透過型電子顕微鏡

      

 

JEM-1200EXⅡ (JEOL製)
研究館地下0L01

 装置の特徴   

透過型電子顕微鏡は電子線を利用して、試料内部の微細構造を観察するための装置です。
通常の学生実験で使用する一般的な顕微鏡では1000倍程度の倍率での観察が限界ですが、本電子顕微鏡では60万倍(機械的に)まで拡大して観察することが可能です。
本学では生物試料の観察が主体になるので、実際には3万~4万倍くらいの倍率で観察されることが多いです。この電子顕微鏡で観察するための試料の大きさは、ウルトラミクロトームという超薄切片をつくるための装置で、タテ・ヨコが0.5mm以下、厚さは100μm以下の薄さに成形する必要があります。

 観察できるもの

主に生物試料(🐁ラットやマウス🐀の臓器等)の観察に利用されています。 電子顕微鏡の観察環境は真空状態を保つ必要があるため、試料に含まれる水分は取り除かなければなりません。一般的な試料作製の方法は、試料を固定、脱水、樹脂置換して、樹脂に包埋します。樹脂に包埋された試料は厚さ60nm~100nmの超薄切片にして観察に用います。

透過型電子顕微鏡で得られる像の一例 「ラットの肝細胞」

これまでに観察された試料
○ラット・マウスの臓器 ○カビ
○イワシのうろこ ○タバコモザイクウイルス
○野菜 ○毛髪
○天然繊維 etc.

周辺機器

実体顕微鏡 SZ40 (OLYMPUS)

光学顕微鏡 (Nikon)

顕微鏡写真撮影用カメラ
Micro Cam (Polaroid)

自動包埋恒温器 TD-500 (堂阪イーエム)

ガラスナイフメーカー
REICHERT KNIFMAKER (Leica)

ウルトラミクロトーム

REICHERT KNIFMAKER (Leica)

真空蒸着装置 JEE-400 (JEOL)

凍結試料作成装置 JFD-9010 (JEOL)

暗室機器 (研究館4F 4L01室内)

[主要設備]

電顕用写真ネガ現像

フィルムハンガ、現像タンク、水洗タンク、フィルム乾燥機、
キングフィルムドライヤー450(ASANUMA)

印画紙焼付け(引き伸ばし)

富士自動引伸機A450(富士写真フィルム)、印画紙乾燥機 エアードライヤー(ハンザ)