諏訪原遺跡調査参加記(6)現場を張る大学院生たち [2015年08月17日(月)]

こんにちは、松田忍です。

昭和女子大学の歴文で学び、発掘の実習をふくめて所定の単位を修得すると「2級考古調査士」の資格を取得できます。そして、さらに大学院に進学し所定の単位を取得すると「1級考古調査士」に認定されます。

考古調査士資格認定機構のHPをみると、考古学の専門機関に就職した考古調査士有資格者のリストが公開されています。我らが昭和女子大卒業者も多数、各教育委員会などで働いていることが分かりますよ!

8月15日には、OGのみなさまが10名も現場にかけつけてくださいいました!そのなかには、考古学の最前線で働いていらっしゃる方も多数いらっしゃいました。考古学を生涯の仕事としたい学生にとっては、そうした先輩たちと触れあい、貴重なお話しをうかがえるのも、発掘調査の醍醐味なんだろうなぁと思いました。

さて、以上までは歴文の教員として知識としては知ってはいましたが、「1級」と「2級」の違いがいまいちピンとは来ていませんでした。

しかし、今回現場を見学して、1級考古調査士の卵である大学院生は、発掘調査プロジェクトにおいて完全に「運営側」であるということが本当によく分かりました。前述のHPに掲載された1級考古調査士の資格説明にも次のようにあります。

遺跡の発掘調査において、主体的に調査に関わり、安全管理や衛生管理をはじめ発掘調査の全工程において現場を統括し、関係機関との調整など、実務を担当でき、また報告書の執筆や編集において、主体的に総括できると認められるもの。

テル先生は、大学院生に対して「おめぇらの立てた発掘方針なんて、どうせ俺の一言で覆されるんだから、方針を立てるだけ無駄無駄~」なんて、愛情たっぷりにおっしゃっていましたが、3人の大学院生が密に話しあい、現場をコントロールしながら、みんなを鼓舞して、調査を進めている姿がとても印象的でした。

現場を飛び回る大学院生の姿がこちらです。

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歴文OGでもある3人はどんな気持ちで調査に臨んでいたのでしょうか。前半組の打ち上げの際の感想を聞いてみましょう。

1週間で帰宅する下級生とは違い、2週間参加の大学院生はようやく折り返し地点です。後半も、歴文の学生にたくさんの指導をしてあげて下さい!

そして調査が終わっても、遺物の整理や接合作業を先導し、さらには報告書の作成へと仕事は続きます。そしてその任務の傍ら、ご自身の修士論文も執筆せねばなりません。これから修士課程修了までずっと山場ですね。しっかり頑張ってね!