2015年1月

遺跡を視る [2015年01月31日(土)]

歴史文化学科の山本暉久です。私は毎年夏の山梨での発掘を終えたあと、ゼミ生たちを連れて、ゼミ旅行に出かけています。昨年夏のゼミ旅行は、すでに院生の石下さんがこのプログで報告していますので、くわしいことはそれにゆずりますが、北海道東部を3泊4日で駆け回りました。このゼミ旅行は、各地の史跡や博物館、観光地を巡りながら、直に歴史に触れることを目的としています。今回は、その一つを紹介しましょう。場所は国指定史跡である釧路市北斗遺跡です。この遺跡は旧石器時代から縄文・続縄文時代を経て擦文時代に至る重複遺跡です。なかでも、続縄文から擦文時代(本州でいうと、弥生時代から奈良・平安・鎌倉時代)の当時の大規模なムラが発見されています。これは北海道東部地方の遺跡に特徴的なことなのですが、当時の竪穴住居の跡がまだ埋まりきらずに窪地として残っていることです。実際にその姿に接してみると、はるか昔の人たちがここで生活をしていたんだなあと、実感することができます。遺跡の発掘は調査してみないとなにが発見されるかわからないことが多いのですが、こうした竪穴住居跡の窪地がそのまま残っていると、確かにここに遺跡が埋まっていることがよくわかるのです。考古学という学問は、実際に遺跡を発掘調査して研究していくのですが、このような形で遺跡の存在を知ることもできるのが不思議な感じです。遺跡や遺物に直に触れてみることの大切さが実感できた旅行となりました。皆さんも一緒に見学の旅に出ませんか。

釧路市北杜市北斗遺跡の埋まりきらない竪穴住居跡と復元住居

釧路市北杜市北斗遺跡の埋まりきらない竪穴住居跡と復元住居

亀戸天神社の鷽替神事 [2015年01月30日(金)]

こんにちは!
歴文3年の天利です。

今回、民俗学研究会で亀戸天神社の鷽替神事へ行ってきました。
これが亀戸天神社の鷽です↓↓
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とっても可愛いですよね。
この木彫りの鷽は1つ1つ手作りなんだそうです。
この「ウソ」という「トリ」が、縁起の悪い出来事を「ウソ」にして良い出来事に「トリ」替えてくれるといいます。

 

鷽替神事当日の様子

鷽替神事当日の様子

本殿前の大きな鷽

本殿前の大きな鷽

当日は多くの人が参拝し、鷽替えをされていました。
また、屋台が出ていたり、境内でお囃子が奉納されていたりと賑やかでした。

亀戸天神社の説明に、「鷽」という漢字が「學」という字と似ていることから、学問の神さまである天神様と深く関係しているとされており、勉学を励む人へのお守りとしても親しまれているとありました。

その鷽のお守りがこちらです!

鷽のおまもりと鷽の鈴

鷽のおまもりと鷽の鈴

木彫りの鷽は、毎年1月24日・25日に行われる鷽替神事でしか登場しましせんが、鷽のお守りや鈴は通年授与しているとのことです。
余談ですが、亀戸天神社にある菅原道真の姿のおみくじもあります。
興味がある方は是非、亀戸天神社へ足を運んでみてはいかかでしょうか。

 菅原道真のおみくじ

菅原道真のおみくじ

卒業論文集をゼミでつくりました! [2015年01月24日(土)]

こんにちは、松田忍です。 今年日本近現代史ゼミ(松田ゼミ)で卒論を書いたのは14名でしたが、無事全員提出することができました。

これで松田ゼミで卒論を書いた学生も52名になりました。1,2年生のみなさんや受験生のみなさんからすると、52本もの卒論があったら同じような内容の論文も結構あるんだろうなぁ・・・って思うかも知れません。しかし!これがまた全くかぶってないんです。とてもよく出来た卒論も、必ずしもそうじゃない(?)卒論もあるんだけど、一人一人がそれぞれの史料と真剣に向き合い、問いに立て、答えを追い求めて書いた卒論は、やはりその人にしか書けない、その人だけの卒論なんだよね。

今年のゼミ生たちはどんなテーマの論文を書いたのでしょう。時代ごとにご紹介します。

幕末

今年は幕末期の卒論を書いた学生はいませんでした。これはちょっと珍しいんだけどね。

明治

・「米欧回覧後における大久保政権の殖産興業政策について ―千住製絨所を事例として―」

・ 「松隈内閣における大隈重信の外交方針について」

・「日清・日露をみつめた二人の従軍僧 ―太田覚眠と佐藤巌英―」

・「創立期の済々黌における教育理念と実践 ―水戸学から国家主義教育へ―」

・「内地雑居と外国語教育について」

大正

・「倉富勇三郎と日韓併合 ―李王家対応を巡るいくつかの論点―」

・「日韓併合後から一九二〇年代における朝鮮米流通経路について」

昭和(戦前期)

