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必修科目【社会をみる目】で「私」を見つめ直しました。 [2021年07月06日(火)]

現代教養学科では、1年生全員が履修する「社会をみる目」という必修科目があります。講義では、今まで学校やそれぞれの生活環境のなかで形成され無意識に作り上げられたあらゆる「固定概念」や「常識」について、日本と世界の違いや男女の比較を中心に多角的に社会学という視座から多岐にわたる内容が議論されます。「教育」「婚活」「権力」「犯罪」「宗教」「グローバル化」など、毎回興味深いテーマで授業が展開されます。

 

授業の冒頭では、生徒たちがテーマごとにある問いに対して自分の意見を発表し、クラスメイトの意見を聞いた後には、今度は情熱的でユーモアのあるシム チュン・キャット先生のわかりやすい講義がスタートします。授業を受けるたびに、今まで自分の中にあった「固定概念」が本当に正しいのか、また日常で起きることやニュースの話題について一面的ではなく多面的に考えることが出来るようになります。

 

そして、先日は「私をみる目」という自分自身について知ることをテーマに、外部講師としてローレルゲート株式会社代表取締役・日本アクションラーニング協会認定コーチの守屋麻樹先生が「自分らしさ」について講義をしてくださいました。

 

お話の中で「セルフリーダーシップ(=自分らしく生きる)」を発揮していくには、自分自身の「ビジョン(やりたいこと)」「強み(得意なこと)」と「価値観(大切にしていること)」を知ることが大切であり、それを知ることで人生の目的/使命を見出すことが出来ると守屋先生は仰っていました。そこで、講義内では自分自身の潜在的にあるこの3つのことを表面化するために、今までの人生曲線を作成して二人一組で自身の人生についてペアワークを行いました。グラフを書き、他者と共有をすることで自分だけでは気づくことが出来なかった自分自身の強みや価値観などを客観的に可視化することが出来ました。

 

またお話の中で、人はなりたい自分になろうとするから「どんな自分になりたいか」という「セルフイメージ」をすることでポジティブな感情を生み、次第に思考や行動、結果も前向きなものになるという考え方があることを学びました。

 

この講義を受けた私は、実際に行動してみようと思い立ちました。私には4歳離れた妹がいます。彼女は、現在サッカーで全国制覇し、女子プロサッカー選手になることを目指して、親元を離れて福島の高校で寮生活を送っています。サッカーで悩んでいる妹に守屋先生から教えていただいたことを伝えると、その後日に試合でゴールを決めたという動画と自信を取り戻すことが出来た!というメッセージが送られてきました。このように、ポジティブな思考によってその人自身の才能や強みが最大限に引き出されるのだと強く実感しました。これはどんな人、どんなことにも通ずるものであるとも考えさせられました。

 

現在はコロナ禍で様々なことに制限がかけられています。しかし、コロナ禍を理由に何も行動を起こさないのではなく、今だから出来るという発想の転換をすることが自分の人生の目標や使命を達成するためのチャンスをつかむことが出来ると思いました。入学後、1か月ほどで緊急事態宣言が出されて約2か月間オンライン授業を受講していました。この2か月間で将来について悩んだり、自信喪失したりした時期もありました。しかし、宣言が解除され、対面授業で守屋先生の「私をみる目」という講義を通して自分自身について見つめ直し、今後の人生をどのようにしていきたいかを考えることが出来ました。何より、大学で学ぶことの意義や忘れかけていた大切なことにも気づかされました。

 

今後の大学4年間は自分の信念を強く持ち、さらに周囲の人たちを巻き込めるような器の大きい人になることを目指します。そのために必要なのは自分自身のすべてを受け入れること、自身を支えてくれている両親や友達、先生など周囲の人への感謝の気持ちを相手に伝えること、そして、一瞬一瞬を大切にし、いま出来ることに目を向けて一生懸命取り組む姿勢が重要であることを気づかせていただいた守屋先生に本当に心から感謝いたします!

