X線分析装置
X線回折装置 Smart-Lab (Rigaku製)
Smart-Lab (Rigaku製)
研究館4F4L04
本装置はX線を使って、試料成分の結晶形態を調べることができる装置です。物質には、成分は同じでも結晶構造が異なると全く異なる特性を持つものが存在します。もっとも一般的な例が、「ダイヤモンド」と「黒鉛(グラファイト)」です。この2つの成分は共に「炭素」のみですが、片方は地球上の鉱物で最も高い硬度をもつ透明度のある物質であり、片方は鉛筆の芯の材料となる柔らかな黒色の物質です。この例では見た目で違いが明らかですが、成分を調べても違いが認められないものも、このX線回折装置で結晶構造を調べると異なる物質であることが分かります。
「パワーアカデミー」サイトより引用(2012,3)http://www.poweracademy.jp/electronics/science/che004.html
SmartLabは全自動水平型多目的X線回折装置で、その名の通り基本的には試料を水平試料台に乗せるだけで、 セッティング完了です。さらに、微小部測定光学系ユニット搭載でφ0.4㎜のポイント状集光が可能で1㎜以下の測定スポットをカメラ画像で確認・指定して測定ができます。加えて小角散乱光学系ユニットにより、液体試料の測定も可能です。測定結果は専用解析ソフトウェアで速やかに解析が可能です。
XL3t-950S(サーモサイエンティフィック系)
携帯型成分分析計XL3t-950Sは、非破壊で成分分析が可能な蛍光X線分析計であり、必要に応じて屋外に持ち出して分析も可能であり、非破壊分析が大原則である文化財系の分析にも有用な装置です。
定性・定量可能元素は、土壌モード測定でS~U(希ガスを除くS~Bi, Ac, Th, Pa, Uの33元素)、鉱物モードでMg~Bi(希ガスとCsを除く37元素)です。Mg~ClはHeガスフローを用いることでより高感度に測定が可能となります
これまでに測定された試料 | |
○ 顔料 | ○ 鉄製品 |
etc. |