フーリエ変換赤外分光光度計

       

 

 

FT/IR-480Plus (JASCO製)
研究館4F 4L05

例えば、絹と麻を測定した結果では素材の構造の違いから下図のようにスペクトルのパターンが異なり、素材の違いが明らかにわかります。

絹(タンパク質系繊維)の測定結果▲

麻(セルロース系繊維)の測定結果▲

これまでに測定された試料
○ 布・繊維 ○有機化合物
etc.


 装置の特徴 

本装置は、赤外光を使って、試料の分子構造を推定することができます。
赤外光というのは、可視光(人が光として認識できる光)とマイクロ波(電子レンジに使われる光)の間くらいの波長2.5μmから25μmくらいの範囲光です。これを試料に照射することによって、物質の同定(その物質が何であるか)をすることができます。
測定対象となるものは共有結合をもつ物質(主に有機物)であることが条件となります。

本体外観▲

透過法測定▲

全反射法測定▲

装置の特徴 7800~400cm-1 
波数正確さ ±0.01cm-1以内 
分解  0.5,1,2,4,8,16cm-1 
環境温度 17~27℃(測定中温度変化は±1℃以内が望ましい)
環境湿度  60%以下 

 

多重全反射測定装置 ATR-300/H

[用途]

1.不溶、不融で粉砕困難な弾性粘性試料
(ゴム・ウレタンフォーム・合成皮革・熱硬化性樹脂等)

2.薄膜法で測定困難な厚い試料
(各種高分子の厚い膜)

3.表面のごく薄い層だけを問題にする試料
(ペイント・ワニス・ラッカーなどの塗装面およびその経時変化や劣化測定)
(粘着テープ・磁気テープの表面測定)
(紙・金属・布・革等のコーティング剤の判別)

4.水溶液の測定

Smart Tech.  SMART-400

粉末試料の簡便測定(特殊セルに載せるだけで測定)が可能
(KBrによる希釈や錠剤形成が不要)

[測定対象] ・無機、有機粉末試料
・試料セルで削ることにより、粉砕できる試料(プラスチック、無機物等)
・液体(オイル)試料

 観察できるもの 

有機・無機高分子化合物の分子構造を調べることができます。分子はそれぞれ固有の振動をしており、波長を連続的に変化させて赤外線 (IR) を照射していくと、分子の固有振動と同じ周波数のIRが吸収され、分子の構造に応じたスペクトルが得られます。このスペクトルから分子の構造を解析します。