 

記事:1年・福田

【授業紹介】「消費と環境」SDGsつくる責任つかう責任 [2021年02月02日(火)]

「SDGsつくる責任つかう責任」

現代教養学科の科目「消費と環境」でグループ研究発表を行いました。私たちが調べて発表した内容を紹介します。

最近ではTBSでSDGsウィークとして、番組の中でSDGsについての話題が取り上げられるなど、SDGsに対しての注目度が増しているように感じます。
私たちはSDGsの中でも特にこの授業に関連し、私たちが貢献できるのはSDGsの目標12、つくる責任つかう責任だと考え今回これに焦点を当て、発表することにしました。
まず始めにSDGsについてです。
SDGsとは持続可能な開発目標のことです。SDGsは2015年9月にニューヨークの国連本部で開催された国連サミットで採決されました。SDGsというミレニアム開発目標が継承された、新しい目標です。2030年までに誰一人取り残さない、持続可能でよりよい社会の実現を目指しており、17のゴール、169のターゲットから構成されています。

今回私たちが注目するSDGsの目標12「つくる責任つかう責任」は、環境に害を及ぼす物質の管理に関する具体的な政策や国際協定などの措置を通じ、持続可能な消費と生産のパターンを推進することを目指しています。この目標12には、具体的なターゲット11項目があります。具体的には、食料の廃棄を減らし食料の損失を減らす、廃棄物の発生防止、削減、再生利用及び再利用により、廃棄物の発生を大幅に削減する企業に対し、持続可能な取り組みを奨励する、などといった、企業と私たちができる取り組みがあります。

次につくる責任について注目していきます。
先ほども述べたように、SDGS目標12は持続可能な消費生産形態を確保することが目的です。その中で、最も課題とされているのが、資源不足です。そこで、資源不足を解決していくために、生産者側は4つのことを課題としています。1つ目は、高品質な資源開発。これは近年大きく注目されていることの1つで、例えば、シェールガスや太陽光というのは大きく注目されています。2つ目は、生産過程での廃棄物抑制。3つ目は、化学物質などの放出量低減。4つ目は、消費者へリユースやリサイクルの呼びかけをすることです。つくる責任として資源不足を解決していく取り組みを様々な企業が行っています。その中から、今回はパナソニックの取り組みを紹介したいと思います。パナソニックは商品を作る上で、「資源循環商品」というものを目標としています。資源循環商品というのは、まず商品を作り、その商品がお客様のお手元に届きます。その商品が何らかの理由で使われなくなった時に商品を回収します。その回収した商品から資源を取り出し、その資源で再び商品を作っていくことを言います。これは、資源を再利用するため、資源不足の解決に期待できます。また、兵庫県にパナソニックエコロジーセンターを建てるなど、積極的な取り組みを進めています。

次につかう責任について注目していきます。
資源を消費する側の、いわゆる「つかう責任」は、提供された資源を最大限に活用することが望まれます。消費する側での膨大な資源ロスなどが指摘されますが、ムダ撲滅への努力が必要となります。その中で私たちが出来ることは、食品ロスの削減、リデュースやリユースの取り組みに力を入れることだと考えました。

 

 

食品ロス対策は生産者だけでなく、わたしたちも日頃から実際することが可能です。
食品ロスを無くすためにできることとしては、賞味期限と消費期限の違いを理解することや、食材を買い過ぎず、買った食材は使い切り、食べきることが重要です。
食品の買いすぎは、買い物前に自宅にある食材確認を習慣化することや、買い物リストを作ること、食品を使い切るには、これまで捨てていた部分でも何か調理法がないかレシピサイトなどで、調べてみたり、近所の人におすそ分けをしたりすること、食品を食べ切るには、料理レシピの活用で別の料理に作り変えるなどの対策ができると思います。
家庭生活からほんの少しの注意をすることで、食品ロスを減らすことができるので、わたしたちも出来ることから小さな努力をしていきましょう。

2つ目にリサイクルやリユースにも気を配ることについて、世田谷区が実際に始めている取り組みを紹介します。

 

世田谷区では、ゴミを減らすためには、3Rよりも2Rを推進していこうという「世田谷区 2R推進会議」の取り組みが行われています。具体的な取り組みとしては、容器包装の少ない商品や環境に配慮した商品がどれなのか、その商品はどのくらい環境に負荷を与えているかなど、さまざまな情報を知り、考えて買い物を体験できるワークショップを開催しています。上の写真に写っているのは、「子どもエコ・マーケット」というワークショップで、「カティ」という通貨を使って、ほしいと思った品物が、どのくらいの環境負荷が発生しているのかいろいろ考えて買いものすることができます。
ちなみに、カティの値段はCO2をたくさん出すものやお水をたくさん使うものが高くなっていて、いつも買い物をするマーケットとは値段の基準が違っているそうです。これなら、子供たちも楽しく環境について学べると思いました。こうした、環境について学べる体験に子供のうちから参加すると、環境についての意識が根強く残り未来の持続可能な社会づくりに積極的になれると思いました。

