【ネットでオープンキャンパス】学科紹介! その3 [2018年08月26日(日)]

学科紹介記事の続きです。

【松田】

次に資格の話をしておきましょう。歴文では4つの資格取得が可能になっています。

【松田】

 歴文では、中学社会と高校地歴の教職、博物館学芸員、図書館司書、考古調査士の資格を取ることが出来ます。

 教職の資格の内容はだいたいは分かるかな。

 司書について、ひとつ言っておくと、みなさんの目から見える司書さんの仕事は「本を出し入れしてくださる人」かもしれないけれど、司書資格を取ると情報整理の技術が身につくというのは大事なポイントだと思います。実際の仕事はかなり多忙だと思われます。図書の購入・整理・配架から、レファレンス業務、さらにさまざまなイベントの開催、機関誌の発行まで。またICT化が進む今日においては、ネットワーク上の情報を取捨選択して提供する能力も必要になりますね。

 また博物館学芸員は博物館資料の収集、保管、展示及び調査研究などをおこなうための資格です。博物館を訪問すると表舞台の展示が目につきます。もちろん各種展覧会の企画・運営も学芸員の仕事の大きな部分を占めていますが、資料を収集して整理し、劣化しないように保管していくための専門的な知識が必要となる仕事ですね。自治体の博物館ならば、地域における文化財の継承責任を負うことになるでしょう。

 そして考古調査士は上級、一級、二級に分かれていて、歴文では二級を取得することが出来ます。詳しくはこちらをご覧ください。二級は発掘現場の作業や作図など調査のための基礎作業を分担できる能力をもっていることを証明する資格になります。ちなみに昭和女子大学の大学院まで行けば、一級を取得することが可能で、こちらは発掘現場を統括する能力を示す資格になります。

 さて吉村さんは教職をめざしているんだよね?

【吉村】

 はい。学生の目線からいうと、博物館学芸員資格を取るために必要な科目は、歴文の専門科目のなかにはいっているので、歴文卒業をめざしながら、無理なく資格を取っていくことができます。でも教職の場合は、歴文卒業の為に必要な単位とは別に教職用の単位を取る必要があるので、勉強は結構忙しめになります。

 もちろん教職を取るときの決まりは、文科省の規定に基づいているので、どの大学でも事情はだいたい同じだと思いますが。

【松田】

 オープンキャンパスでよく聞かれるのが、資格を複数取れるかどうかですが、これは頑張り次第ですね。「学芸員+考古調査士」や「学芸員+図書館司書」は割と無理なく取れるかも知れません。しかし「教職+学芸員」はかなり大変かも知れませんね。1~2年に1人くらいの割合で、「教職+学芸員」の資格を両方取って卒業していく歴文生がいますが、凄まじい勉強量です笑 体力精神力ともにパワフルじゃないとなかなか乗り切れない!

 一点だけ言っておきたいことがあります。もちろん大学で資格を取るのも大事ですが、昭和女子大学では、海外研修、プロジェクト、ボランティア、インターンシップなどさまざまなアクティブな学びの機会も提供していますので、資格だけにこだわるのではなく、自分が学びたいことを組み合わせながら学んでいってほしいなと思います。

【松田】

 「手で考え足で見る」歴文ですので、それぞれの資格に対応した実習の内容も非常に充実しています。学芸員資格ですと、昭和女子大学は学内に光葉博物館をもっているので、3年次には企画展示を実際に立ち上げる実習がありますし、またモノの扱い方を学ぶときも博物館の収蔵資料を実際に用いておこなうので、実習の効果はとても高いものとなっています。

【松田】

 歴文の花形授業といえば、考古学実習Cですね。発掘作業を通じて、発掘現場に携わるために知っておくべきことを、実践的に全て学ぶことができます。本格的に学びたい学生は1年~4年まで毎年参加することもありますし、さらには大学院まで進学して、埋蔵文化材関連の専門職をめざしていく学生が多いという特徴もあります。

 発掘というと、土器や石器が丁寧に掘り出す細かい作業だけを想像するかも知れませんが、縄文時代や弥生時代の遺構面は現在の地面から数十㎝下に眠っているので、最初はまさに土木工事です笑 こういう時こそ、女子大であることの最大の魅力が表れると思います。力仕事だからといって逃げることはできない。女子大生だけで、現場を仕切り、調査しきっているのをみると、そのたくましさに静かなる感動がありますよ!

 もちろん精密な作業もたくさんあります。調査地の至るところで画板をもって正確な図面取りをしている学生もいますし、1㎜単位で出土物の標高を確定する光波測距儀なども使っています。またそうした技術が、教員が全て教えるのではなく、上級生から下級生へと伝授されていっている点もいいですね!

 私は日本近現代史なので発掘とは無縁なのですが、学生たちが頑張っている姿を見てみたいと思って、一度様子を見に行ったことがあります。その調査参加記はこちらに。エンピで掘るスピードの勝負しましょうよと学生にけしかけられ、筋肉痛でひどい目にあいました笑

【松田】

 ところで吉村さんは、教職課程を履修する学生が集まったプロジェクトに参加しているって聞いたんだけど、なにをやっているの?

【吉村】

 「衣」をテーマにしたプロジェクトですね。国語とか英語とか、いろいろな科目の教職をめざしている学生が集まったプロジェクトです。

【松田】

 ふむふむ。

【吉村】

 「衣」っていってもいろいろな角度や科目から読み解けるじゃないですか?たとえば衣装の素材の話だと理科の話になるし、十二単の話をすれば国語の古典にもなるし、伝統文化としての衣だったら社会科にもなる。このプロジェクトは共通テーマ「衣」をそれぞれの専門の科目から光をあてて学んでいくというプロジェクトです。

 科目を越えて、教職課程の学生がディスカッションできる、とても貴重な機会ですよ。

 しかもこのプロジェクトでは、昭和女子の附属校の中学生と一緒になって、テーマごとに学んでいくんです。大学生がリーダー的な立場となって進めていくんですが、それぞれのテーマに関する中学生の素朴な疑問など生の声をたくさん聞くことができて、教職をめざす上で学べることがたくさんありますよ。

【松田】

 それはいろいろな角度から学べることがありそうだねぇ。さすが(教職課程の)緩利先生、いい企画立てるねぇ~!負けてられないな、これは笑

学科紹介はまだ続きます!