ヨーロッパ農業研修 [2013年09月09日(月)]

 9月2日(月)から農山漁村女性生活活動支援協会の研修の方たちと合流。協会の調査課長の安倍さんがスイス在住の日本女性農業ジャーナリストの兼坂さくらさんと企画している研修旅行で、参加者は約30名の農業経営者や研究者である。農業女性は健康で自分で切り盛りしている人が多いせいか、エネルギッシュで笑い声が絶えない。男性も4人参加。
 ミュンヘンはナチスの本拠地ということで第2次大戦のときは市街地の約70%が破壊されたらしいがそれを元通り修復している。街路樹やサイクリングロードも整備されている。町の広場の農家直送の野菜は新鮮だがスーパーより価格は高い。日本と同水準か。郊外のリゾートのキム湖畔の農家レストランで昼食。酪農では生活できないと廃業して主婦が中心になり家族でレストランと民宿を開業したそうである。すぐ近くのエッテンフーバー農場で畜産と穀類を組み合わせた有機農業(EM菌の話が出てびっくり)を見学。驚いたことに近所に住む前の駐日EU大使とそのパートナーの日本女性の戸塚さんがいらして私の本も読んでくださっているというので感激。絵にかいたように美しい牧場に牛が草をはみ、家はベランダに赤いゼラニュームが咲き乱れ、丸い頬の子供たちがトランポリンをし、おばあさんの家庭菜園には健やかな野菜が育つ。
有機農場
 アウトバーンでザルツブルグへ。もう日が暮れそうな頃に到着。翌日午前中はミラベル宮殿やモーツアルトの家などを観光後お昼は農家が共同で営む有機レストランへ。ハンバーグならぬ雑穀バーグ。そのあとより素朴な有機農業で牛を育てているデメータ農園に行く。現金収入は少ないらしいが、自分の信念の農業をして幸せそう。自家製の牛乳もとてもおいしい。晴れて日差しは暑くなり山が美しく迫ってくる。インスブルック近くの農家民宿やホテルに分宿。質素だがインターネットも部屋で通じプールまである。
インスブルック
 朝4時前に起きてみると素晴らしい星空。東京では見ることのできない天の川やスバルもくっきり。オリオンが東の空から昇ってくる。山から昇る朝日も美しく、「アルプスの少女ハイジ」の心地がする。朝は民宿まで20分余りというのでぜひ歩こうと提案したのだが徒歩20分でなく、車で20分だったらしく、1時間余り歩いてもたどり着かず、迎えの車に来てもらう。民宿は基本的に1週間単位でキッチンもついている。午後は老人ホームを視察。自己責任原則が徹底していて考えさせられる。そのあと旧市街地を見た後、農家が経営する農家レストランへ。野菜をたっぷり使ったサラダがうれしい。自家製の梨のリキュールやワインもふるまってくれる。この人たちにとっては大変な現金収入になるのだろう。
 今回訪れたグリーンツーリズムは人を雇わず、家族総出で働いており、商業主義でないのが気持よかった。もっとクラインガルテンや、医療や教育とコラボする農業も見たかったが、またの機会に。次の日も快晴で山々が美しい。私はイタリアに旅する一行と別れインスブルックからウィーン経由で帰ってきた。
 全体に睡眠時間が少なかったので、金曜日は大学へも行かず、休養。たくさん眠る。
 土曜日は新幹線で十和田奥入瀬へ。星野リゾートのウーマンサミットへ。ドイツの民宿と比べホテルは和風モダンできれいだが部屋ではインターネットが使えない。
 驚いたことに青森県が直轄で運営している事業で知事の肝いりらしい。実行委員長の八戸学院大学の大谷学長も、もとはベンチャーの経営者だったということで、なかなかの改革者。