まとめとして、SDGs目標12「つくる責任、つかう責任」は私たちの家庭から今すぐに実行することが多いです。
どれも本当に基本的なことですが、だからこそ、これらを達成することの難しさというのも、考えさせられると思います。
中には、現代の日本では、実感の湧かない目標もありますが、世界には未だに深刻な問題を抱えている国や地域があるということを物語っています。そして、それらの問題を他人事とせずに、皆で具体的に考え、行動することの重要性こそが、「SDGs」に込められた願い、と言うことができるかもしれません。世界的視点に立って、地球環境などの改善に貢献していく姿勢や活動を、積極的に評価していこうという機運がこれまで以上に高まりつつある、ということです。
世界の目標達成を私たちの暮らしから実現していきましょう。

長くなりましたが、読んでくださりありがとうございました。

(E班:佐藤、増田、岡本、山田)

現代教養ブログリレー(田中先生) 書籍紹介「第三の波」 [2020年09月07日(月)]

Society 5.0 - 科学技術政策 - 内閣府Webサイトより説明図

Society 5.0 – 科学技術政策 – 内閣府Webサイトより

皆さんは”Society 5.0”をご存じですか?ソサエティ5.0は今年度が完成年度になる「第5期科学技術基本計画」のキャッチコピーです。狩猟社会(Society 1.0)、農耕社会(Society 2.0)、工業社会(Society 3.0)、情報社会(Society 4.0)に続く、新たな社会を指すものです。その社会は”超スマート社会”とか”データ駆動型社会”とかになると言われています。今年の前期の「情報と社会」という科目で取り上げて、数回にわたって解説しました。 ところで、狩猟社会、農耕社会、工業社会、情報社会のこの表現、なんだかよく耳にしますよね。私が記憶する限りでは、日本にこの考え方を広めたのは未来学者のアルビン・トフラーだったように思います。

第三の波 表紙

「第三の波」アルビン・トフラー著 ; 鈴木健次 [ほか] 訳  日本放送出版協会

アメリカの未来学者であるアルビン・トフラーは、機械修理工兼溶接工からジャーナリストになり、労働問題、ビジネス、経営の専門家を経て1970年に『未来の衝撃(Future Shock)』を、1980年に『第三の波(The Third Wave)』を出版します。どちらもベストセラーになって、マスコミでかなりの話題になりました。内容は難しいのですが、一般人向けに具体例(予想)を示しつつ分かりやすく書かれています。
『第三の波(The Third Wave)』の「第三の波」とは、第一の波が農業革命、第二の波は産業革命であり、それに続く第三の波は情報革命による脱産業社会がやってくるとの未来予測で、情報化社会で何が変わるのか、どのような未来がやってくるのかを大胆に予測しています。情報社会あるいは脱工業化社会と言う言葉が日本社会に広まったのはこの時だったと理解しています。用語はその後、高度情報化社会という言葉に変わっていきました。

さて、この「未来の予想」ですが、本当に実現した事例がいくつもあります。一例を挙げると、パソコンも一般大衆に普及しておらず(当時は大型コンピュータの時代)、インターネットもまだ登場していない頃に「音声入力が主流になってキーボードがいらなくなり、タイピストが失業する」と予測しています。最近になってスマホの音声入力が便利ですよね。それを40年前に予想しています。もちろん外れている予測もありますし、当たっている予測もあります。大外れの予想と言えば「人類は海底に都市を作って住んでいる」でしょうか。
この本の出版当時は「これがパラダイム・シフト(社会全体の劇的な変化)ってやつなのか」と時代の転換点に立っているような気なったのを覚えています。
今読み返してみると「この件はなぜ予測できたのだろう?」 当時とは違った驚きを持ちます。
皆さんが大学時代に出会う本も、もしかしたら何十年もたってから読み直す機会があるかもしれません。できれば読み直したくなる本に出会えると良いですね。

「第三の波」は古い本なので新刊どころか古本でもなかなか見つかりません。それどころか公共図書館でも見つけにくいと思います。本学の図書館には所蔵がありますので、興味のある方は下記を参考にぜひどうぞ。

書名「第三の波」
アルビン・トフラー[著] ; 鈴木健次 [ほか] 訳
東京 : 日本放送出版協会, 1980.10
本学図書館所在 朝日/410 B1書庫 000190278

【シムゼミ】昭和女子大学についての一言二言… [2020年08月28日(金)]

こんにちは!シムゼミ4年の下山です。今回のブログは、今年入学したばかりの1年生や、本学に興味をもっている高校生に向けて、気になっているのであろう女子大生の実態と生態について、シムゼミ4年生がインタビュー形式でお答えしていきます!

