MY PLEASURE

 28日は女性教養講座、今年度第一回の小泉純一郎元首相の講演。相変わらず若々しく、とても迫力、説得力があり、やはり現代のスターだと実感。希望者が約4000人いたので抽選で2000人に絞ったが、みな熱心に聞いてくれてほっとした。政治の話はなさらなかったが、「信頼されるにはどう行動するか」などきっと心に残ったに違いない。半蔵門線の地下鉄の中で現代教養学科の一年の学生が2人「とても感激しました。たくさんメモをとりました」と自分から話しかけてくれてとてもうれしかった。

 教育会議とぶつかって遅れていったその席で理事長から「感謝状」をいただいてびっくり。全く予想していなかったのできちんと挨拶もできなかった。印税、講演料など思いがけずいただいた収入を大学に寄付していることへの感謝状だが、自分にできることをできる範囲で行っているだけである。まあこのお金でもっと立派な家を買うとか、高級車を買うとか、宝石を買うこともできたかもしれないが基金にして、女性文化研究賞などに使わせていただくのはMY PLEASUREである。挨拶の中では十分言えなかったが、私にできないことを行って大学を支えておられる多数の方々がそれぞれ「できることをできるだけ行う」ことで学校が発展しよい学生が育つのだと思う。

 授業が本格的に始まり27日は1時間目と3時間目は学部、28日は2時間目大学院のゼミ。自分の言っていることがどの程度伝わるかわからないが、少なくともこの授業をとって良かったと思わせなければならないと自分なりに努めている。たま~に寝ている学生はいるが、隣の学生に起こさせるし、私語携帯は全くない。授業の学生の態度が悪いのは教員が初めからそれを注意しないからそれでいいのだと甘えてしまうのだ。自分の授業では私語、携帯は絶対許さないと迫力をもって臨んでほしい。今教員評価の作業中だが教員の人事評価にそうした視点を取り入れたいと思うが、なかなか難しい。