2年9か月ぶりにボストンに行った帰りの飛行機の中でこの原稿を書いている。
アメリカはコロナ感染者は高止まりしているのに、マスクをする人もほとんどなく、レストランやモールはにぎわい、いたるところで工事が行われて活気に満ちていた。
9月7日(水)朝は大学に嶋田さんご夫妻が訪ねて来てくださる。若奈にお昼を差し入れてもらってから成田空港へ。まだ元に戻ったとは言えないが、ラウンジにも機内にも乗り継ぎのアジアからの乗客が多い。現地時間で夕方18時過ぎにボストン空港に到着し昭和ボストンに向かう。日本航空の社員が2004年卒業の昭和女子大学の卒業生でうれしい。私がハーバード大学研究員として通っていたころはフェローとして寮にいたそうだ。先に来ていた国際学部の教員と話した後、すぐZoomで東京の常勤役員会に出席。そのあと理事会の打ち合わせ。約2時間近く教員たちは待っていてくださって、その後もいろいろおしゃべり。
9月8日(木)は朝とても早く目が覚めて、日の出前にいつもの公園に行き日の出を見る。昭和女子大学に来たばかりのころ、どれだけこの自然に力をもらったか思い出す。9時からFall semesterのOpening ceremony。やっと多くの学生がボストンに来ることができて昭和ボストンの皆さんに感謝。そのあと、フランク・シュワルツ昭和ボストン学長と話してからハーバードへ。11時にスーザン・J・ファー ハーバード大学エドウィン・ライシャワー日本政治学教授と会って研究室でいろいろおしゃべり。夫君が病気と聞いていたのだが、回復されて明日から自宅療養という。どんなに大変かと思うのだが、相変わらずユーモアを忘れず好奇心も強く、立派な友人との思いを新たにする。ハーバードヤードは新入生で活気に満ちている。いったん昭和ボストンに帰ってお昼寝をしてから、美枝さんにピックアップしてもらって、またハーバード大学で17時からProgram on U.S.-Japanのレセプションに出席。クリスティーナや、メアリー・C・ブリントン ハーバード大学ライシャワー日本研究所社会学教授、大森在ボストン日本国総領事、藤平さんなどに会って挨拶ができる。アンドルー・Ⅾ・ゴードン教授と早めに抜けて昭和ボストンに帰り、19時からZoomでボストン理事会。終了後、セーラム州立大学を訪問していた国際学部の教員の差し入れてくれた夕食をとりながらおしゃべり。
9月9日(金)また朝早く起きて公園を散歩して日の出を見る。改修が済んだWing2(寮棟)などを見る。とても素晴らしく面目を一新。10時にマサチューセッツ大学(UMass)ボストン校の ハイケ・ボエルチッグ・ブラウン博士が訪ねてくださり、10月14日の打ち合わせ。女性の状況をいろいろ話す。12時から会議室で昼食をとりながらマネージャーの人たちと現在の昭和ボストンの課題について話す。かなり新しい人が増えており、活発に1時間半ほど議論。お昼寝をしてから、ゴードン ハーバード大学教授夫妻とシュワルツ昭和ボストン学長と4人で夕食のためリーガルシーフードへ。
9月10日(土)朝はジャマイカ・ポンドの周りを散歩。WRENが迎えに来てくれて1時間半のドライブでケープコッドのルーシーの別荘へ。3年ぶりでルーシーに会う。コロナの間ほとんどここにいたそうだ。GERRYもだいぶ年をとったが何とか自立している。WRENはシングルファーザーとして子育てに奮闘しているので、ルーシーはそれを助けて忙しく過ごしている。世界を飛び回っていたルーシーがこの3年間ずっとこの別荘で暮らしているのだが、相変わらず元気で魅力的。別荘の周りに苔の道を作ったり、野菜を育てたり、自然の中で過ごしている。夕食は近くの港で買ったカジキマグロとFarmers Market で買ったとうもろこしで手づくり。3階の日本コレクションの間にはたくさんの日本の品々。
9月11日(日)朝早くルーシーと浜辺まで散歩しながらいろいろ話す。いつも親身になってアドバイスをしてくれる。散歩の途中であった隣人たちも医者や大学教授など早期退職した私たちの年代の人が多い。朝はブルーベリーパンケーキ。そのあとNew Bedfordの海沿いのレストランで昼食。寿司が大人気で若い人でにぎわっている。その後またWRENに送ってもらって昭和ボストンに戻る。
