ブックレット近代文化研究叢書17川端康成におけるアダプテーション ――「伊豆の踊子」の翻案を中心に

ブックレット近代文化研究叢書17 川端康成におけるアダプテーション ――「伊豆の踊子」の翻案を中心に
著 者:福田淳子(昭和女子大学近代文化研究所所属)

初版2024年3月20日
B5判/95頁
ISBNコード: 978-4-7862-0317-6
C1393
定価:定価1,980円(本体1,800円+税10%)
発行所:昭和女子大学近代文化研究所

※昭和女子大学出版会のWEBショップからご購入いただけます。
SHIP昭和女子大学BOOKS
※本学学生(教職員含む)は、昭和女子大学内ショッププレリュードにて1割引適用となります。

 

『戀の花咲く 伊豆の踊子』を筆頭とする六作品の『伊豆の踊子』は、それぞれに特色がある。長い年月の中で、時代を反映し、どのように飜案がなされたのか、川端作品のアダプテーションをテーマに、映画と舞台作品その他を視野に入れ、「伊豆の踊子」の意味を改めて問い直そうというのが本書の目的である。近代文学の作家が、活字離れや時代の趨勢によって遠のきつつある現在、アダプテーションの役割を改めて問い直したい。(本書より)

はじめに 4
序章 文学におけるアダプテーション 8
第1章 川端康成とアダプテーション 13
1.作家としてのスタート 13
2.川端康成の小説作法/アダプテーションとの親和性 16
3.小説「伊豆の踊子」 22

第2章 「伊豆の踊子」の映画化をめぐって 30
1.「伊豆の踊子」の映画化 30
2.映画三作品の比較と考察 31

第3章 演劇作品、その他へのアダプテーション 74
1.「伊豆の踊子」のアダプテーション/吸収されるメディア  74
2.多田淳之介台本・演出 観光演劇『伊豆の踊子』 76

終章 アダプテーションとリメイクがもたらすもの 88
おわりに 92