1月15日の学長ブログ

 今年初めての学長ブログなので、遅ればせながらあけましておめでとうございます。

 北米に寒波が襲っている6日、日本をたち13日夜に帰ってきた。

 この間、昭和ボストンに滞在している学生の成人式と25周年の式典、そして長年ボストン校の学長として勤務してくださったプロボスト学長の退任式を行った。
 成人式は毎年日本からおいでになる保護者の方も含めレインボーホールで式を行い、夜はオムニパークホテルでパーティ。昼は黒いフォーマルウエアだが、夜はみんな目いっぱいおしゃれをするので別人のように華やか。ボストン成人式は10年前から始まったのだが、日本で成人式を行うより印象深い、一生の思い出になるのではないかと思う。私自身もそうだったが、だれでも20年たてば成人になるのだから特別のことではないと思いがちである。しかし、自分が子供を育ててみると、病気、けがなどの後遺症を残さず、事件にも巻き込まれず、心の病にも苦しまず、一応成人してくれたのはいろんな幸運のおかげ、人に助けてもらったおかげとしみじみ思う。
 25周年は次の日。総領事やコネチカットからわざわざデービスさんが出席してくださる。近隣の方、学生たちのホームステイを受け入れてくださる方などお世話になった方々を招いて、内輪だったがなかなか良い会だったのではないかと思う。私は英語のスピーチはしっかり原稿を作って練習して臨まなければならないと思うのだが、つい出たとこ勝負の恥ずかしい英語だが皆さん気持ちがよく伝わったといってくださる。
 この間学生とも話し合ったが、当然ながら意欲のある学生、実力のある学生とそうではない学生の格差が大きいので、それぞれに異なる対応をしなければと痛感。
 ボストンに行く楽しみは昔からの友人に会えること。ルーシーは相変わらず魅力的で、タンゴや旅行や、仕事を楽しんでいる。家族に対する考え方が温かく、パートナーの子供たち、自分たちの子供も近所に住んで助け合っている。私は彼女に会うたびいい刺激をうける。
アメリカ人男性と結婚してこちらに住んでいる日本女性たちもそれぞれに幸せをご自分の努力で手に入れているので、尊敬する。70歳半ばで恋愛している女性の話も。
 そうしたプライベートな生き方ばかりでなく、変化の大きいアメリカ社会はやはり大きなエネルギーが渦巻いている。ボストンをもっと有効に活用しなければならないと改めて思う。