5月26日にFD講演会を実施しました。
開催日:平成22年5月26日(水)
場 所:学園本部館大会議室
テーマ:『附属の教育を知る』
講演① 初等部 小泉清裕校長
「初等部の教育で目指していること」
講演② 中高部 石原由美子校長
「中高部の教育-豊かな人間性の育成と学力の向上」
参加者:約150名
講演内容の詳細は、以下の通りです。
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≪報告書≫
講演① 初等部 小泉清裕校長
「初等部の教育で目指していること」
初等部のクラス数は各学年3クラス、1クラス児童数はおよそ35,6人(定員は40名)、全18クラスで 現在635名の児童が在籍し、女子549名、男子86名である。
入試状況については、105名を募集している。(定員は120名) 幼稚部から35名~40名ほど入学、外部からは65名~70名が入学している状況である。外部からの志願者は、ここ数年は400~500名の志願者がある。
初等部では「世の光となろう」を具体的に示す目標として次の3点をあげている。①目あてをさして進む人、②まごころを尽くす人、③からだを丈夫にする人、それを年度目標にして、「自分でできることは、自分でします」というように毎年具体的に示している。その例として、水曜日の弁当は自分で作ることにしている。また、現在、①心身が強い子ども、②上品な子ども、③「学ぶ力」のある子ども、を育てることを目標に取り組んでいる。
講演② 中高部 石原由美子校長
「中高部の教育-豊かな人間性の育成と学力の向上」
中高部では学力や国際的視野を身につけて一人ひとりが適性や才能を見出す多面教育と、豊かな人間性をはぐくむための教育(全人教育)を教育の柱と位置づけている。この2つの柱を軸に、中高一貫の6年間というゆとりある時間を生かした独自の教育システムを構築している。身体・心・知識をバランスよく育てながら生徒の力を最大限に伸ばし、「世の光となる」力をつけていこうとしている。
また、学寮研修は最も伝統ある活動のひとつであり、全生徒が毎年研修施設の「東明学林」、「望秀海浜学寮」で学年ごとに4泊5日の共同生活を送っている。豊かな自然に恵まれた環境の中、自然観察や遠泳、作物を育て収穫する「労作」といったプログラムを組んでいる。朋友班活動も活発に行われている。「朋友班」とは、1年生から6年生の各クラス1名または2名で編成される学年を超えた活動グループである。月~土曜日の毎日5分間、班単位で学園内の美化に取り組んだり、スポーツやゲームなどのレクリエーションを楽しんだりしている。「私の研究」と銘打って、個人研究を進めている。身近な疑問や関心のあるテーマについて、1年を通して研究していく。研究論文をまとめ、クラスみんなの前で発表。優秀なものを選出し、全校発表を行っている。
記録 FD推進委員会委員 富本 靖