【授業紹介】文献取扱技能基礎

今日は文献取扱技能基礎(関口靜雄先生)の授業にお邪魔して、「古文書の裏打ち」実習の風景を撮影してきました。裏打ちとは虫に食われたり、汚れたりして傷んだ紙の裏に、別の紙を貼って補強する技術のことですよ。関口先生によりますと、裏打ちにもいくつかのやり方があるそうなのですが、授業では「スチーム→汚れ除去→虫損補修→裏打ち」の手順で行っているそうです。

では写真を交えながら、紹介していきます!!

まずは古文書にスチームをあて、古い裏打ちの紙を取り除いていきます。

次に汚れや古い糊を目視しながら、手作業で少しずつ取り除いていきます。

本当に細かい手作業になります。緊張感あるねぇ!


作業が一段落ついて、緊張がとけた学生の図。こらっ、気を緩めるなっ!!笑

さらに虫損(虫食い)部分を丁寧に補修していきます。

で、最後は丈夫な紙で裏打ち!!連続写真でご覧下さいませ。

ホッと一息&充実感。いい表情です 🙂

この授業では、最初に1人1点の古文書が割り当てられ、大きさの計測や裏打ち作業、そして書いてある内容の読解など、古文書の取り扱いに必要な一連の作業を全てこなすらしいですよ。くずし字を読むのがたいへんだから、文字の少ない古文書を選ぶ学生が多いとか、少ないとか笑 でも一連の流れで古文書を世話していき養生したら、きっとその1枚に愛着が湧くのでしょうねぇ!!

とても楽しそうな授業なので、私も学生と一緒に授業に出て、勉強したくなりました!!

以上、松田忍がお伝えいたしました。