 

 

Q1.入学前と現在で、昭和女子大学へのイメージはどう変化しましたか?

 

角田:入学前は華やかお淑やかなイメージでした。実際に入ってみると、芯を持っている学生が多いイメージが強くなりました。特に現代教養学科は個性を認め合っている雰囲気があります。服装も量産型というより自分の好きな服を着ている学生もいて、自由で居心地がいいです。

 

鈴木:私は昭和女子についてほぼ無知のまま入学したので、正直イメージはなかったです…でも、周りから「昭和女子なんて、三茶にあってオシャレで、面倒見もよくてお嬢様って感じでいいじゃない!」と言われたので、そんな大学なんだ〜という感じでした。入学してからは、色んなことに興味を持てて挑戦できる環境があると感じています。そういう意味で面倒見がいいというのは間違いでない気がしますけど、お嬢様って感じは…(笑)。

 

三谷:ある意味変わってないかもしれません!入学前は、厳しいけど面倒見の良い大学というイメージがありました。入学してみると、「厳しい」というのは当たり前のことをきっちりやっている大学だからだと気づきました。また、少人数の授業が多く、教員との距離も近いため、手厚いサポートを受けられています!!!

Q2.空きコマの過ごし方は?

 

大塚:私の空きコマは、近くのカフェに行っています。キャンパスにも様々な設備がありますが、大学のある三茶にはオシャレなカフェがたくさんあります。自分の通っている大学の地域を知ることで、新たな発見や出会いもあったりするのでおすすめですよ!

 

佐藤:空きコマは食堂(ソフィア)で過ごすことが多いです^^  昼食を食べたり設置されているテレビを観たり…たまに現代教養学科の先生方と相席することも(笑)!

2時間以上空きがあったら、近くのご飯屋さんまで足を運んでご飯を食べることもあります^^ たまに渋谷まで買い物に行くことも…!

三軒茶屋にキャンパスがあるからこその空きコマの過ごし方を見つけてみてください^^

 

下山:キャンパス内では、学生ホールで課題をやったり、友人と談笑したりしながら食事をとることが多いです。一人で黙々と勉強したい時は、図書館上階の学習スペースに行きます。自分が快適に過ごせる場所を見つけることで、キャンパスライフがより豊かになりますよ!

Q3.大学生活を振り返って、これはやっておくべきだったと思うことは?

 

新保:必修単位を全て一回目で取り終えることです(笑)。あとは、「4年生になったら遊べるから」などと思わず、できる時に最大限遊ぶこと!不測の事態で遊べなくなって後悔するかもしれないので…

 

八木:特にこれ!というものはないですが…学園祭や大学と学科のイベントにほとんど参加していなかったので、参加しておけばよかったなと思います☺️

 

豊田:大学生活を振り返り、「やっておけばよかった」という後悔は思いつきませんが、「やってよかった」と思うことはたくさんあります。私は「せっかく4年間大学に行くなら1つでも多くの経験をしたい」という想いから受験を決めました。他大学にはないカリキュラム、多種多様なプロジェクト活動など、学生の意識次第で学びを深めることができるチャンスが転がっている環境で、4年生になった今、自分の自信になる多くの経験をすることができました。何かにチャレンジする前は「やる」か「やらないか」で悩んでも、やってみた結果はいつも楽しいものでした。現代教養学科に入ったからには、他の大学・学科ではできない経験・挑戦をたくさんして欲しいと思います。やった後の後悔より、やらなかった方の後悔の方が大きいと、大学生活を通して本当に感じました。与えられた環境を大いにフル活用して大学生活を楽しんで欲しいです~

以上でインタビューは終了です。4年生のリアルな思いが伝わってきましたね!(笑)

この記事が1年生や高校生にとって、少しでも役に立てば幸いです。

 

前期の授業は全てオンラインで行われたため、私たち4年生も春休みから一度も顔を合わせていません。慣れないオンライン授業に戸惑いながらも、シム先生をはじめゼミ生みんなが助け合い、授業がより充実したものになるよう試行錯誤しました。後期の授業がどうなるかはまだ分かりませんが、前期の経験を踏まえて、より有意義なものにしていきましょう!

