2018年3月

学生基金でボストン短期留学をした梅澤さんのレポートです [2018年03月17日(土)]

 みなさん、こんにちは。
 地域連携プロジェクト「女子高生に世界を見てもらおう!-ファンドレイジングへの挑戦」学生基金が主催したエッセイコンテストで優勝した梅澤優子さん(熊谷女子高3年)が、副賞のボストン短期留学を終え(2月20日~3月1日)、滞在中に感じたことなどをレポートにまとめてくれました。
 とても充実した10日間だったことが分かる詳しいレポートです。少し長くなりますが、以下に一挙掲載します。なお、梅澤さんは新学期から本学の現代教養学科に入学します。

昭和ボストンでの学び
日本文化プログラムに参加(後半のみ) | 2/20~3/1
熊谷女子高等学校3年 | 梅澤 優子

ボストンの街並み

 

1日目:出発→昭和ボストン到着

成田空港第二ターミナル展望台にて

 家からボストンの空港まで1人でいかなければないということで、私にとって貴重な経験でした。出発する前日まで楽しみで仕方がなかったのにもかかわらず、当日になると不安と緊張ばかりでした。なにしろ私は、今まで飛行機に乗るために必要なチェックイン等は両親に頼ってばかりで一人で飛行機に乗るのも12時間以上の長いフライトも初めてのことでした。

 しかし、大きな問題もなく無事に昭和ボストンに到着することができました。非常に長い1日でこの旅行の中で一番疲れた 日でしたが、今回ボストンまで1人で行けたことで自信をつけることができました。

 

2日目:ハーバード大学とその周辺
(Harvard Semitic Museum, Harverd- Yenching Library, Harverd Yard, COOP)

ハーバード大学を設立したジョン・ハーバードの像

 

ハーバード大学

 

Harvard Semitic Museum

Harvard- Yenching Library

 

 2日目はハーバード大学にある博物館や図書館を見学したり、敷地内を散策したりしました。ハーバード大学の敷地は想像よりはるかに広く、親子で遊んでいる人々や階段に座って談笑する人、芝生の上でお昼寝をする人、銃社会の反対を主張している人などがいました。日本よりも自由な感じがしました。

リス3匹見ました!かわいかったです。

 Harvard Semitic Museumではエジプトの王の椅子の複製品やメソポタミア文明の石像などがありました。この博物館にあるのは複製のものばかりですが、ガイドの方は研究したり学んだりするにあたり複製か複製でないかは重要ではないので問題ないと言っていました。特に印象深いのはエジプトの王の椅子です。非常に細かい細工が施されており、手が込んでいるのが見て取れました。当時、いかに国王が偉大なものとして崇められる存在であったかを知ることができました。

 Harverd- Yenching Libraryでは主に日本や中国などの書籍が主に蔵書されています。日本の書籍があるところをメインで見学しました。県史や市史もあり、とても驚きました。また、本のコピーやダウンロードする機械を無料で利用することができることに驚きました。

 ハーバード見学が終わった後は先輩たちとHarverd Art Museumやショッピングに行ったり、カフェでご飯を食べたりしました。Tシャツやパーカーやノートなどのハーバードグッズをたくさん買いました。カフェではチップの制度が分からず混乱しましたが、なんとか注文できました。Sサイズなのにミルクが入らないほどの珈琲を入れてくれるところにアメリカらしさを感じました。

自由行動で先輩たちと行ったカフェにて

同上

 

3日目:授業+ボストン美術館

ボストン美術館

 午前中は初めての授業でした。英語での授業ということで心配していましたが、フランシス先生も先輩方も優しかったのであっという間に時間が過ぎていきました。授業はプレゼンテーションについてそれぞれ何を発表するか話し合うことをメインに行いました。

 午後はボストン美術館、通称MFA(Museum of Fine Arts)に行きました。MFAは今回の旅行で一番楽しみにしていたものでした。迷子になってしまいそうなほど広くて、建物の雰囲気もとてもよかったです。美術には疎い私でしたが、ずっと見ていたいと思うほどこの美術館が気に入りました。今回は日本のギャラリーとクロードモネの印象画のギャラリー、そしてアメリカ宗教画のギャラリーを中心に見ました。その中でも特に、クロードモネの印象画には圧倒されました。作品の世界観に引き付けられてばかりで感動しました。

