10月24日のリーダーズアカデミーでは、日鉄住金総研 調査研究事業部に所属されており、ITビジネス戦略・マーケティングをテーマに本学の現代ビジネス研究所研究員としてもご活躍されております宮脇啓透先生をお迎えし、「プロジェクト管理」をテーマにした講義を行っていただきました。プロジェクトとは何か、またプロジェクトを運営・管理するためにはどのようなことを行えば良いのかを、学生目線で分かりやすくご教授いただきました。
はじめに、プロジェクトとは何かについてお話していただきました。プロジェクトとは、独自の目的を達成するために期限がある活動であると仰っていました。大学に合格するため、試験日までに勉強をすることも目的を達成するために期限がある活動であり、大学生はみなプロジェクト活動を成功させているのだというご説明がとても分かりやすく、プロジェクトについての理解を深めることができました。
次に、プロジェクトマネジメントについてお話ししていただきました。プロジェクトマネジメントとは、プロジェクトを管理・運営することであり、企業であっても成功させることは容易ではないと仰っていました。計画通りに進むプロジェクトは少ないため、PDCAサイクルを回しながら活動することが大切であり、まずは最終的に達成したいこと(目的)を定め、目的を達成するためにどのように行動するか(目標)を設定することが必要であると学びました。
続いて、現在のチームの目標を明確にする活動を行いました。目的に合わせた目標設定をするためには6W2Hを用いて具体的に考えることが必要であるとご教授いただき、各チームの現在の目標を6W2Hに沿って発表しました。各チーム全員で改めて目標を確認することができ、宮脇先生から発表の内容に合わせて改善点などご指摘をいただけたことで各チーム内での目標をより具体的に考えることができました。
さらに、プロジェクトを進行する上で重要なことをご説明いただきました。設定した目的、目標を機能させるためには、取り組むことの優先順位をつけることやそのプロジェクトに割ける時間や人員を見積もらなければならないと知ることができました。また、プロジェクト進行の計画を立てることは、取り組むべきことを可視化して全員で共有するということであり、誰がいつまでに何をすればよいのかを一人ひとり理解することで作業効率が上がるのだと理解できました。計画を実行しながら、出てきた課題に対してどう解決するかを考え人員の配分、役割を変えたりなど計画を柔軟に変更して対応することでより効率的にプロジェクトを進められるのだと学ぶことができました。
講演の最後には、宮脇先生に事前にお伝えしてあった各チームのプロジェクトを進める上での悩みについて解決方法をご教授いただきました。自分たちが設定したプロジェクトの目的は何か、しっかりとイメージができていればその確認をすること、曖昧な場合はもう一度見直して再設定をした方が良いとアドバイスをいただきました。また、どんな成果物を出すことができればプロジェクト成功といえるのかも考えるべきだとのことでした。
今回宮脇先生からご教授いただいた内容は、リーダーズアカデミーでの活動だけではなく今後自分が達成したい目的ができたときにも活かすことのできるものでした。目的達成のために何をするべきか考えることができる力は今後の学生生活、また社会人となった後でも必要になると感じました。学んだことを自分のものにしてより一層プロジェクト活動に精を出していきます。
宮脇先生、今回はお忙しい中貴重なご講演を行っていただきありがとうございました。
リーダーズアカデミーBチーム