斜面のつるにからまれていて何者かがわかりづらかった木は、つるをとって桜とわかりやすくなって、プチ桜並木ができました、桜の開花が楽しみです。 

  

こうして冬の間も東明学林では、皆さんを受け入れる準備を着々と進めています。春になって再び皆さんが来て下さることを楽しみに日々取り組んでまいります。ところで皆さんは、恵方巻は食べますか?一方を向いたまま黙々と食べていると、いろいろなことを思いとても幸せを感じるので僕は毎年楽しみにしています。

よく食べ、よく遊び、よく学ぼう! 佐藤直樹