平成28年度 FDスキルアップセミナー(12月21日実施)

日 時:平成28年12月21日(水)15:30~16:30
場 所:学園本部館3階 中会議室
講 師:鈴木円准教授(人間社会学部初等教育学科)
テーマ:「Google Classroomを活用した授業の実践報告」
参加者数:48名

 Googleサービスの一つである「Google Classroom」を活用した授業の方法について、初等教育学科の鈴木円准教授から実践事例の紹介・報告がなされた。まず初めに「Google Classroomとはなにか?」という基本的な事項の説明があり、次のような長所(メリット)が提示された。例えば、①クラウドベースのサービスでディバイスを問わずにアクセスできることの便利さ、②学内アドレスでのみアクセスするがゆえのセキュリティ面での有利さ、③他の多彩なGoogleアプリと組み合わせて活用できることの発展性、および、④他の類似サービスに比べると、比較的機能が限定されており、シンプルだからこその使い勝手のよさ、などである。
その後、「Google Classroom」の活用にあたっての条件や基本的な利用の仕方について、実際の事例をもとにした丁寧な解説があり、授業での活用方法が紹介された。例を挙げれば、授業資料(PDF)や動画ファイルの共有、参考資料の紹介、課題の提示、クラウド上でのコメントのやりとり、および、採点の入力などである。また、他のGoogleサービス「Google Form」と組み合わせることで、より効率的な事前学習の課題提示と即時的なフィードバックが可能であることも、ご自身の事例をもとに披露された。発展的な利用法として、学生相互が意見交換・交流することも可能であるということであった。
 鈴木先生ご自身は、授業内ではあまりICTは使わず、チョーク&黒板を基本とし、授業外学習で「Google Classroom」をはじめとするICTをご活用されているということであった。授業内でICTを使うと学生たちの意識が拡散してしまう、というのが主たる理由である。授業のハンドアウトをいちいち印刷・配布したり、コメントペーパーを配布・回収し、その後、集計したり、コメントづけしたりというアナログなやり方に比べると、デジタルの方が便利だからこそ「Google Classroom」も利用されているということであった。ただし、ICTはあくまでもツールであるという理解をはじめ、サービスの内容や機能もどんどん変わっていくことには注意が必要である、クラウドサービスであるがゆえのデータ消去などのリスクも理解しておかなければならない、などの諸点についても、あわせて注意喚起されていた。ご講演後は質疑応答が行われ、セミナー終了後も様々なやりとりが交わされていた。中高部の先生方も参加してくださり、盛況のうちに終了した。

以上

平成28年度FDスキルアップセミナーアンケート結果
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