本をつくる [2011年02月18日(金)]

book 今、私は本を一冊書いてます。もうすぐ出版されるのですが、今回はその苦労話です。著者である私と編集者、そして校正者など様々な手を経て本が制作されます。ただ文章を書けば良いという者ではありません。編集者がいろいろと意見を言ってくれます。この言い回しは難しすぎるからもっと平易に!などという注文があります。普段馴れている専門的な語句を使うと大概クレームがつきます。さて、もうひとつ、たとえば第一章で「昭和女子大」と表記し、第二章で「昭和女子大学」と表記すると、どちらかに統一せよ!と校正者から指摘があります。これは「鎌倉時代の阿弥陀」と「鎌倉時代の阿弥陀如来」などでも同様です。筆者である私は無意識のうちに、つまり統一意識もないままに書いているのです。それを校正者は見逃しません!すごいなぁ、と感心します。本文ができあがると、索引をつくったりもします。それから表紙デザインや帯といって、表紙にまく紙のキャッチコピーも考えます。皆さんも本屋さんに並んでいる本の帯に「必読の書!」とか「待望の一冊!」とか記されているのを見たことがあるでしょう。それです。でも自分で「待望の書!」なんて恥ずかしくてかけません。でも主張したい。そこが難しいところです。

あと2週間くらいで、私の手元に新しい本が届きます。今から楽しみです。

内田啓一(日本美術史)