(記事:シムゼミ4年一同)

気づかないうちに遠くなってしまった時代を書いた本 [2020年07月20日(月)]

現代教養学科の田中です。今回は日本のインターネット黎明期をえがいた本を2冊紹介します。

「日本インターネット書紀-この国のインターネットは、解体寸前のビルに間借りした小さな会社からはじまった-」鈴木 幸一 (著) 講談社 (2015/3/13)「日本インターネット書紀-この国のインターネットは、解体寸前のビルに間借りした小さな会社からはじまった-」鈴木 幸一 (著) 講談社 (2015/3/13)

 

「僕たちのインターネット史」ばるぼら, さやわか (共著) 亜紀書房(2017/6/17)

どちらも1990年前後の日本のインターネット黎明期を実体験した著者が書いた書籍です。
ただし、「日本インターネット書紀」は日本の最初のインターネット接続会社(プロバイダー)であるIIJ(インターネットイニシアティブ)の鈴木 幸一(CEO)がインターネットの仕組みを作り上げていった側から、一方の「僕たちのインターネット史」はインターネット黎明期の豊富な経験を持つお二人がエンドユーザー側で、それぞれの目で見て耳で聞いたことを中心に、年ごとに拡大し激変する様を書いている点が異なります。
このような異なる視点から同じ事象を書いた書籍を読み比べると大変に面白いんですよ。インターネット黎明期というと個人的には「ちょっと前の話」の感じがします。当時なら誰でも知っていたようなエピソードたち。でも、そろそろ当時を知る人が少なくなり始めていて、だれかが記録しておく必要が出てきました。いわゆるアーカイブスってやつです。この二冊もその仲間なのでしょう。

さて、ここからは私の経験したこの時代の雰囲気を感じることのできるエピソードを1つ紹介します。1995年頃の話です。当時は電話回線によって接続していて、プロバイダーに支払うインターネットの利用(接続)料金とは別にアクセスポイント(AP)までの電話料金がかかりました。当然、市外のAPにつなぐとかなり高額な料金がになるので、市内にAPを持つプロバイダーを選ぶことになります。ここにビジネスチャンスを見いだした様々な業者がプロバイダー業に名乗りを上げ、小規模プロバイダーが乱立する事態になります。さて、私の条件の良いプロバイダを選び、インターネット生活を始めたのですが、今では考えられないようなことが次々と起きます。
【今では考えられないこと】
その一:プロバイダーと契約しメールが使えるようになった夜のこと、いきなり同じプロバイダーの知らない人からメールが来ました。「同じプロバイダーの会員となったのも何かの縁ですから、歓迎会をしましょう!今度の週末はいかがですかね?」。プロバイダーのWEBサイトの会員向けページに載っていた私のメアドと本名を頼りに連絡したそうです。個人情報って言葉はまだメジャーじゃ無かったんです。

その二:社長さんが専門学校の学生だった。成人式のスーツ代を元に機器一色と回線を買って、住んでいたワンルームマンションを事務所兼サーバ室としてプロバイダーを起業したんだそうです。社員は同じ専門学校の同級生を「忙しくないときはインターネットがただで見放題」と言って安く雇ったんだそうな。後に大手に吸収されましたが。

その三:たまに多摩川の河原でBBQをしていたんだけど、だいたい誰かがこう叫ぶわけだ「よし!社長を呼ぼう。お客様が飲んでいるのに来ないとは何事だ!」と言って、酔っ払ったおっさんたちが社長を呼び出して、やってきた社長に会社経営の心得とか説教していた。

その四:会員同士の飲み会が毎週のように有って、そこで知り合ったカップルが結婚しちゃった。しかも複数。ちなみに子供が生まれたときには旦那さんがチャットで名付けの相談してました。

いや、むちゃくちゃな話のようですが全て実話です。
牧歌的というか、インターネットをやってるような物好きはまだまだ少数派だったので、みんな仲良しでしたよ。みんなコンピュータオタク仲間。「そこにユートピアがある」ってセリフが現実のものでした。
それから数年もすると一般の人たちがドッと入り込んできて、あっという間に消え去ってしまったインターネット黎明期の一幕を紹介しました。