ボストン美術館

 

4日目:授業+Children’s Museum

 

Children’s Museum

 2回目の授業ではジョン万次郎の英語の絵本を読んだ復習として内容の並び替えゲームを行いました。また、今まで見学してきた博物館や美術館のおさらいなどをしました。和気あいあいとしていてとても楽しかったです。

 午後はChildren’s Museumに行き、その中にある「京の町屋(Japanese House)」を主に見学しました。「京の町屋」は京都から職人さんが来て作ったものだそうです。京都とボストンが姉妹都市であることも初めて知り、日本との繋がりを感じました。このミュージアムは体験型ミュージアムであり、実際に靴を脱いで中に入ることができます。

Japanese House

 また、畳、こたつ、布団、床の間、鹿威しなど伝統的な日本文化に触れることができました。現在の日本では、このような伝統的な日本家屋は少なくなっています。そのため、私自身も日本文化に触れることができてたいへん勉強になりました。私は日本人であるのに日本のことを海外で日本のことを知ってもらえる機会があるというのはとても嬉しいことだと思いました。

 

 

 

5日目:フリー(ボストン美術館、ショッピング)

バーガー屋さんにて

 5日目。この日はニューヨークに行く先輩方が多かったので食堂が閉まってしまい、朝はシリアルのみでした。その代わりに昼食はアメリカらしくバーガー屋さんで食べました。

 そのバーガー屋さんではパンの種類、挟む具材が選べるようになっていて、注文するのに少し勇気がいりました。けれども、店員のお兄さんがとてもフレンドリーで優しい方だったので良かったです。「Where are you from?」などと聞かれて、少しですが注文とは関係なくその店員さんとちょっとした会話をしました。そのバーガー屋さんに入ったときは注文の仕方が難しそうだからやめようともしましたが、逆に店員さんと色々お話しすることができて良い経験になりました。バーガーもとてもおいしかったです。

 ボストン美術館では3日目に見ることができなかったギャラリーも含めてほぼ全て見て回りました。非常に広いので一つひとつをゆっくり見ることはできませんでしたが、天井まである大きな絵や錯覚を利用した不思議な絵、ヨーロッパの貴族が実際に使っていた椅子など日本の美術館ではなかなか見ることができない作品をみることができました。

 3日目にボストン美術館に来たあと、ボストン美術館がどのように設立されたか、どのような日本人が関わっていたのかなどのことを授業で学んだり、先輩方から教えてもらったりしていました。そのため、同じ作品に対しても興味を持って観ることができました。学んでから実物を見た方が何倍も楽しめることが分かりました。今度また行くときは、より詳しく歴史や背景を学んでから見に行きたいです。

 美術館に行った後はトレーダージョーズというお店とチョコレート屋さんに行きました。トレーダージョーズは普通のスーパーです。そこで夕食と次の日の朝食を買いました。エコバックがかわいいと人気の店だったので、様々な種類のエコバックも買いました。Lindtというチョコレート屋さんではたくさんの味のチョコレートがあり、選ぶのがとても楽しかったです。

 

6日目:フリー(プレゼンの用意、昭和ボストンでのんびり)

作成中のプレゼン

 6日目は雨でした。そのため、外出せずに昭和ボストン校の中で先輩たちとのんびり過ごしました。最後の授業でやるプレゼンの用意ができていなかったので、PowerPointを使ってまとめました。プレゼンを行うにあたりより詳しく調べてみると、自分の知らなかったことがたくさんあって勉強になりました。

 プレゼンの用意のほかにも図書室に行って少し本を読んだり、トレーニングルームにあるランニングマシーンで運動したり、フラフープや小さなボールで遊んだりしました。先輩たちともたくさん話すことができて楽しかったです。ボストンの観光もとても楽しいですが、昭和ボストン校内だけでも十分に楽しめました。

 夕食は外出していた先輩方に私たちの分も買ってきてもらい、ニューヨークに行かない組でホットドッグやピザを食べました。ピザはSサイズを買ったそうだったのですが、日本のLサイズよりも大きかったです。

 

7日目:The Elms+Newport

The Elms

 7日目はニューポートに行って、豪邸を見に行きました。

 ボストンからニューポートまではバスで2時間近くかかりました。ニューポートにある家はどの家もお金持ち感が漂っていました。豪邸もたくさんありました。私たちが行ったThe Elmsは古くからある豪邸でパリにある貴族の住居の設計に似せて作ったものだそうです。

