特殊研究講座「世界の大学」が私たちの心に学びの火をつけました! [2017年06月15日(木)]

皆さん、現代教養学科では学生たちの視野を広げるために「特殊研究講座」を年2回開くことを知っていますか。今回は6月14日(火)に開催され、東京大学名誉教授・現筑波大学の大学研究センター教授であられる金子元久先生による「世界の大学教育~大学での学びと社会との関係~」という講座について簡単に紹介したいと思います。

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金子先生は、まず世界各主要国における大学がどのように歴史と社会環境によって変化してきたのかを説明したうえで、アメリカの大学と日本の大学のそれぞれの特徴と違いに着目しながら話していただきました。

金子先生によると、アメリカの大学は統制モデルの伝統を持つゆえに、授業を重視しており、出欠席にも厳しく先生が学生に教え込むスタイルが主流だそうです。一方、日本はドイツ型の探求モデルによる影響を受けてきたため、少なくともタテマエ上は、先生は自身の研究に努め、学生はその姿を見て自律的学習をするというものが長年続いてきました。

しかし!果たして日本の学生は実際に自律的学習をしているのでしょうか。答えは、残念ながら「否」です。国際的に見ても学習時間は明らかに不足しています。この耳に痛い事実は大きな問題です。

なぜなら、これからの社会では高い流動性と非安定性が予想され、既存組織の枠組みに限界が訪れるからです。そこで必要とされるのは、知識と汎用能力および自分自身についての一定の認識を持つ「自己認識」であり、それらを結びつけるべき大学教育において学生の自律的な学習が必要不可欠なのだと金子先生は強調されました。

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以上、金子先生による講演を簡単にまとめましたが、大学で学ぶ者として身の引き締まる想いがしました。講演後、学生から次々と質問が出たのも、皆さんが私と同じ想いを抱いたからに違いありません。

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大学では知識を習得するだけではいけません。本当に大切なことは、身に付けたことを、自分の生き方としてどう社会で役立たせるのかが重要だと痛感させられました。自分の考えを確立するために、そして多くの人と協力しながら力をつけていくためにも、自ら学習、探求と経験することで学びを深めていかなければなりません。本学が提供する豊かな環境と多彩な活動を積極的に活用しつつ、「自分づくり」に向けて困難なことも乗り越え、成長していこうと改めて決意しました!

この場を借りて、ご多忙の中、貴重なご講演をいただき、私たちの心に学びの火をつけてくださった金子先生に感謝の意を申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。

 (記事:1年 白數)