現代 田中

私の大学生活 [2020年06月22日(月)]

みなさんこんにちは。現代教養学科2年の伏見です。夏になり、クーラーや扇風機が出番の時期になりました。コロナウイルスにも勝てるように体調管理に気を付けてお過ごしください。

今日は、私が大学生になって、どんなことを意識しているのかを書かせていただきます。
私が大学生になったのは、社会に出る前にたくさんのことを学び、自分の視野を広く持ちたいと思ったからです。私は目的や目標を持っていると、1つ1つのことがとても意味深くなると感じています。どのようなことかと疑問に思われると思うので、具体的に紹介します。

いま私が力を入れ始めていることは、就職活動の準備です。インターンシップを申し込んでみたり、自分はどんな人なのかを探ってみたりしています。そんな中、「ガクチカ」と呼ばれるものを振り返ります。ガクチカとは、学生時代に力を入れたことという意味です。これは多く就活生を悩ませているようです。私は「せっかく早く準備を始めたのだから、作っていこう!」と思い、自分の興味の赴くまま、普段の生活の中から少しずつ行動に移しています。しかし、よくよく考えてみると、自分の将来のためという考えから始まったことですが、行動している今日の自分が、1年生の時の自分、昨日の自分より成長していて、少し素敵になっているのではないかと思うのです。ガクチカと呼ばれるものの考え方の順番が逆になってしまいましたが、目的や目標に気づけて、行動できて、パワーアップできていることに充実感を感じています。

この他にも、学校で学んでいることも同じことが言えます。1年生の時は必修科目で、グループワークやプレゼンテーションなど、高校生の時より活発に行われ、自主的に動く大切さを学びました。2年生になって、どの科目を取るかから始まって、授業やプロジェクト活動でも自主性が求められます。自主性を身に付けることは社会に出るにあたって大切なことですし、視野を広げる手助けにもなります。この自主性が負担に感じる時もありますが、楽しもうと思えば楽しくなるものだと感じています。実際いま私は楽しいですし、もっとやりたいことがあります。これができたら、自信になって成長できると思うとワクワクしています。

このように、意識することを、皆さんにもしてもらえたら、さらに大学生活が今も、そして将来の自分を振り返ってみた時、充実したものになると思います。簡単にできることとして私もやっているものは、日記やなんでも思ったもの帳を書くことです。

考えを持つきっかけになれたら幸いです。
ありがとうございました。

2B伏見

オンライン飲み会のお供 [2020年05月29日(金)]

こんにちは。現代教養学科の卒業生・日立ハイテクソリューションズのK.Y.とM.O.です。
皆さま、いかがお過ごしでしょうか?
周りの方々と会えない日々が続き、少し寂しいですよね。

弊社では3月末から在宅勤務となっています。
そうした中で、MicrosoftのTeamsを活用し、社員間で交流を図る
「オンライン飲み会」の実施が推奨されています。
今回は、私K.Y.がオンライン飲み会で絶賛いただいた食事を紹介します。


こちらは「孤独のグルメ」で取り上げられていた牛ごはんを再現したものです。
コロナウイルスが落ち着いたら、是非ともお店に伺いたいと考えています。
キッシュは母と一緒にタルト生地から作成しました。
在宅勤務は、通勤時間を趣味に費やすことができるため時間を効率よく使えます。
家族とのコミュニケーションの時間も大切にしています。

新型コロナウイルスによって、今まで過ごしてきた生活にはしばらく戻れそうもなく、どこへ行くにも感染対策を十分に実施しないといけません。
メディアにも取り上げられているように、2020年度は人類の在り方が変わる年だと考えられています。
これを機に、柔軟な働き方が人々の間に定着するといいなと思っています。

私たちも入社してから在宅で仕事をすることなど、考えられませんでした。
現在、営業職ですがお客様とはメールや電話、テレビ会議を通してやり取りしています。
いつも以上に柔軟に対応することを心がけています。

今はつらい時期ですが、前向きに捉えていきましょう。
皆さまにとって充実した学生生活となることを願っています。

授業とお風呂を楽しむわたし [2020年05月26日(火)]

こんにちは!2年の小林です!

オンライン授業が始まってもう1ヶ月が経ちました。皆さんはいかがお過ごしでしょうか。私はたくさん寝ているので毎日元気です!

