きょうは学科が所蔵する人形浄瑠璃の、三人遣いのお人形を紹介します
「絵本太功記」という演目に登場する真柴久吉(右)、武智光秀(左)、二人ともなかなかの男前でしょう?
「絵本太功記」は近松柳・近松湖水軒・近松千葉軒の合作で、寛政11年(1799)7月大坂道頓堀若太夫芝居(旧豊竹座)初演。
いわゆる明智光秀の謀反から討取られるところまでを描いた人形浄瑠璃作品です。
作品中では羽柴秀吉が「真柴久吉」、明智光秀が「武智光秀」で出てきます。
ちなみに織田信長は「尾田春長」。
各地の人形芝居でも「尼ヶ崎の段」をレパートリーに持っているところは多いです。
うちの二人は、国指定重要無形民俗文化財の相模人形芝居下中座に伝わる古いかしらをモデルに製作した久吉クンと光秀クンなので、
今の文楽とは、顔の大きさ、表情や髪型等違っています。調べて見比べてみてください
ナマの二人に会いたい人は研究館5L02教室、歴文演習室へどうぞ
6月中旬頃まで絶賛公開中です!!
以上、日本芸能史の大谷津でした