・「一九三〇年代における児童文化概念の登場と企業行動の変容 ―児童雑誌検閲と出版社を対象に―」

・「満州開拓青年義勇隊の送出と定着について ―内地の宣伝と現地の訓練生活の違いから見る―」

・「昭和恐慌期における長野県養蚕業について ―胡桃澤盛日記を中心に―」

・「一九三〇年代の新興生活運動分析 ―日中戦争下における生活運動の変質―」

昭和(戦時期)

・「海外新聞から読み解く日本 ―空襲と原爆―」

・「清沢洌の自由主義思想 ―暗黒日記を中心に―」

昭和(戦後)

・「新聞から見る二・二六事件と世相の変化 ―「歴史化」のプロセスを考える―」

日露戦争への従軍僧とか、倉富勇三郎なんていう教科書には載っていない人物とか、内地雑居とか・・・なんでそんな色々なテーマを見つけられるの?と、まだ卒論のテーマが決まっていない学生のみなさんは焦ってしまうかも分かりません。でもテーマ探しはある意味簡単です。史料を読めば良いのです。歴史史料は「なぜ?なに?」の疑問の宝庫です。その疑問を解き明かしていったら、私たちは自然と過去へと誘われます。「でも最初にどんな史料読んだら良いか分からないし・・・」なんて方も是非松田ゼミにいらしてくださいな。最初の史料選びはしっかりつきあってあげるよ。あなたが漠然と持っている問題関心は、どんな史料を読めば満たされるのかを一緒に考えていきましょう。

52本の卒論があれば、52個の問いがあり、52通りのテーマがあります。でも、そうした小さな問いは、近代ってどんな時代なんだろう、現代ってどんな時代なんだろうという大きな問いとつながっているわけで、一人では到底解けない問題を協力して解いている、そんなワクワク感をもちながら、私は毎週、ゼミの教室でみなさんと議論してきました。

そうしてお互いに質問しあい鍛えあった時間は大事な時間だったんだよ、ということを最後にもう一度ゼミ生に伝えたいと思い、松田ゼミでは毎年ゼミ生全員の卒論を一冊の本にまとめた卒業論文集をつくり、手渡しております。 昨日はその製本会を開きました。結構な作業量でしたが手分けして、テキパキと製本していきました。

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みなさん、晴れ晴れとした顔をしているよね。この2年間で大きく力をつけて成長しました。このメンバーなら安心して社会へと送り出せます。

卒業してからの長き人生にも、幸あれ!幸あれ!

あっ、その前に4年後期の単位おとすなよ笑

 

大黒様と恵比寿様現る! [2015年01月16日(金)]

歴史文化学科に大黒様と恵比寿様が揃って来てくれました!
「こいつぁ、春から縁起がいいやぁ~」と叫びたくなります(^▽^)

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実はこれ、歴史文化学科開設の「伝統文化の現場」の一幕です。
この授業では毎回、美術・服飾・芸能・民俗・仏教文化の分野で現在活躍中の方々をお招きして、実演をまじえてそれぞれの専門について具体的にお話していただいています。
2014年12月25日の記事では、重田先生のお正月飾りを紹介しました。
今回は相模流里神楽の木下先生にお越しいただき、昨年末の1回目の授業では実際にお囃子の太鼓や獅子舞の獅子頭をあつかい、2回目の今日は神楽の演目から、大黒様と恵比須様の衣装を学生が実際に着用しました。

大黒様と恵比寿様、準備中

大黒様と恵比寿様、準備中

大黒様が袋に向かって小槌を振ると中から小判が。
撒かれた小判に学生が飛びついていました。小判は持って帰って1年のお守りにします(*^^*)
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小判

小判

新しい年の始まりにぴったりな授業となりました♪♪♪

新春浅草歌舞伎 [2015年01月16日(金)]

日本芸能史の大谷津です。

初詣、バーゲン、大相撲初場所…皆さんは新春の気分をどちらで味わいましたでしょうか?私は新春浅草歌舞伎に行ってきました!

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拝見した昼の部は初春らしいおめでたい舞踊が2本と一條大蔵譚(いちじょうおおくらものがたり)奥殿一幕。
若手による元気いっぱいの明るい舞台でした。

 

実は出演者のお一人中村米吉さんがご縁あって先月、研究室に来てくれたんです!

米吉さんはかわいすぎる女形として今大注目の歌舞伎俳優で、年末は関ジャニの番組など多数TVにご出演でした。
当日はもちろん着物ではなくシャツにジャケット姿、学生と同年代の普通の好青年!素顔もとってもかわいらしい、イケメンでした(笑)

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せっかくなので、歌舞伎に興味を持っている歴文学生数名を交えて米吉さんを囲んでお茶会しました。

米吉さんは複雑な歌舞伎の演目のストーリーを学生目線でわかりやすく身振り手振りを交えて、また演じる際の心構えなどもはさみながら熱く話してくれました。

子どものころから別の職業なんて考えたことない、って言ってましたね。
歌舞伎大好き!お話も大好き!って感じでしたよ。

学生の感想

Aさん:歌舞伎がより身近になりました。歌舞伎に対する真摯な思いを感じました!

