日本青年館資料整理・続報

こんにちは、松田忍(日本近現代史)です。

昨日も日本青年館資料の資料整理の続きをやりました。ひきつづき戦後の社会教育関係の図書の整理をやっています。職員のみなさまとお話ししているなかで、歴文の学生をインターンシップに受け入れてくださっていることを知ったり、大谷津ゼミの学生が民俗芸能大会にかかわっていることを聞いたりしました。歴文と日本青年館との意外なつながりですね。

さて作業場所のようすです。

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うしろの赤いコンテナに積み上げられているダンボール箱は全て日本青年館の資料です。 前回も書きましたが約2000箱あります。フォークリフトで資料を出し入れしながらの整理作業は松田も初めてです。

学生3名、青年館の職員さん3名、松田の7名がフル稼働して、昨日は91箱のダンボールに詰められた書籍を保存分と廃棄分にしわけました。疲労感的には引っ越し作業に似ています笑 足腰重要。

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普段行っている資料整理では全ての資料を整理して残すことが前提になるわけですが、今回の作業では保存と廃棄の仕分けをしているわけであり、全く違う頭の使い方をしております。青年館は建物も新たに、これからも活動を活発に続けていく団体であります。これからの活動で生じてくる様々な資料を関係者のみなさまが使いやすい形で保存するスペースの確保も必要であります。この点、通常、歴史上活躍した人物の「遺品」を整理する個人文書の整理とは違って、「成長していく資料群」を整理することの難しさがあります。

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スピーディに仕分けながらも、手を止めて整理方針に悩むこともしばしば。。。

今回の作業で見た書籍にも日本青年館の歴史が色濃く表れていました。

たとえば明治神宮関連の書籍がかなりの程度揃えられていました。大正時代に明治神宮を建立するにあたって、全国各地にあった青年団が動員され、若者たちが造営奉仕にあたったことが、日本青年館の設立と深い関係にあります。組織のルーツや歴史を示すこうした書籍はこれからも保存していく必要がありますね。

さらに数は多くはないのですが、ドイツ関係の書籍もありました。日本の青年団はある時期、ドイツの青年運動の動向に注意を払っていたわけであり、戦前・戦時の箱をあけるともっとたくさんあるであろうことが予想されます。

また職員のみなさまが「保存」すべきだと考える判断ポイントはたいへん面白く、運動団体にとっての「大事な資料」とは何なのか?に気づかせていただける貴重な機会にもなっております。

資料整理会は3月中にあと2回行います。参加を予定しているかたは是非とも体調万全でお越し下さい。体力一番の仕事です笑