8月22日~25日に行われた「椎葉巡見」をご紹介します。
今回は3日目の様子をお届けします
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今日は朝から栂尾地区に伺いました。
まず最初に栂尾神社を参拝します。急な坂の上にある神社で登るのも一苦労ですが夜神楽の前には参拝したり御輿をここまで担いでくること もあるなど、地域に密着した神社です。
そのあとは栂尾神楽保存会会長である黒木照美さんのお宅にお邪魔して神楽面や古文書を見せて頂きました
ほとんどの面が今では使われていない貴重なもので、なかでも女面は寛永九年(1632年)に制作されたもので、椎葉に現存する神楽面では一番古いものです。
古文書は神楽に関する祝詞などが書かれたもので、かつての栂尾神楽の様子を伺うことができます。
その後実際に栂尾神楽を見せて頂きました
栂尾神楽は笛と太鼓に合わせて4人の男性が祝詞を唱えたり鬼神面をつけた男性が舞ったりとバリエーション豊かなリズミカルな神楽でした。栂尾神楽保存会の方は村外に暮らす方も多いそうですが、今回は私たちの為にわざわざ演じて下さったそうです
昼食のあとはいよいよ巡見の目玉、聞書です
学生が2、3人ごとに栂尾地区の方のお宅に伺い、盆行事に関してお話を伺いました。
聞書は重要な手法ですが、実際に経験する機会はなかなか無いため、質問項目を考えたり実際にお話を伺ってみることができ、とても勉強になりました
盆行事は各ご家庭ごとに行うことや供え物が違ったりするため、聞書をしてその特徴を残したり、別の地区で伺ったお話とも比較し地域ごとの 特徴を比べたりすることでより詳しく学ぶことができました。
最終日の明日は十根川伝統的建造物保存地区と明林寺を見学し、東京に戻ります