9月12日(月)朝食後、ブリティッシュ・インターナショナル・スクール・オブ・ボストン(BSB)に新たに貸したアカデミックビルを見る。ボストンの多くの建築物と同じで改修すると築60年でもしっかり使える。11時過ぎフィッシュ厚子さんが迎えに来てくださりお昼をご一緒する。JWLI(日本女性指導者育成支援事業)プログラムが充実して卒業生が150人に達したそうで意気軒高。夫君のラリーさんと息子のエドワードの資金運用が上手いので、お金のことを心配せずに非営利の活動ができるのはうらやましい。そのあと美枝さんと一緒に郁子さんのお墓参り。バイデン大統領が非公式にボストンを訪れているというので道が混むかと恐れていたが、それほどでもない。墓地とはいえ公園のように美しく手入れが行き届いている。エイミーと郁子さんの住んでいた家に行く。残されたPADは93歳で足が不自由だが、頭はしっかりしている。私のボストンの生活を豊かにしてくださった人が亡くなり、残された人も年を重ねている。
9月13日(火)は本格的な雨になる。シュワルツ昭和ボストン学長と打ち合わせをしてからマサチューセッツ工科大学(MIT)あたりを経由して空港へ。厚子さんが言っていた通り、MIT周辺はアメリカのイノベーションセンターとして次々に新しい建物が建ち、活気にあふれている。こうしたボストンの魅力を学生たちに十分体験させたいものである。
(エイミーと郁子さんの住んでいた家にて)
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■「MARIKO ON MEDIA」■(大学ウェブサイト「ニュース」掲載情報より)
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・2022年8月10日
ハルメク9月号 p8-11(4頁)
巻頭インタビューが掲載されました。
・2022年8月14日
NHKラジオ第一
番組名:「マイあさ!」
放送日時:8月14日(日)放送
番組内コーナー「マイボイス」に出演し、新著「女性の覚悟」でも触れている「無形資産」をテーマにお話ししました。
聴き逃しはこちらから
番組ホームページ(外部リンク)
・2022年8月10日
ハルメク9月号 p8-11(4頁)
巻頭インタビューが掲載されました。
2022年8月25日
WEB「日経クロスウーマン」ARIA
著書「女性の覚悟」について、本学のキャリアカレッジアドバイザーの木下紫乃さんとの対談が掲載されました。
日経クロスウーマン|(上)坂東眞理子&紫乃ママ 女の人生後半戦に必要な覚悟は?(外部リンク)
日経クロスウーマン|(下)坂東眞理子 70代の私が見れば40、50代は前途洋々 (外部リンク)
・2022年8月28日
富山新聞 9面・富山新聞 9面
今年6月に発売した著書『女性の覚悟』が紹介されました。
・2022年9月1日
「楽しいわが家」9月号 全国信用金庫協会p9-10(2頁)
連載「ホーム・ジャーナル」に”テロと政治”をテーマに記事を寄稿しました。
・2022年9月4日
文化放送
番組名:「浜美枝のいつかあなたと」
放送日時:9月4日(日)9:30-10:00 放送
50代からの人生についてパーソナリティの浜美枝さんとお話ししました。
・2022年9月4日、9月8日
北日本新聞社が9月3日に主催した「平成広徳塾」第12期 第6回講義に登壇し、下記紙面に当日の様子が紹介されました。
2022年9月4日 北日本新聞 15面
2022年9月8日 北日本新聞 11面
・2022年9月5日
北國新聞 7面
「北風抄」に『大学はどう変わるか』をテーマに寄稿しました。
文春オンライン
下記の記事を寄稿しました。
文春オンライン|#2『「女性の品格」の著者・坂東眞理子が「2000万円の貯蓄より必要」と語る、50代女性の人生を豊かにする“人間関係の築き方”』(外部リンク)
NHK(Eテレ)
番組名:TVシンポジウム「迫る食料危機 日本をどう守る」
放送日時:2022年09月17日 午後2:00 ~ 午後3:00 (60分)
8月25日に 坂東 理事長・総長 がパネリストとして参加した食料フォーラム「いま問われる食料安全保障」の様子が放送されます。
・2022年10月1日
公明 P.14-20
特集「大衆とともに」60年
男女格差について寄稿しました。
・2022年10月1日
「ヴァーナリスタ」10-11月秋号 p66-67(2頁)
連載「大人の学校第7回 デジタルツールを使いこなそう①」を寄稿しました。