こんにちは。教員の前田です。秋桜祭が終わって1ヵ月が経ちました。今更、何の話?とお思いでしょう。
秋桜祭の前日の11月11日(金)、夜遅くまで残ってバタバタ作業をしている1年生チームを見かけました。秋桜祭に関心がなく、4年間とも「4連休」(筆者注:前日は準備、会期は2日間、翌日が後片付け)で過ごす学生も少なくない中、1年生が悲壮感もやらされ感もなくやっている様子を見て、「あれっ?」と思いました。
--この5人はどういうメンバーですか?
「先輩たちが立ち上げたガールズ・ドリーム・ファクトリー(GDF。筆者注:現3年生が始めた学科内の学生独自組織)に、入学してすぐに加わり、学祭担当になったメンバーです」
--クラムチャウダーを売ることは、どのように決まりましたか?
「クラムチャウダーに決めたのは6月頃だったと思います。当初は、大学の近くにあるサンドイッチ店やホットケーキのお店に協力をお願いしましたが、いろいろな理由で断られました。では、どうしようかと考えた時に、先輩から『秋桜祭当日は寒いよ』と聞いていたので、じゃあ温かいスープにしよう、スープなら留学に行くボストンの名物のクラムチャウダーかな、ということで決まりました」
「でも、夏休み中にクラムチャウダーを試作した後、10月初めに先輩たちが社会人アドバイザーの方の前でプレゼンする機会を用意して下さり、その際に頂いたアドバイスがとても役立ちましたし、メンバーのやる気に火が着きました」
--秋桜祭当日の売れ行きはどうでしたか?
「1杯300円のクラムチャウダーを、1日平均500杯程度、2日間で800から900杯という目標を立てました。でも、初日はたった250杯しか売れませんでした」
「考えてみたら、準備に忙しくてテントに出す看板やPOPもないし、すぐ近くでは、別の団体が同じクラムチャウダーを1杯200円で売っていました」
「2日目は、まずメンバーの役割分担を決めて、効率化をしました。みんなが全部の仕事を少しずつやっているという状態を止めたのです。看板も出し、価格はMサイズ200円、Lサイズ300円とバリエーションを持たせました」
「そうしたら、鬼のように売れました。それもLサイズばかり。開店中は常時、店の前に行列ができている状態で、本当に忙しかった」
「同じものを売っているのに、こんなに売れ行きが変わるなんて、とびっくりしましたし、不思議でもありました」
メンバーたちは、材料の準備に各2万円程度の負担をしたそうですが、結果は多額の「利益」となったそうです。ジョイセフにたくさん寄付ができることになって、本当によかったですね。
--5人はこれからどういう活動をするのですか?
「このメンバーで本格的なビジネスをしたい!」