椎葉巡見ダイジェスト・1日目 ~水は生きている~

今年度も『民俗研修旅行 椎葉巡見』が行われました

『椎葉巡見』は、渡辺伸夫先生(元歴史文化学科教授)大谷津早苗先生のご指導の下実施している宮崎県椎葉村を対象としたフィールド調査旅行です。本年度は、有志の学生12名が参加して8月22日~25日の日程で行われました。

『椎葉巡見』について、参加した学生から歴文ブログに記事が寄せられましたのでご紹介します

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いよいよ今日から椎葉巡見がはじまります。午前中は雨が降っていたということで天候が心配されましたが、昼過ぎに到着した熊本空港は見事な快晴!ここから車で椎葉村に向かいます

椎葉村で最初に伺ったのが「尾前豆腐店」で、菜豆腐づくりを見学しました。これは平家かぶの葉を混ぜ季節の野菜をちら した豆腐で、観光客に人気があります。私達 もできたての温かい豆腐を頂きました。

菜豆腐

続いて「しんすい椎葉本店」に伺い、店主の 尾前賢了さんのお話を伺いました。しんすい椎葉本店は尾前地区の天然湧水をボ トリングし販売しているお店です。 
賢了さん曰く「水は生きている」ため、加熱すると分子の構造が崩れてしまうのだとかなので加熱せずに出荷できる椎葉の天然水は とても貴重なものだそうです。実際に飲ませて頂いた水はふわふわした優しい口当たりで とてもおいしかったです

椎葉の天然水

夕食は天ぷらや煮物などの豪華な食事で、尾前秀久さんのお話を伺いながら頂きました。
 秀久さんは公民館の館長などを歴任されたり 消防団にも長らく勤められたりと多彩な方 で、尾前地区の昔話や料理についてなど様々 なことをお話頂きました

この食事で一番印象に残ったのは何と言って もそのメニューです
夕食を頂いた場所には 囲炉裏があったのですが、その囲炉裏を使ってあぶり豆腐やヤマメなどを調理して頂いたほか、イノシシやシカの肉もご馳走になりました。
イノシシもシカも食べるのははじめてで、骨ごと渡された時には驚きましたが、食べてみると思ったほど臭みもなく美味しく頂きました

野趣に富む食事です