こんにちは、松田忍です。
8月5日~6日に被団協文書の史料整理会をおこないました。
被団協とは、日本原水爆被害者団体協議会の略称です。被爆者の数も年々減少していき、戦後の被爆者運動そのものを「歴史として」きっちりと残しておく必要があるのではないかという問題意識のもと、「ノーモア・ヒバクシャ記憶遺産を継承する会」という団体が発足したそうです。その活動の一環として、被団協に残され、現在も活動記録が増え続けている、被団協文書の整理作業が急務となっておりました。
被団協がそうした文書整理のアドバイザーを求めているという話が研究者経由で松田のもとに舞い込んだのが昨年度。その後、何度か打ち合わせをして、この夏、歴文生からボランティアをつのって、史料整理がスタートいたしました。
2日間の史料整理に参加してくれた学生は大学院生1名、学部1年生4名の計5名。本当はもっとたくさんの学生が史料整理をやってみたいといってくれたのですが、作業スペースの関係上お断りせざるを得なかった方もいらっしゃいます。まだ数回はかかりますので、是非ご参加ください。歴史を学ぶ人には一度は歴史史料がとびでてくる場に立ち会って欲しいなぁと思っているのです。
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整理すべき史料は↓↓↓の写真の通り。52箱のダンボールにぎっしりと詰められた戦後の記憶です。
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まずは、史料名を封筒に記載して、史料を1点ずつ詰めていきます。
被爆者運動や反核運動に関して全国から寄せられたご意見のハガキの束やアンケート、戦争・原爆の犠牲は「受忍」できないと全国各地で行われた模擬裁判のシナリオ集、「あの日」の記憶を英訳して世界へと伝えるための様々な史料など、次々に戦後の活動が顔をみせます。
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封筒詰めした史料は、「ノーモア・ヒバクシャ記憶遺産を継承する会」の栗原さんが分類して、棚に仮置きしていきます。史料整理というのは、一般的には出てきた史料の性格をあれやこれや議論しながら「この史料はなんの目的で作られたんだ!?」などと頭を抱えながら進めていくことも多いのですが、栗原さんは被団協にも11年お勤めになった方で史料が作成された経緯は全てご存じです。
分類作業は順調に進みます!
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2日間みんなで頑張って、ダンボールはここまで減りました。
このあとは分類された史料を目録に採っていくという作業がまだまだ残っています。
史料整理にご興味のあるかたは是非松田までご連絡下さいませ!