東北講演会

 先週は月曜日の内覧会、火曜日の円より子さんの出版記念会を始めたくさんの友人と会えた。

 23日には酒田市で講演。とても寒く雨も降っている日だったが、みなさん熱心に聴いて下さった。日本海へ入る夕日が売り物の一久という宿でとまったが、日没の直前に雲が切れて夕日が見れた。24時間源泉かけ流し、加水なしの温泉は、泊り客も少なく贅沢な時間を過ごす。慶応大学とこちらの大学で合同プロジェクトを企画しているグループもいた。昨年鶴岡で講演した時にあまりにも温かい人情と自然の豊かさにふれてまた行きたくて引き受けた講演だったが、宿に昨年の講演の実行委員長をしてくださった東山さんたちがきて下さり夕食をご一緒する。私の「愛の歌・・・」を市民講座のテキストに使ってくださったそうである。
 24日は曇り時々晴れ。昨年案内して下さった市役所の佐藤さんがまた運転手を務めてくださる。クラゲの水族館、鶴岡の桜を見て毛呂農場へ。

 

 桜は鶴岡市内より少し遅く5分咲きだったが、辛夷(コブシ)は真っ盛り。毛呂千鶴夫・富美子夫妻をはじめ皆さんで昨年収穫したブドウで造ったワインを開け、そばを打ち、草餅をつき、歓待してくださる。フキノトウ、ワサビ菜のおひたし、ウドのサラダ、にら、アケビの芽、そば粉とくるみのパウンドケーキ、すべて農場でとれたものを昨晩から用意して下さった。この自然の豊かさを東京の人たちに味わってもらうプロジェクトができないか、農業の未来にもっとかかわる人を増やせないか、考えてみたい。

 羽田に3時半ごろ到着し、夕方日比谷の松本楼での「縁を結ぶ会」のシンポジウムに久しぶりで出席。大熊由紀子さんの人脈の豊かさは、彼女が縁の下の力持ちとして人の世話をなさるからだと実感。厚生省にいた人たち、高齢者介護を担っている方たち、たくさんの古い知合い、新しい第一線の人に会う。介護保険をささえ、財政破綻を避け、介護・看護・医療人材を育てるにはどうするか。重い課題だが、新しい方向性として、育児から介護までの統合、ケア付き高齢者向賃貸住宅が見える。