こんにちは。松田です。
では「参加記(1)」に続き、打ち上げでの3年生、4年生の感想を紹介します。
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光波の事前勉強をしたことが役にたった/後輩たちに機器の使い方を伝えていきたい/4年間継続して参加していろいろな仕事を任せられるようになり、今まで続けてきたよかったなと思った/4年間参加できてすごい楽しかった(しんみり)
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上級生になると、自分なりの課題をしっかり持った上で、現場に臨んでいることがよくわかりますね。これが学生時代最後の発掘になる4年生もいましたが、寂しいだろうなぁ……。ほんとうに、おつかれさまでした……。
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学生たちの話に登場するキーワードを追加説明します。
「紋様あり/無紋」・・・発掘された土器に紋様がついているかいないかは非常に大きなポイントとなります。どんなに小さな欠片であったとしても、そこに特徴的な紋様がついていれば、テル先生は作成年代を言い当てます(すごい!)。逆にいうと、いくら大きくても、無紋の土器片は年代の推定がかなり難しくなるそうです。
「ナンバー(ナンバーさん)」・・・学生たちの話に何度も登場するナンバーさんとはなにか!?それは、重要度が高く、出土後、発掘現場ですぐにナンバーが付けられて管理される遺物を指します。土器の場合、紋様がついていれば、ナンバーさんになる可能性が跳ね上がりますので、興奮が高まります。
「一括」・・・ナンバーさんに採用されなかった土器片や石片など比較的重要度の低い遺物。現場では発掘区画ごとのざるに入れて、一括で管理されます。後ほどしっかりと整理されるとはいえ、せっかく土器が出土しても「一括でいいよ」といわれると、残念な気持ちになります・・・
「W-4」とか「PJ-4」とか・・・区画の名称です。諏訪原遺跡では1メートルごとの将棋盤のようなマス目を想定して、そのグリッドで発掘位置の情報を管理・共有しているそうなのですが、それとは別に「W-4」や「PJ-4」のように名前をつけて、作業場所および遺跡内の各遺構を特定しているそうです。1年生が「W-4好きすぎて離れたくなかった!」などと言ってましたが、完全にあっちの世界(考古学の世界)にいっちゃってますね笑