2021年2月9日理事長ブログ

 東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会会長の森喜朗氏が、「女性がたくさん入ると理事会は時間がかかる。女性は競争意識が強い」と日本ラグビーフットボール協会を例にして言及されたのに対し、昭和女子大学の稲澤教授が実名を出して朝日新聞の取材に答えた。森氏発言の場にいた委員たちが「失笑した」だけで反論しなかったように、匿名で批判する例が多いのにとても勇気あると感動した。2019年ラグビーワールドカップ大会に合わせて昭和女子大学で「女性とラグビー その魅力を語る」のシンポジウムを開催した時、オーストラリアラグビー協会CEOの方などに参加してもらったのも稲澤教授の尽力の賜物だった。
 森元総理ご本人は悪気がないというか、当たり前の事実を述べたおつもりに違いない。これぞ「アンコンシャスバイアス」の典型例である。こうした意識しない「大人の常識」が多くの女子学生の意欲をそぎ、チャレンジするより、身の程を「わきまえて」生きるよう誘導しているのに気が付いてほしい。
 もう2月、暖かい日が続き、梅の花もほころび始めた。2月5日(金)には受付にお雛様を飾った。オーストラリアの総領事邸でひな祭りパーテイをしたときは「日本の伝統ではお内裏様とお雛様は全く平等、官女のほうが大臣より上位にいる」などと説明していたのを思い出す。
 2月1日(月)~3日(水)は附属中高部の入試。昨年の急増を上回る受験生が来てくださり、とてもありがたい。
 2月1日(月)は記念講堂の改修についての原案の説明を受ける。
 2月2日(火)10時30分農林中央金庫の経営管理委員会に出席、13時30分日本陸上運営の委員会にオンラインで出席。18時15分からグローバルラウンジで留学生の修了式。昨年3月に来日してすぐコロナで授業もオンラインになりキャンパスにも来れなかった彼女たち3人のために、国際交流センター(CIE)が頑張って修了式を挙行し、みんなで祝福。

 2月3日(水)午前中はアドバイザリーボード。9人中お二人はオンラインだったが、他の皆さんは来校され、様々なご意見をいただく。午後、ビジネスデザイン学科など打ち合わせ。その後、UBSのEdutainment(エデュケーション+エンターテイメント)の発表。学生たちは本当に良い機会を得て、成長した。
 2月4日(木)はB日程試験で朝8時20分挨拶。昭和女子大学も国際系を中心に志望者が伸び悩む傾向で心配。午前、午後とも内部の打ち合わせが続く。夜、19時30分自宅で内閣府女性の会の初めてのオンラインミーティング。OECDに出向している若い人がパリから参加。インターネットの消費者問題に取り組んでいるそうだ。
 2月5日(金)はお雛様を飾ったので、その周りが急に明るく華やぐ。稲澤教授のコメントが朝日新聞に掲載されたので、たくさんのマスコミが取材を希望し、合同でZoom会見。11時、資金運用委員会。15時、埼玉新聞の旧知の小川さんが来校。
 週末は春の陽気。