Bさん:お茶会でストーリーを聞いていたので、実際に見に行ったときよくわかりした。

Cさん:緊張しましたが、思ったより気さくな方でした。

Dさん:踊りのようなしぐさが身について、お茶を飲んでもお菓子を食べても美しかった!

研究室滞在2時間、サインをもらい、一緒に写真に納まってお開きとなりました。
古臭い歌舞伎を自分と同じくらいの青年が一生懸命継承しようとしている姿に接して、学生は何か感じるところがあったみたいです。

米吉くん、ありがとうございました!みなさん、お疲れ様でした。

地理研修旅行のすすめ [2015年01月16日(金)]

地理を中心に担当しています田畑久夫です。
今回は夏季に実施する「地理研修旅行」についてです。

研修地は日本だけでなく、韓国、台湾など周辺地域に出かけることもあります。
今年は日本にするか海外にするかについて未定です。

昨夏は「夜市と少数民族に会う」というテーマで、台湾の南部に出かけました。暑かったですが、大変楽しく、食事も非常に美味でした。

4月下旬から5月上旬に候補地(行き先)を決定します。候補地の決定に参加しませんか?
旅行に出かけますと、地理が好きになるはずです。「地理研修旅行」に参加してください。

H26年度台湾での集合写真

H26年度台湾での集合写真

卒業論文提出日 [2015年01月14日(水)]

1月9日(金)は卒業論文の提出日でした!

4年間の集大成である卒業論文を頑張って作成していました。

そんな卒業論文提出日当日は、歴史文化学科ではまず10:00から学科で受付&チェックを行いました。

10時前の教授室前に行列が!

10時前の教授室前に行列が!

学科受付の様子

学科受付の様子

無事に学科受付の終わった学生はいよいよ80年館で提出です。

80年館の様子

80年館の様子

4年生のみなさんお疲れ様でした!
残りの学生生活を充実したものにしてくださいね!

(助手 I)

新年になっても [2015年01月09日(金)]

年越しそばをすすっていたら、
 そのうち そのうち
 べんかいしながら
 日がくれる

という相田みつをの詩を思い出した。
この詩は、足利の鑁阿寺(ばんなじ)にお参りした時、昼飯に寄った蕎麦屋の壁に貼ってあった色紙で知ったのだった。同道してくれた若い友人が、「そのうち、そのうちっていうのは弁解なんですね」と云ったので、「ああ、そうなんだ」と今さらながら思い知らされ、そのときは少し反省の気持ちも生じたのだった。しかし、以来、蕎麦をすすると決まってこの詩を思い出す。「そのうち、そのうち」。(仏教文化史担当・関口静雄)

正月に京都散策いたしました! [2015年01月05日(月)]

あけましておめでとうございます。松田忍です。

私の実家は京都でありまして、例年正月は里帰りしつつ、京の社寺などをぶらぶらと散歩することにしております。今年の正月の京都は数十年ぶりの大雪でありまして、どこへいってもすっかり雪景色。元日は初詣を兼ねて実家の近くをぶらぶらと。

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雪の北野天満宮

2015-01-02 10.03.00

みんな大好き(?)近藤勇像の周囲にも雪が。場所は歴文生なら分かるよね!?

1月2日の散策の目玉は、昨秋平成知新館がオープンした京都国立博物館です。平成知新館の外見は直線的なシンプルな構造であるのですが、中に入ると、光差し込む空間と光を遮断した落ち着いた展示スペースのコントラストがうまく作られており、とても美しかったです。特に、高く天井を取り、広々とした1階展示スペースに鎮座する密教彫刻は圧巻でした。動線もすっきりしていて、観覧することに集中できそうな博物館になっていますよ!是非みなさまも京都にお立ち寄りの際は足をお運び下さいませ。

今回印象的だったのは「山陰の古刹・島根鰐淵寺の名宝」展でした。出雲大社の影響もあり、神仏習合を現す素朴な神像が心に残りました。また「京焼」の展示では斬新な造型や彩色の焼き物が多数展示されており、「ああ、京都って伝統的だと思われがちだけど、伝統を破壊しよう、越えていこうとする衝動をつねに抱えている土地だよなぁ」などと妙に納得したのでありました。

お土産は、やはり竹虎君のぬいぐるみ(尾形光琳「竹虎図」より)でしょう!これ再現度高すぎませんか笑 相当秀逸な出来映えですよね!行儀良く揃えた手足とキッと睨んだ目がキュートすぎます!

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ではでは本年も歴史文化学科&歴文ブログ、よろしくお願いいたします。受験生のみなさまはあと少しの踏ん張りですね!しっかりとね!!