2019年度FD講演会 [2019年07月10日(水)]

開催日:2019年6月19日(水)16:00~17:00
場所 :グリーンホール
テーマ:「TUJの教学マネジメントとその実際―大学における学びの
日米比較を中心にして―」
講師 :島田敬久 氏 (テンプル大学ジャパンキャンパス
アカデミック・アドバイジング・センター ディレクター
/学部課程カリキュラム開発コーディネーター)
参加者数:183名

本講演の要旨として、次の4点を挙げる。
第1に、カリキュラムと質保証の関係について、シラバス、コースナンバー(ナンバリング)、カリキュラム編成の3つの視点から説明がなされた。シラバスは、どのような知識やスキルが身につくかを保証するための、大学と学生間で交わされる「契約書」であり、履修科目決定の効率化を促進する「指導書」として明示された資料という捉え方をする。各教員から大学に提出されたシラバスは当該部門によってチェックされ、不備があれば差し戻される。シラバスには授業レベルの指標としてのコースナンバーが明記され、カリキュラム体系の中の位置づけが分かる。また、体系化されたコースナンバーにより、他大学のカリキュラムとの比較も容易になる。ただし、コースナンバーは、履修制限を行ったり、低学年の学生による上級科目の履修を妨げるものではない。なお、シラバスの集合としてのカリキュラムを編成するうえで、大学のミッションとの整合性及び科目配置の経済性(例えば、類似科目が並置されていないかについての配慮がなされているか)の観点を持つことが重要である。
 第2に、ファカルティ・ディベロップメントについて。教授法 (Pedagogy)、カリキュラム開発、その他関連する分野の研究・実践に関するコンサルテーション、ワークショップ開催や研究費の補助を積極的に行っている。
第3に、履修計画指導については、原則としてアドバイジング・センターが一元的に担当している。アドバイジングは任意であるが、全学生に対し、1セメスターにつき最低1回の面談を働きかけている。履修計画指導におけるアドバイジングで推奨するのは、「秋・春両学期 (15週)、15~16単位履修(4~5科目)」、「夏学期 (10週)、9~12単位履修(3~4科目)」を目指すことや、コースナンバーから難易度を予測しつつ履修計画を立てることなどである。
成績不振者 (GPA<2.00) には1~2科目での履修を推奨し、その後徐々に科目数を増やしていくように指導している。さらに、中間成績評価で「手遅れ」になる前に学生にアプローチすることが、ドロップアウトする学生数の減少につながっている。
第4に、教職員の協働体制(CARE Teamとカリキュラム開発チーム)について。前者はアドバイジング、学生サービス、障がい学生支援、カウンセリング、教員の代表メンバーで構成される。後者は、教員・職員 (アドバイザー) 双方から働きかけ、科目間の連続性に配慮しつつ協働でブラッシュアップしていく。
講演後、質疑応答が行われ盛会のうちに終了した。