未知との遭遇-考古学の魅力- [2015年07月24日(金)]

山本暉久です。毎年夏休みが迫ってくると、いよいよ発掘のシーズンが到来します。考古学者山本暉久は、小泉玲子先生と例年とおり、山梨県北杜市明野町にある諏訪原遺跡の発掘調査を学生たちとともに実施します。今年の調査では、4月に歴文の学生に参加を呼びかけたところ、たくさんの学生が応募してきました。宿泊する旅館の収容人員の関係で、全員の参加は難しいため、選抜せざるをえませんでした。参加できなかった学生は来年の調査にまた応募してもらいたいと思っています。
考古学という学問は、遺跡の発掘調査が不可欠です。本学でも学生たちの実地教育を兼ねて縄文時代の遺跡の調査を続けています。考古学の魅力は何なんだと問われるとき、いつも答えているのは、「未知との遭遇」だということです。地中に埋もれているので、実際に発掘してみないと何が出てくるかが分からないのです。自分の手で貴重な遺物を掘り出す喜びは、体験してはじめて実感することです。発掘作業そのものは炎天下のもと、汗を流しながらつらい作業が続きます。そうした労苦が報われるのが遺物を掘り出した時や当時の生活の跡である住居跡を発見して調査をする時です。この魅力は、年を重ねた今も変わらないのです。振り返れば、私も18歳で大学に入って、初めて発掘を体験してから、半世紀が過ぎようとしています。そして、毎年、期間の長短はあるけれど、発掘を続けてきました。これからも、若い時に感じた感動を忘れずに遺跡の調査を続けていきたいと思っています。
昭和女子大学に進学しようと思っている受験生の皆さん、入学して一緒に発掘に参加して感動してみませんか。

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諏訪原遺跡発掘風景 2014年8月

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