最初は慣れなかったオンライン授業でしたが、1ヶ月も経つとチャット機能を使用しての質問など、工夫をして受けられるようになりました!特に、対面授業では90分座りっぱなしが多かったのですが、オンライン授業は先生によっては休憩時間をくれてストレッチなどが出来るので集中力を持続させやすいです。

学びに関してもオンラインと対面の時では違う点が多いので新鮮に感じることが多いです。例えばグループワークの時なんかは、その都度メンバーが変わるため色んな人の意見が聞けるのが楽しいですし、課題もオンライン授業ならではの量になっていて、大変ではありますが学びが深められていると感じます!そのような違いも一つの経験と捉え、一生懸命かつ楽しんで、これからも行なっていけたらと思います!

また、オンライン授業は課題が多いと言いましたが、通学時間が無くなったので日々の生活に余裕が出来るようになりました。なので私は日記を始めたり、ゆっくりお風呂に入るようになりました!

これは最近お風呂上がりにしているお気に入りのフェイスパック達です!
日記に関しても今まで三日坊主だった私も今週でまさかの3週目です!今しか出来ない楽しみを見つけることは心も体も満足するのでオススメです!

最後に、オンライン授業や課題の量にも慣れ、充実した日々を送っていますが、早く友達に会いたいという気持ちが一番強くあります。
その為にも今の自分に出来る精一杯のことをして、コロナウイルス収束に向け日々頑張っていきたいと思っています!

現代教養学科2年 小林

「エスニシティ」という概念について  -フフバートルゼミ- [2020年05月26日(火)]

現代教養学科には「エスニシティ論」という難しいイメージの科目があります。

「国家」「民族」「エスニシティ」ということばはこれまでも何気なく使っていましたが、正直その意味や本質が分かっていませんでした。この授業では、塩川伸明『民族とネイションーーナショナリズムという難問』(岩波新書)を使い、その内容に沿って調べ、発表をします。先生がそれにコメントし、要点をまとめ、また、学生の課題や質問にフィードバックします。この類の本は新書がたくさん並んだ図書館の棚で見てもなかなか手に取りづらく自分からは読みません。でも、この授業では自分が発表する部分は勿論のこと、他の学生が発表する分も読みこむので、講義や発表を聞きながら一冊読みこめば授業終了後に達成感が感じられるかなと今からワクワクしています。「民族」や「ナショナリズム」は難しいイメージがありましたが、『民族とネイション』は分かりやすく、発表する上でもまとめやすく心配無用でした!

先日から早速学生の発表が始まり、私はこの授業のもっとも基本的な概念である「エスニシティ」について、「民族」「国家」「国民」などの用語との関連でまとめ、プレゼンテーションをしましたが、「わかりやすかった」と履修生たちから好評でしたので、ここに「エスニシティ」という概念について簡単に紹介したいと思います。

「エスニシティ」は漢字語で「民族性」とも解釈されますが、そもそも「民族」が何かよく理解されていません。「民族」をただ説明し、定義してもわかりにくいです。「民族」についてもここに見るように「エスニシティ」や「国家」、「国民」に関連付けて説明するとわかりやすくなると思います。「エスニシティ」とはより厳密に言うと、血縁ないし先祖・言語・宗教・生活習慣・文化に関して「われわれは○○を共有する仲間だ!」という意識をもつ集団だと理解することができます。つまり、簡単に言うと「つながっているだろう」という漠然たる感覚をもつ集団です。そのため、明確な指標も存在せず、どのような集団がエスニシティかも確定できるものもありませんので、多義的、可変的、流動性、重層性とも表現できます。

このように、「エスニシティ」を図で表明すると次のようになると思います。

個々のエスニシティ集団は不確定ですが、それぞれの集団内では確固たる実在とみなされるような集団特性を持っています。

そして、「エスニシティ」を基盤として「われわれ」が一つの国、それに準ずる政治的単位をもつべき意識が広まったとき「民族」ができあがります。

逆に言うと、「民族」というのは自治や独立という強い政治意識をもつエスニック集団だと理解できます。「エスニシティ」について学んだから「民族」についても理解できたと思うと嬉しいです。しかし、どこまで、政治的一体感が強まったらエスニシティから「民族」になるのかという絶対的な基準はありませんが、独立ができれば「民族国家」(ネイション・ステート)が誕生して「国民」がつくられるから、ここで英語のネイションにあたる「民族」と「国民」が併存し、また「国家」が加わることで、「ネイション」がゴチャゴチャになってしまうから、日本語で「民族」はわかりにくいです。