 とても豪華で、敷地はとても広かったです。一階にはダンスルームがあり、二階に2つの自室と4つのベット付き客室がありました。よく泊まるお客さんや友達の雰囲気や好みに合わせた部屋になっているため、一つひとつ部屋の雰囲気が異なっていました。召使いの人たちだけが使う裏の階段や厨房なども見ることができました。

 一番驚いたのは、部屋のデザインの関係で部屋はないのにドアのみつけ、いかにもそのドアの向こうに部屋があるように見せかけていたことです。ガイドの方がとても詳しく解説してくださったので、この建物の歴史やどのように使われていたかなどを知ることができました。このような宮殿並みに立派な建物に初めて入ってみて、天井にある大きな絵や建物の設計がとても美しいと感じました。

ニューポートの海

 

Wing3 アイスパーティー

 あと少しで昭和ボストンでの生活も終わりということで、wing3のみんなで夜にアイスパーティをしました。アイスがバケツに入っているところがいかにもアメリカらしかったです。みんなで楽しく頂きました!

 

 

 

8日目:授業+クロージングセレモニー

クロージングセレモニー

 午前中にプレゼンの発表がありました。英語でプレゼンをするのは初めてでしたが、先生も先輩方も興味を持って聞いてくださいました。終わった後にある先輩から「とても分かりやすいプレゼンで良かった!」と言ってくださり、嬉しかったです。それでもプレゼンテーションの技術や英語の発音など、まだまだ未熟なところもあるので、昭和女子大学での学びの中で、プレゼンテーション能力をつけていきたいです。
 クロージングセレモニーでは、日本文化プログラムの修了証をいただきました。お世話になった先生方や先輩方ともうすぐお別れかと思うと寂しかったです。

 

 

 

9日目:昭和ボストン→家

ボストンの空港にて

 昭和ボストンにお別れを告げ、帰ってきました。ボストンの空港から飛行機で成田まで長いフライトを経て、21時ごろに帰宅しました。帰りは一人でなく、先輩方もいたので変に緊張することもありませんでした。昭和ボストンでの生活はとても楽しく、先輩方や先生方とも仲良くなれてよかったです。今度は長期のプログラムに参加してより深く学んでいきたいと思いました。また、今回は英語をうまく話すことができないことがありました。ジェスチャーと雰囲気と気力でなんとかなりましたが、次に行くときまでにもっと英語が話せるように頑張って勉強しようと思いました。とても貴重な経験ができてよかったです。

 

まとめ

 今回のボストンでは異文化に触れ、多くのことを学び、素敵な先生方と先輩方と出会うことができました。また、人に頼らず自分で行うことの大変さも知りました。たくさんの学びや発見がありましたが、ボストンと日本との違いについて一つ書きたいと思います。
 教育面でのことです。ボストンは芸術のまちとして有名です。また、ハーバード大学があることでも有名です。博物館、美術館、図書館などが多くあり、学ぶ環境が充実していると感じました。そして、博物館などで働いている人たちの教育に対する思いも異なっているように感じました。様々な場所を見学しに行きましたが、ガイドをしてくれた方がほぼ必ず言っていたのがその博物館などの施設が教育にどう影響しているかということでした。施設自体の説明だけでなく教育面からのことを言うということは、教育に力を入れている証拠です。日本の博物館や美術館で教育面においてその施設がどう関わっているかをいうガイドの人に会ったことはありません。日本の博物館や美術館はほぼすべて公立であるということも関係しているでしょう。しかし、私は日本での博物館や美術館の主な意義が「教育」ではなくなってしまっているのではないかと考えました。日本の教育をより充実させていくヒントがボストンにあるのではないかと思いました。
 私が見たボストンはほんの一部にすぎません。そのため、この考えにも間違っているところがあるかもしれません。今後はより日本を深く知ること、そしてボストンだけでなく世界のいろいろな地域を知ることで自分自身の考えを確立していきたいと思います。

 最後に私がボストンに滞在するための資金を集めてくださった昭和女子大学の先輩方、ボストンに行くにあたりサポートしてくださった先生方、日本文化プログラムに参加していた先輩方と昭和ボストンでお世話になった先生方に心から感謝いたします。ありがとうございました。