前田ゼミは事業承継問題にも取り組みます [2016年07月24日(日)]

世田谷区より提示された事業承継課題。

世田谷区より提示された事業承継課題。

課題で設定された「精肉店」の見取り図。

課題で設定された「精肉店」の見取り図。

 こんにちは。教員の前田です。

 前田ゼミはやることが多いのですが、今回ご紹介する課題「事業承継問題をソーシャルに解決する」で、今年度の3年生向けは出尽くします。

 事業承継問題とは、大雑把に言うと、主に個人事業主、中小企業の経営者の方々が、「後継者をどうするのか」「事業を引き継いでくれる人がいるのか」「いない場合、店舗等の資産はどうなるのか」等々の問題のことを言います。実は、いわゆる事業不振による倒産で廃業となる数よりも、事業承継がうまく行かずに廃業に追い込まれる数の方が多いと指摘する向きもあり、近年は、日本の経済活力を維持するための大きな課題と認識されるようになりました。

 実際、国の中小企業白書でも一つの章を割いて記述されていますし、事業引継ぎ支援センターが各都道府県に設置されているほどです。東京都事業引継ぎ支援センターはこちらです。

 当ゼミでは、ソーシャルビジネスをテーマにする学生が、この問題に取り組みます。昨年度より、当ゼミの活動にご協力いただいている世田谷区産業政策部様より、冒頭に掲載した課題を出して頂きました。いわゆるケーススタディですが、設定自体は架空です。ただ、区の関連部署のご協力で、過去のいろいろな事例の中からエッセンスを取り出し、「いかにもありそうな」ケースとなっています。

 ケースはバーチャルですが、場所だけはリアルに、ということで、松陰神社近くの「松陰神社通り松栄会商店街」に、課題の店がある、という設定となりました。ここまでの段取りを、区の産業政策部様に付けていただき、大感謝です。

 さて、課題解決のために、学生たちはまず、7月19日の夜に同商店街振興組合の佐藤勝理事長と北川眞一朗事務長に聞き取り調査をしました。お話をお聞きすると、冒頭掲載の「見取り図」の中にも、考慮すべきポイントが隠れていることが分かりました。学生たちは、単に事業承継を考えるだけでなく、「ソーシャルな」解決策を考えなくてはならない(地域の社会課題を発掘しなくてはならない)ので、二重にハードルが高い作業になります。後期冒頭の中間報告、年末の最終報告が楽しみです。

 以下は、聞き取りに参加した学生の感想です。

 こんにちは! ビジネスデザイン学科前田ゼミ3年の金子友紀です。今回私達は松陰神社通り商店街へ行ってきました。松陰神社が吉田松陰のお墓だということは事前に知っていましたが、今回の訪問で歴史やそこに関する深い話をたくさん知ることができました。また、ソーシャルビジネスを考えるヒントをたくさんいただきました。今回聞いた話を参考にプロジェクトを進めていきたいと思います。

 こんにちは。ビジネスデザイン学科前田ゼミ3年の大地麻未です。私も世田谷区にある松陰神社通り商店街の佐藤さんと北川さんにお話を伺いました。商店街では個人事業主の高齢化が問題となっていることをお聞きしました。また、歴史的に有名な松陰神社があるということから、ツアーで観光客や年齢層の低い方たちも徐々に増えていることなど、とても興味深いお話をお聞きすることができました。これらをもとに、商店街が抱える事業承継問題をソーシャルに解決するビジネスプランをしっかりと考えたいと思います。