こんにちは、松田忍です。
7号館5階歴文教授室の上に↓のようなポスターが貼ってあるのをご存じですか?
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これはかつてのオープンキャンパスの時に作成されたポスターであります。
「手で考え、足で見る」とは歴文のキャッチフレーズであり、いまや在学生ならば誰でも知っていることばになりました。
このポスターをみると「手で考え、足で見る」には続きがあることがわかります。
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先達の叡智が、いまの文化を創った。
手で考え、足で見る。現地に出かけ、実際に触れてみる。
当時の生活様式を知り、歴史文化の原点を探る。自分のルーツを学ぼう。
現物に触れ、人々の逞しい創造力に思いを馳せる。文化の歴史を探ることは、今を考えることにつながる。
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これをみると、「手で考え、足で見る」が単なる「体験」にとどまってはいてはいけないことがとてもよく分かります。「かつてを知ることは今を考える土台である」とのメッセージが我々のキャッチフレーズには込められているんですね。
歴史学はお行儀の良い学問です。明確な方法論と研究対象とを持っており、根拠に基づいた力強い意見をうちだす力が歴史学にはあります。これからもずっと歴史学は必要とされ続ける学問だと確信しています。
昭和女子大学も2020年に創立100周年を迎え、未来を見すえた前進をさらに続けていかねばなりません。そのなかにあって、歴文も学問としての厳密さを守り続けつつ、より時代に即した学科へと前進したい、そう考えております。