韓国・全北大学で開かれた学術会議への参加記 [2014年03月13日(木)]

こんにちは、松田忍です。

3月5日から8日まで韓国・全北大学に行って参りました。

主な要件は3月6日に開かれた国際学術会議”Modernization and Diary in East Asia(東アジアにおける近代化と日記史料)”での研究報告をおこなうことです。このブログでも前に書いたことがあるかと思いますが、近現代史を研究する上で、個人が記した日記というのは格好の歴史史料となります。この会議では、日本、韓国、台湾、中国の各地域において、近現代の日記史料がどのように書き残されていて、どのように研究に利用されているのかをお互いに学び合うことが目的となりました。会議の席上だけではなく、食事会でのフリートークなどでも、活発な議論がもつことができました。

私は「安積得也日記を利用すると、戦後日本の新生活運動に関する歴史像が明確になり、そのことが日本の戦後、アジアの戦後を考える上で大きなヒントとなりえること」を報告いたしました。新生活運動と戦後韓国におけるセマウル運動とはいかなる点で比較することができるだろうか、などの論点も飛び出し、私にとって非常に刺激的な学びの場となりました。安積得也関係文書は、たくさんの歴文生にも史料整理を手伝ってもらった史料群ですね。歴文生のみなさんと一緒に整理した史料を海外にも紹介し、多くの反応を頂くことができたことは、たいへん喜ばしく思います。


会議の翌日には全州の街並みを御案内していただきました

また3月7日には全北大学で学ぶ大学院生約20名を対象とした講義(論題「新生活運動とアジアの戦後」)もおこない、普段の歴文での講義のままのハイテンション(?)でお話しいたしました。日本語から韓国語への通訳のタイムラグがあるわけなのですが、強い知的好奇心をもった学生さん相手だと、そんなことは全く関係ないですね!講義後の質疑応答もしっかりとかみあい、用意されていた時間内ではおさまりきらないほどでした。

研究以外の感想としては、ホストとなった研究チームの「おもてなし」の素晴らしさが印象に残りました。先生方だけではなく、学生さんを含めたホスピタリティ精神には圧倒されました。昭和女子大学でも、先日木下先生が企画なさった教員国際交流のように、海外から先生方をお招きしてお話しをうかがう機会が増えていくでしょう。そのときに教職員だけではなく、学生のみなさんにも積極的に受け入れチームに加わっていただき、国際交流の経験を積む機会としていってほしいなぁと思いました。

3月8日は飛行機まで時間が余りましたので、ほんの少しだけソウルをお散歩。


景福宮にて