今回は、「エスニシティ」、「民族」、「国民」などの概念についての発表でしたが、この後は世界の「国家」(近代国民国家)ごとに分けられたテーマから、国民国家の登場の実例を踏まえながらより詳しく「エスニシティ」について学べることが楽しみです。

みんなが調べてきた発表を聞くだけでなく、本を読んでも分からない部分は先生の講義とフィードバック資料から学ぶことで難しいテーマながらもこれまで知らなかった知識が身に付いています。私のこの授業での目標は『民族とネイション』の1冊を深く理解し、「民族」「エスニシティ」「ネイション」「ナショナリズム」というこれまで知っていても理解できていなかった用語を国際問題の実践で説明できるようにすることです!頑張ろうと思います。

フフバートルゼミ4年  飯坂

現代教養学科ブログリレー -瀬沼先生- [2020年05月13日(水)]

今は思索を巡らす時間(とき)…忙中閑あり!?

 

5月11日は各地で30度を超える暑さになりました。

一気に夏到来ですね。

1回目のブログで紹介した大学1号館前の薔薇は、今は大輪を咲かせています。

真っ赤な薔薇です。

学科教員ブログリレーも2周目に入り、先生方も次の話題を模索中と思います。ブログリレーは、途中のフライングも飛び込みもOK、順番ではない先生も学生の声も載せていくことになりました。

 

写真1 大学1号館前の薔薇はもう大輪を咲かせています

 

さて、2周目は何を書こうか…と。

2018年師走の慌ただしい最中、金沢に所用があったついでに、これまで訪問してないところに赴きました。最初に金沢文芸館・金沢五木寛之文庫を訪ねました。ここは以前から建物が気になっていました。2004年に国の有形文化財に登録された建物は、通りに面する角の一等地にあり、一瞬入りにくい感じもしましたが、レトロな雰囲気にたちまち吸い込まれました。五木の著書、執筆関連がずらりと並ぶ書棚は圧巻でした。今、五木の著書『大河の一滴』(1999年幻冬舎)はブームになっているそうです。先行き不安なこの時代に思索を巡らす時間を与えてくれる1冊かもしれません。

 

学生の皆さんの世代では知らない小説家になっているのかもしれませんが。

次に訪ねたのがお目当ての鈴木大拙記念館でした。建物は谷口吉生設計で実にシンプルで凛とした佇まいでした。雪つりに覆われた樹木と建物の対比が実に美しい。

建物内部はそんなには広くはありませんでしたが、一つひとつの空間とそれを繋ぐ廊下を一歩一歩進んでいく中から、次第に大拙の世界観に触れることができるのです。

水庭園を眺めながらいつまでも長く居たいし居られる空間でした。かなり長く、多分3時間ぐらい滞在していたと思います。

 

写真2 鈴木大拙記念館パンフレットより

写真3 鈴木大拙記念館建物外観(瀬沼撮影)

写真4 館内の水庭園(瀬沼撮影)

鈴木大拙館ホームページ  https://www.kanazawa-museum.jp/daisetz/

 

皆さんにも思索を巡らす至福の時間と空間を、ここに来てぜひ体験してほしいと思います。

その大拙の著書である『禅』は有名です。

みなさんもスティーブ・ジョブズ氏が、「禅」の思想に影響を受けていたという話はあまりにも有名で、ご存知ですね!?

日本が誇る世界的な仏教哲学者・鈴木大拙にあらためて畏敬の念。

写真5 西田幾多郎・鈴木大拙記念館発行パンフレットより

 

次回石川県に行く機会をつくったならば、かほく市の西田幾多郎記念館を訪ねたいと思っています。西田もまた有名な哲学者です。私たちの世代では、大学生ならば著書を読み、哲学だけでなく他の授業の中でも何度かお名前を聞くことがありました。この大拙と幾多郎の二人は共に明治3年生まれで生涯を通じた親友だったそうです。

http://www.nishidatetsugakukan.org/

学生の皆さんも自粛中は絶好のチャンスですから、読書等を通じて大いに思索を巡らせてください。

さらに昭和女子大学において生涯の友に出逢えることを念じています。

瀬沼  頼子